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2004年5月2日付・高知新聞朝刊
自民現職に3新人挑戦 鍵握る公明の対応
自民現職の森下博之氏に、共産公認の中根佐知氏、民主推薦で無所属の広田一氏、社民・新社会が推薦する無所属の松岡由美子氏の新人3人が挑戦。県選挙区に独自候補を立てない公明以外は各党の対応が決まり、戦いの構図がほぼ固まった。各陣営は活動拠点とする後援会事務所を高知市中心部に構えるなど、臨戦態勢を整えつつあるが、自民が独占する県内の衆参5議席の一角に風穴が空くかが最大の焦点だ。
再選を期す森下氏は、4月末から県内支部訪問を始めたばかりで、挙党態勢の構築が課題。昨秋の県知事選では県連が現職橋本大二郎氏の対立候補を推して戦い、党内には橋本氏寄りとみられた森下氏への反発が残る。森下氏は青木幹雄参院幹事長らのテコ入れで県議団などとの融和に懸命。県連幹部も「厳しい戦い」を自覚しており、公明との選挙協力が議席確保の鍵を握りそうだ。
中根氏は2001年参院選に続く再挑戦。出馬表明は昨年9月と早く、全県遊説は既に2巡目。イラク問題や年金問題を軸に小泉政権批判を強める。02年の高知市長選にも出馬し知名度は一定浸透しているが、無党派層との共同とともに、国政選挙で退潮が続く党勢のばん回が至上命題。
元自民党県議の広田氏も3年前の参院選に続く国政挑戦。同氏を意中に置いてきた民主県連との調整に手間取ったが、3月に無所属での出馬を決意し、民主も推薦での戦いに落ち着いた。3月の出馬表明以降、県内を一巡。従来の支持層に民主勢力を加えて幅広い陣形を目指すが、3年前に同氏を全面支援した橋本知事が今回は距離を置くため、どこまで自力で支持拡大できるか。
労働運動の経験がある元郵便局員の松岡由美子氏は、護憲勢力の結集を図る社民、新社会の要請を受けて4月下旬に出馬表明。両党の呼び掛けで立ち上げた支援団体を軸に、連休明けには事務所を開設して態勢を整える。
連合高知は4月末に広田氏推薦を決めたが、傘下の労組には松岡氏支持勢力も抱え、旧社会党勢力は支持の“ねじれ”によって分裂選挙が避けられない。
公明県本部は、6年前の参院選で森下氏を支援したものの、3年前は広田氏の“実質支援”に回った経緯がある。県本部には両氏から推薦願が出されているが、結論は連休明けに持ち越した。
国政で連立を組む自民との連携があくまで基本線だが、広田氏が支持層に一定の足掛かりを築いている上、全国比例の参院選は衆院選のような自民とのバーター協力が成り立ちにくいこともあり、完全な一本化は難しい情勢だ。
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