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県民のための改革を
学ぶべき政治家として三人の名を挙げた。
一人目は、私設秘書として仕えた故・小渕恵三元首相。早稲田大在学中の三年間、かばん持ちやメモの要約、面会予定者の事前調査などをした。
「きれいごとではすまない世界だが、政治を一からのぞけて面白かった。小渕さんは第三世界の国々や沖縄問題に熱心で、発言力の弱い地域に光を当てたいと信念を持つ人だった」
次は、県議時代を通じて親交を深めた橋本大二郎知事。昨年十月、「出馬するなら全面的に支援する」と確約をもらい、二人三脚の戦いが続いている。
「常に県民のためという視点を大切にしている。特定の所にしがらみもない。話に説得力があり、器用。父親のような存在」
三人目は、実父の元自民党県議、広田勝氏(現土佐清水商工会議所会頭)。
「剛腕と呼ばれるが、土佐清水のような土地に光を当てたい、地域を自立させたい、常に現場を知りたいと歩く人」
保革がしのぎを削る激しい選挙戦で知られた土佐清水市で、その父親を見て育った。人々が争い合う姿が嫌だった。浪人が決まった十八歳の時、父親は県議選に落選。「これで家族が犠牲にならなくて済む、と正直ホッとした」が、その翌朝、政治に対する見方が変わったそうだ。
「支持者が大勢駆けつけてきて、また泣くんです。それまでは政治をマイナスイメージだけで見ていたが、どうしてここまで人を駆り立てるのか、そこには実は何か大切なものがあるんじゃないかと考えるようになった」
政治に関心を持つようになり、早大から不動産会社「コクド」を経て、平成七年に県議に初当選した。
「県議時代、NPO活動の支援や乳幼児医療費の助成拡大などを手掛けた。現場に入ってさまざまな方に教わった。小泉改革に伴う痛みに地方が不安を抱いている中で、地方政治をじかに知っている私が、不安の受け皿になりたい」
「純粋なやつ」が同級生の広田評。
「まだ出馬は早い、四十代からでいいじゃないかと言う声もあった。でも、やるなら若いうちにと。自分にしがらみがない、守らなくちゃいけない権益ができないうちにと」
兵庫県尼崎市出身の妻、敦子さんと二人暮らし。「現場主義で県民のための改革を」と意気盛んだ。
【写真】「未来に責任を持てる政治を」と話す広田さん |