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 2001年7月29日(日)・朝刊

参院選きょう投開票 県選挙区夜11時までに当落

 小泉内閣発足以来、初の国政選挙となる第十九回参院選は二十九日投票が行われ、小泉純一郎首相が掲げる「聖域なき構造改革」に対する有権者の判断が示される。投票は原則として同日午前七時から午後八時まで全国一斉に行われ、即日開票される。選挙区は三十日未明にすべて確定、「与党の過半数維持」を焦点とする選挙の大勢はそれまでには判明する見通し。ただ比例代表は、初めて導入された非拘束名簿式の影響で全議席確定が同日朝以降にずれ込む見込みだ。(共同)

 有権者六十六万六千人の高知県選挙区(改選数一)では、二十九日午後十一時までには大勢が判明、また初めて非拘束名簿式が導入された比例代表は、最も有権者の多い高知市でも三十日午前六時までには開票作業が終了する見通しだ。県と各市町村選管は二十八日夕までに投・開票所の設営作業を終了。県選管は同日午後一時半から二時間半、県庁正庁ホールでリハーサルを行い、本番に備えた。

 立候補者は届け出順に

 前田 清貴(48)自由連・新

 中根 佐知(45)共 産・新

 広田  一(32)無所属・新

 田村 公平(54)自 民・前(1)(保守推薦)

 中村 久美(41)民 主・新(社民・自由推薦)

 の五氏。

 選挙戦最終日の二十八日、五候補は有権者の四割近くが集中する高知市に集結。無党派層を中心とする浮動票をターゲットに選挙カーで市内各地を駆け巡り、それぞれ唱えてきた「改革」を主張。市中心部の繁華街でもスキンシップ作戦を行い、「最後のお願い」に総力を挙げた。

 各陣営は午後八時前には事務所周辺でマイク納めを行い、連日の猛暑の中、全県で繰り広げた選挙活動を締めくくった。

 投票は二十九日午前七時(室戸市の長者野集会所のみ午前六時)から午後八時まで、県内五十三市町村の九百八十四カ所(うち五百三十一カ所は繰り上げ)の投票所で行われる。

 開票は同日午後八時から二十三町村でスタート。票田の市部は、午後八時四十分の土佐清水市を皮切りに始まり、午後九時半には高知市など六市で一斉に開始される。

 一票の重さ自覚を

 県選管委員長が談話

 県選挙管理委員会の高橋敬雄委員長は参院選の投票日に当たり、次のような談話を発表した。

 今回の選挙は、新世紀を迎えて初めての国政選挙であるとともに、日本の将来を左右する重要な選挙だ。

 有権者一人ひとりが自分の持つ一票の重さを十分に自覚し、将来の日本を託すべき代表者を選んでいただくよう切望する。


熱く最後の訴え 参院選高知、舌戦に幕

 梅雨から夏本番へと季節をつないで戦い抜いた二〇〇一参院選は二十八日、十七日間にわたる長丁場の舌戦を終えた。県選挙区の五陣営は最終日、そろって県都高知市に繰り出し、最後のお願いコール。法定の午後八時ぎりぎりまで声をからし、「ぜひに!」「一票を!」「なんとしても!」と訴えた。「改革」を標ぼうする小泉旋風の中で行われた二十一世紀最初の国政選挙。県民の選択はどう出るか。審判は二十九日、下される。

 政策への共感確信 前田清貴さん

 「有意義な選挙戦にしたいですね」と顔を引き締め、最終日の舌戦に臨んだ自由連合の前田清貴さん。市内一円を選挙カーで駆け回り、「皆さまの良心に従い一票を!」と懸命に呼び掛けた。

 休むことなく住宅街、商店街をぐるぐる。真っ黒に日焼けした上半身を車から乗り出し、「命と暮らしを守るため、最後まで、最後までご支援願います!」と声をからして訴えた。

 出馬表明は遅れたが、「正しいことを訴えれば、必ず耳を傾けてくれる」と最後まで信念を持ち続けた前田さん。「贈り物をもらわない政治の実現」との訴えには、特に手を振ってこたえる人が多かった。

