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国民大事にする改革を
明るいスマイルがトレードマークの中根佐知さんについて山原健二郎前衆院議員は言う。「にこにこ笑い過ぎると思っていたが、実は意気天を突く力がある。この人なら任せられる」
この言葉通り、正義感が強い。例えば、青柳中三年生の時のエピソード。
「あんたら、何考えちゅうが!」。居並ぶ男子に怒鳴り声を上げた。校内弁論大会の出場者を決める際、男子から面白半分に指名され、泣きべそをかいている女子をかばうためだった。大会前日にはこの級友を自宅に誘い、夜遅くまで内容を考えて練習した。
安芸市出身。教員で転勤が多かった両親と県東部各地で暮らした。政治を意識し始めたのは中学生時代。在日米軍機がベトナムへ飛んだのを知り、「不戦を誓ったはずの日本からなぜ爆撃機が」と疑問を抱いた。
追手前高、和光大卒。川崎市内で一年余り、小学校臨時教員などを務めた後、大学の同級生で茨城県出身の夫、豊作さん(45)=小学校教員=と一緒に、好きな高知に戻ってきた。
新日本婦人の会などで、乳幼児の医療費無料化、保育園の改築、女性の地位向上などの活動にバイタリティーを発揮してきた。
立候補の打診は昨年十月一日。思案する間もなく数日で決心した。三年前の参院選で、西岡瑠璃子元参院議員に寄せた有権者の期待を実らせたかった。夫と二男一女の家族、隣に住む両親は家族会議を開き、家事は手分けして協力し応援することを決めた。
県内を回ると、中学三年の、あの時のような怒りを覚えることが多い。
「見ず知らずの私に、高齢者の方が毎月の年金受給額を明かし、医療費や消費税などで暮らしが大変だと嘆く。心配せずに済むから『ぽっくり死にたい』と言う方も多い。弱者が政治に痛めつけられている」
閉塞(へいそく)感の強さを感じるとも。「『どうせ駄目だから』と皆さん、あきらめて怒らない。大企業、大銀行を大事にし、人の命、暮らしを切り捨てる国が栄えるはずがないのに」。改革するなら国民の立場で、と強調する。
タクシーに乗った時のこと。「候補者なんです」と名乗ると、運転手は小泉ブームを持ち出した。そこで「小泉改革」を説明し自らの考えを訴えた。「すると『あなた、もっとしゃべって世間に広げなきゃ』と激励してくれたんです」。こう言って目を輝かせた。
【写真】「一人ひとりを大事にする政治を」と話す中根さん |