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◆7 べっちょない(兵庫県)
6月に出版された「新・かこがわ事典」。兵庫県加古川市の職員や住民、兵庫大学の関係者がまとめ、地元の名物などを紹介している。取り上げられた方言の一つが「べっちょない」。同市など、県南西部の播州地方で愛用されている。
「別条ない」の音が崩れた言葉で、「だいじょうぶ」などの意味。「元気?」「どうしてるの?」という感じで、親しい間柄で交わされる。柔らかく、気取りのない響きが親しまれ、神戸新聞社が2004年、同地域の読者を対象に募った「好きな播州弁ランキング」の第1位に輝いた。
昨年8月。同県姫路市の世界文化遺産、姫路城。羽ばたく白鷺(しらさぎ)にも例えられる名城が夕闇に包まれる中、大天守を間近に見上げる三の丸広場特設ステージで、同市出身の人気歌手、松浦亜弥さん(20)のコンサートが開かれた。
初めて実現した地元での公演に、とっておきのサービスが飛び出した。「みんな、べっちょない?」―。アイドルの方言に、詰めかけた1万3000人のファンから、大きな歓声がわいた。
400年前の姿を今に伝える姫路城。09年度に「平成の大修理」が始まる予定で、すでに左官職人の養成など、準備が進む。大事業となるが、地元はかつて「昭和の大修理」を経験ずみ。関係者からは「べっちょない」との声が聞こえそうだ。
【写真説明】「べっちょない?」―。アイドルの呼びかけが響きわたった姫路城・三の丸広場の会場(昨年8月20日、兵庫県姫路市)
(神戸新聞) (2006年11月20日付・夕刊) |