高知新聞
天気追加:
地震情報
花粉予報
中部の天気
東部の天気
西部の天気

高知のニュース
国内・国際ニュース
おすすめトピックス

高知新聞購読申し込み

携帯サイト
iPhone版も登場!
坂本龍馬の部屋

とさあち
いちの土佐
おすすめグルメガイド

ピックアップ
楽しもう英語 English is Fun!!
岩崎四代物語
高知ファイティングドッグス

まんが
きんこん土佐日記web版
単行本7巻発売!
にゅーすけっち

病院・診療所 診療科目ガイド


47CLUB高知繁盛記

ミュージアムマップ
イベント情報

音声ブラウザーご使用の方へ

47clubでお買い物

Google


 
高新写真コンテスト募集
声ひろばなど投稿
記事データのご利用
後援申請の用紙
サイトからのお知らせ


高新住宅総合展示場ライム

土佐いごっそう倶楽部

47news

釣りタイムズ
地球33番地公式サイト

企業情報
高知県内リンク
(5)
第1部 「明石」前夜<5>
東海運
(徳島市)

【模索】

共同配送でコスト削減

 午後八時。徳島市郊外の倉庫から一〇トントラックが静かに走りだした。小雨の中、片側三車線の国道11号を北へ走る。

 「昔、木材関係の仕事をしよって高知にはよう行った。梼原で田村さんいう人がツガをひきよってね」

 ハンドルを握る井上朝之さん(54)はトラック運転歴十七年。徳島市に本社を置く東海運(粟飯原一平社長)に入社以来、この道を走っている。本州四国連絡道路・神戸淡路鳴門自動車道の起終点、鳴門インターチェンジから約十分で大鳴門橋に差し掛かる。

 「前はフェリーに二回乗りよったけんね。値打ちあるわ、この橋は」

 昭和六十年に大鳴門橋が架かるまでは、鳴門市の亀浦から兵庫県淡路島の阿那賀までフェリーで半時間かかった。今はあっという間に通り過ぎてしまう。

 この日の積み荷はオートバイの部品。淡路島北部の岩屋港から明石海峡フェリー(所要時間二十分)で本州に渡り、明石市にある大手メーカーの組立工場に届ける。明石側で仮眠を取り、午前六時きっかり、工場の正門をくぐる。

 井上さんの受け持ちは京阪神方面。神戸行きなら須磨に着く淡路フェリー(四十五分)、大阪・名古屋方面は甲子園フェリー(一時間五十五分)で西宮に。淡路島の各港から目的地別にフェリーを使い分ける。

 フェリーの待ち時間は季節や時間帯によってまちまち。長いときは二時間も待たされるが、明石海峡大橋が開通すれば徳島市−神戸市間が従来の半分以下、一時間半で結ばれる。

 昨年初め、徳島県トラック協会(佐藤貞夫会長)が会員三百二十社を対象に意識調査を行った。明石海峡大橋開通の影響について、回答した百四十一社のうち四割(複数回答)が「特になし(対応なし)」と答えた。

 「危機感が薄い。ただ、これは橋の通行料金が決まる前の調査。島外への輸送の八−九割が明石大橋経由になるかもしれない」

 同協会の大塚仁専務理事は「今後の取り組みで、伸びる事業者とそうでない者の差がはっきり出るだろう」と言い切る。

 ■神戸の渋滞は?

 井上さんが勤務する東海運は海運、陸運、倉庫、通関を手掛ける県内大手。四カ所の県外営業所を含め約百二十台のトラックを保有する。陸運の年間売上高は二十五、六億円。同社は明石大橋開通をどう見ているのか。故・三木武夫元首相=徳島県土成町出身=の書が掛かる応接室で、武市正常務がテキパキと答える。

 「課題は共同配送。これによってコスト削減を図りたい」

 自社の車だけでは行き先が限定される。地元の運送業者が共同して荷物を積み合わせれば、効率も上がるはず。三年五月、地元十五社で協同組合「物流ネットワーク徳島」を設立したのもそうした狙いからだ。

 物流ネットワークは全国組織とコンピューターで結ばれている。本州からの帰り便に空きがある場合、以前は電話で得意先に問い合わせていた。パソコンならリアルタイムで情報が入る。

 「地域外の同業者とのヒューマン・ネットワークの意味が大きい。異業種交流も活発に行っている」

 協同組合の専務理事を兼ねる武市常務は、「時間短縮の効果を有効に使い、県外大手ができないサービスを目指す。その日の朝に出発する毎日運行が可能になれば、稼働率がぐっと上がり、コストを下げられる」と力を込める。

 問題は神戸側の交通事情。毎日運行は神戸側の朝の渋滞にかからないことが前提になり、「ある程度、様子を見る必要がある」。今はまだ、手探りの中で開通を待っている。

 【写真】フェリーに次々と乗り込むトラック。明石海峡大橋の開通は物流をどう変えるのか…(兵庫県淡路町岩屋)


続き

第1回のページに戻る。

高知新聞フロントページへ  

サイトマッププライバシーポリシーネット上の著作権新聞購読お問い合わせ