 午後八時直前に和泉町の事務所に滑り込みマイク納め。「過去二回選挙経験はあるが、反応は一番いい。政策に共感していただいたと確信している」と晴れ晴れした表情だった。

 声援は国政の場に 中根佐知さん

 公示日以降、県内各地で行った街頭演説はざっと二百三十回。共産党の中根佐知さんはのどがややかれたものの、明るいスマイルは変わらない。元気さに陣営が舌を巻くほどだ。

 「暮らしと平和を守り抜く」。選挙戦を通じて訴えてきた政策を、この日も強くアピールした。市内の住宅街、量販店前、商店街などをくまなく回り、「私にお力をお貸しください。最後のお願いです。頑張り抜きます!」。選挙カーに同乗した山原健二郎前衆院議員、西岡瑠璃子元参院議員も「ぜひ中根さんを!」と声を張り上げた。

 最後に市西部を走った選挙カーは午後八時前、上町二丁目の事務所へ。運動員や支持者、夫の豊作さんらの拍手に迎えられた中根さんは、「寄せられた声援、意見を胸に投票箱が閉まるまで戦い抜きます」と元気にあいさつ。国政への決意をにじませた。

 負けてはならない 広田一さん

 無所属の広田一さんは、この日も早朝から橋本大二郎知事と二人三脚。夕方から中央アーケード街に繰り込み、知事夫妻らと汗だくで練り歩いた後、中央公園でマイク納め。

 県議会清流会・公明の中沢潤二代表に続き、腕まくりをした橋本知事が「暑さも疲れも忘れ、力いっぱい運動した。これはだれのためでもない、県民の、地方のためのとても大切な選挙だと実感した」とこん身のアピール。「地方の思いが国に届かないこんな時こそ、自由な立場で地方の現実を国に語っていく、そういう人を送り出さねばならない」と、たっぷり時間をかけて支持を頼んだ。

 広田さんは「知事は自らの選挙以上に体にむち打ってくれた。負けるわけにはいかないのです!」と熱いあいさつ。集まった支持者は全員でこぶしを突き上げ、「広田一を勝たせよう!」と声をとどろかせた。

 皆で当選の喜びを 田村公平さん

 「ありがとうございました。さわやかで鮮やかな、スキッとした感じ。あと一週間やりたいくらい。あすは皆で当選の喜びを分かち合いましょう!」。午後八時。自民党の田村公平さんは汗だくでこぶしを突き上げてマイクを置いた。

 最終日は市内をくまなく走った。終日行動を共にしたのが中谷元防衛庁長官、山本有二、福井照両衆院議員、森下博之参院議員の自民党国会議員カルテット。党県議団もわきを固め、総力態勢で臨んだ。

 午後四時からは中心商店街へ。自民党ののぼり、小泉首相のTシャツ姿も。「改革を推進できる唯一の候補!」「あとひと押しを!」と練り歩いた。

 日没後も選挙カーでラストラン。午後七時半から升形の事務所前でマイク納め式に臨み、「田村、チャチャチャ! 公平チャチャチャ! イエーイ!」と声を合わせ、締めくくった。

 痛みはもう十分だ 中村久美さん

 民主党の中村久美さんは日焼けした手を懸命に振って市内をくまなく回り、最後の支援を呼び掛けた。

 午後には「ひろめ市場」前に支援者が集結。江本孟紀参院議員も応援に駆け付け、「ワイドショーに出てくるだけ。全国で中身のない小泉旋風が吹いている。中身がないから早く選挙を終わらせたい。皆さん単なる『風』で判断してはいけない」と自民党批判。「もう痛みは十分。私たちはこれ以上我慢できない」と憤る中村さんとともにアーケード街でアピールした。

 マイク納めでは、五島正規衆院議員が「前職も前県議も“橋本派”の候補で、改革などできない。弱者にすべてが押し付けられるだけだ」とゲキ。中村さんは「力の強い者でやっていく今の政治が許せない。未来の子どもたちのためにこの願いを届けたい」と涙で訴え、支援者一人一人と握手して締めくくった。




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