’03統一地方選・高知の後半戦は20日、高知、室戸、宿毛の3市議会議員選挙が告示され、1週間の選挙戦に突入した。高知市(定数40)は前回11年と同じ49人、室戸市(同18)は21人、宿毛市(同)は19人のそれぞれ予想された顔触れが立候補し、いずれも少数激戦の構図が確定した。室戸、宿毛は共に定数が2減されて初の選挙。「平成の大合併」の荒波の中、新たな地域ビジョンづくりの役割を担う各市議会がどんな構成になるか注目される。22日告示の町村長選、町村議会議員選とともに27日に投・開票される。
【写真】’03統一地方選・高知の後半戦は高知、室戸、宿毛の3市議選でスタート。高知市議選に立った49人は出陣式で力強く第一声を上げた(高知市内)
高知市 新旧入り乱れ混戦 当落分ける投票率
高知市議選の立候補の受け付けは、大原町の市総合運動場多目的ドームで行われ、予想された49人が早々と届け出を済ませた。49人の出馬は前回と並び史上最少。
立候補の内訳は現職34人、新人15人。党派別では共産、公明各8人、民主、社民各4人、自民3人、新社会、自由各1人。無所属20人。女性は過去最多だった前回と同じ7人。
受け付け事務は、50分ほどでスムーズに完了。市内各地の事務所前では、選挙道具の到着とともに候補者が第一声を上げ、支持者らの拍手に送られ、選挙カーを街頭へと走らせた。
19日現在の選挙人名簿登録者数は26万2982人(男12万344人、女14万2638人)。
今回の市議選は、3期目の松尾市政の下での戦い。積極型市政のつけなどから厳しい財政運営を強いられ、ハードから市民生活に根差したソフト事業重視の施策への転換が求められている。
生活保護費が急増する中での雇用・景気対策、南海地震対策、少子・高齢化社会に対応した教育・福祉施策、中心部と周辺部のバランスの取れた都市政策など課題が山積。住民への説明責任や市民とのパートナーシップづくりなど新たな対応も求められ、民意を反映した市議会の役割が重要になっている。
だが一方で、今回の市議選への関心は高まっているとは言い難い。投票率は、県議選高知市区が44・12%に終わったことなどから「前回の47・18%を下回り、良くても県議選並み。それ以下も覚悟しなければならない」との見方が多い。
最も身近なはずの市政レベルでの政治離れをどう食い止めるか。基礎票となる支持者の票固めとともに、26日までの舌戦の中で、政策的な争点を明確にし、有権者の関心をどこまで喚起できるかが少数激戦の当落を分けそうだ。
投票は27日午前7時から午後8時まで市内69カ所で行われ、午後9時半から県民体育館で即日開票。不在者投票は26日までいずれも午前8時半から、市役所たかじょう庁舎の市選管事務局(午後8時まで)、本庁舎玄関前ピロティ(午後5時まで)、市内14カ所のふれあいセンター(正午―午後1時を除き5時まで)で、それぞれ受け付ける。
室戸市 室津・浮津など混戦 浮動票 勝負を左右か
室戸市議選の立候補受け付けは、市役所2階会議室で行われ、予想された21人が届け出た。
立候補者の内訳は現職13人、前職1人、新人7人。うち女性は2人。党派別では、公明1人のほかは無所属。
現職が勇退した共産党は、市制施行後初めて候補擁立を断念。有力新人も多く、議会内の世代交代も焦点となりそうだ。
19日現在の選挙人名簿登録者数は、1万6546人(男7742人、女8804人)。
午前10時までに立候補の届け出を済ませた各候補は、事務所の前で第一声。選挙カーに乗り込んで「最後までよろしくお願いします」と、支持者に支援を訴えて回った。
単独自立の方向性を打ち出している市町村合併問題をはじめ、「昭和」以上の被害が予測される南海地震対策など、市が直面する課題は山積。水産業の発展や、「いやしの里」構想など海洋深層水を活用した地域振興策も市民の注視するところで、関心は高い。
立候補者の地区別では、室津・浮津(旧室戸町)6人、室戸岬町4人、羽根町、吉良川町、佐喜浜町が各3人、元2人。計6人が出馬する大票田の室津・浮津のほか、現職と新人との一騎打ちとなる元、4人が乱立する室戸岬町などでは混戦必至の様相。
市制施行後初めて立候補者擁立を見送った共産党や、勇退した現職らの浮動票をどれだけ取り込めるかも勝負の行方を左右しそう。
投票は27日午前7時から午後8時まで、市内27カ所(一部で繰り上げ)で行われる。午後9時半から市役所会議室で開票され、最終議席の判明は28日未明にずれ込みそうだ。
宿毛市 票読めず危機感 共産 2議席獲得目指す
宿毛市議選の立候補受け付けは、市役所3階会議室で行われ、予想通りの19人が届け出た。各陣営とも早速、選挙カーで「立候補のごあいさつにまいりました!」と駆け回った。
立候補者の内訳は現職17人、新人2人。党派別では自民3人、共産2人、公明、社民が各1人のほかは無所属。今のところ選挙ムードは低調で、投票率の低下が懸念されている。
19日現在の選挙人名簿登録者数は1万9942人(男9235人、女1万707人)。
過去3回連続で6人を立てていた自民党は、ベテラン現職の引退や公認申請見送りで候補者が3人に半減した。共産党は11年の前回選挙で、長年守っていた2議席のうち一つを失っており、議案提出権が得られる2議席獲得が至上命題。公明、社民両党は現有1議席の確保を目指す戦いだ。
立候補者の地区別では、旧宿毛町12人、小筑紫町3人、山奈町2人、橋上町、平田町が各1人。勇退や死去した現職3人に後継候補がいないことや、大票田の新興住宅地を抱える咸陽小校区から新人候補が出馬したことなどから、票の流れに不確定要素が多く、各陣営とも危機感を強めている。
目立った争点がなく、県議選も現職2氏の無投票当選だったため、今のところ市民の関心は高まっていない。投票率は過去最低の前々回(83・76%)を下回る恐れも懸念されている。
投票は27日午前7時から午後8時まで、市内51カ所(一部で繰り上げ)で行われ、午後9時半から宿毛小学校体育館で開票される。全議席の確定は28日午前零時―零時半ごろの見込みだ。
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