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市民政治家を目指す
パンツスタイルでさっそうと歩く。大きな目をくりっとさせて軽やかに話す口元からは、次から次へと言葉があふれてくる。
「政治は職業じゃない。まして家業じゃない。市民がやりたいことに向かっていく手段なんです」
カネのかかる選挙、二世三世議員へと継承される利権――。明快な口調で、日本の政治の現実をバサッバサッと切り捨てていく。
「だから、政治を変えるために政治家を変えたい」
初出馬は昨年の衆院選。準備不足に加え、強力な保守地盤への挑戦。厳しい条件の中で三万五千票余り。大健闘だった。
落選後は講演を聞き、図書館に通った。女性の問題ばかりでなく、政治についてさらに学びたかった。「ここで止まってはいけない。普通の市民が政治に参加する、その種をまき続けたい」との思いからだ。
高知市に生まれ、長岡郡本山町で育つ。土佐女子高を卒業後上京し、俳優業などに携わる。二十七歳でカメラマンの信也さんと結婚し出産。ニューヨークで四年間日本語放送局のアナウンサーを務めた後、東京に戻った。その後「豊かな自然の中で子育てをしたい」と平成四年に帰郷した。
「子育てに追われた後、今度は必死で学費稼ぎ。親は人生を楽しむこともできない。不安ばかり」
子育てと教育には母として言葉に一層熱がこもる。
「国の制度として、子ども自身が奨学金を受けられ、将来定年までにゆっくり返していく。そんな仕組みが可能なはず。これからは人を育てる“公共投資”をしていくべきです」
小泉内閣の改革路線。改革には賛成だが、「その痛みをまず知るのは、利権にとらわれた政治家だ」。
「街頭で『首相と改革路線を歩む』と言いながら、道路の開通式やダムの完成式では『首相とけんかしてでも財源を守る』とスピーチする。言うことが違っても小泉人気で選挙さえ勝てればいいという議員。皆さん、少なくともその辺りは正しく判断してください」。ぐっと力を込める。
家族は夫(45)と中学一年の娘と犬と猫。パンフレットの写真は夫の撮影だ。
「夫には世話になっているどころじゃない。料理も上手になったし。値段を気にせず買っていた人が、この前は二割引きの食材を買ってきてくれました」
家族とともに、あくまで市民の目線で――。目指すのは「市民政治家」だ。
=おわり=
【写真】「政治を変えるために政治家を変える」と話す中村さん |