|
|
梶原 守光さん(66) 共産・新 (かじはら・もりみつ)
|
|
山原さんを継いで
夕暮れの道ぶち。梶原さんは白手袋のこぶしを振って、首をかしげ、ゆっくりと話す。どことなく山原健二郎・元衆院議員に似ているような。
「今の日本、どっちを向いても、八方ふさがりではありませんか」。こう切り出したところで、通行人から会釈をもらった。マイクを通したまま「あっ、ども」。
「すでに軍事費は世界2位。その一方で消費税は上げる、大企業の税金は極限まで下げようとしている」と続けたところで、また会釈。「あっ、どもども…」
演説の最後は早口で、声が裏返った。「わたくしは、体を張ってでも、許しません!」
「横から見てますと、山原さんのようだ」とは、応援演説で駆けつけた共産党の不破哲三議長。「だからこそ、高知の皆さんにだけ、お願いをしたい。欲張りなことを頼みたい」
「小選挙区制が導入された7年前、共産党は絶対勝てないといわれた小選挙区で、京都と高知だけが勝利したのです。高知で勝ったのが、あの山原さんだ。今回は山原さんの議席を、梶原さんが取り戻す戦いだ」
夜の選挙事務所。梶原さんが、息をつく。
「僕はですね、あきらめないですよ」
病床の山原さんから贈られたげき文が壁に張ってある。〈秋霜の 肌寒き日に胸もやし 梶原の立つ土佐の暁〉
【写真】「頑張りますき、お願いします」と懸命に支持を訴える梶原さん(高知市昭和町)
|