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小柄な体に元気詰めて
「私、見えますかー」
結構ちっちゃい。選挙カーから身を乗り出して、手をぶるんぶるん振る。女性運動員も力を込めた。「小さな体に夢いっぱい。元気が一番、中村久美」
元気だけじゃない。言いたいことがたくさんある。安芸市の国道沿い。「なんで弱い人が痛みを被るがですか。まず利権にまみれた政治家からでしょう?」。流れる弁舌、よく通る声。ネクタイ姿の男性が足を止めた。ベンチのおばあちゃんは黙ってうなずいた。
中芸地域をぐるり。選挙カーは度々ストップ。飛び出した中村さんが山道を一気に駆ける。一人ひとりの手を握りニコッ。ビラを配る運動員は追いつけない。何度も何度もダッシュ。汗だく。ペットボトルの水を頭からかぶる中村さん。
「えっ、速い? そりゃ私、山猿やきね」。またニカッと並びの良い歯を見せる。久美ちゃんスマイル。
山並みをバックにマイクを握った。「ダムを造るお金ですべての山の間伐ができます。山の保水力も上がる。間伐の技術を持った人も残っていく。そういうことが、本当の公共投資じゃないですか」。理論明快。ぐっとこぶしを握る。軒先で麦わら帽子のお父さん、じっと聞き入っている。
「車は遅いき、待てんなった」。香美郡香北町。とうとう走り始めた。商店街中を一軒一軒声を掛け、手を握り、また駆けていく。「しょう若いねえ。頑張りよ」。小柄な後ろ姿におばちゃんから声が掛かる。
環境、教育、年金、農業問題…。伝えたいことは山ほどある。全部まとめて締めくくる。「私にはお金もない。あるのは情熱と家族だけ。でもやりたいことがある。政治を変えたい。力を貸してください」
元気のかたまり久美ちゃん、夢に向かって、ただいまばく進中。(おわり)
【写真】久美ちゃんスマイルでニコッ。支持を訴える中村さん(安芸市矢ノ丸1丁目) |