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06年4月28日付朝刊
功名が辻“お菓子バトル” 商品名、パッケージで勝負
NHK大河ドラマ「功名が辻」放映の追い風に乗る土佐観光。二十四万石始まって以来?の「千代と一豊」ブームにあやかろうと、関連の土産商品が花盛りだ。あの手この手で名前やパッケージに凝ったもの、定番商品を衣替えしたり、新たな商品で勝負をかけるなど、観光客の気を引こうと、県内外のメーカーが商戦を展開する菓子業界にスポットを当てた。
県外メーカーが企画
「内助の幸物語」「功名の詩」「一豊と千代の気持ち」「千代の玉手箱」…。おなじみのやなせたかしさんのキャラクターとは違う、「千代ちゃん」「一豊くん」のイラスト入りのものがあれば、高知城と戦国武将を描いた渋い包装紙もある。
千代ちゃんの絵入りは若い世代、戦国武将の方は30代の男性に売れるという。中身はまんじゅうとか、ごまもちだったり、スイートポテトだったり。そのほとんどが、県内の土産品卸が販売元で、企画・製造は県外のメーカーによる商品だ。
パッケージのどこかに入っている「大河ドラマ功名が辻」のロゴは、NHKエンタープライズの版権の証し。ある問屋筋は「最近は比較的簡単に版権が下り、ありがたみが薄れている傾向も。それでも、やっぱり黄門さまの印ろうのごとく、お墨付き商品は強いですね」と語る。
県外には毎年、大河ドラマの舞台となる土地の土産菓子を企画しては、販売先を地元企業に求める手法で、土産菓子ビジネスを展開するメーカーがあるのだ。
【写真説明】土産商戦の“先陣”を競う「功名が辻」のお菓子。商品名やパッケージを凝らしたものも多い
地元の名にかけて
一方、地元菓子店の名にかけて、自社での企画製造にこだわる老舗も。「土佐藩御用菓子舗」の歴史を誇る西川屋老舗(高知市)では、観光客向けに定番の「土佐二十四万石」と「一豊の妻」を一部リニューアルしたほか、和三盆「千代の誉(ほまれ)」と、お茶請け菓子の「千代の小袖」を発売した。
中でも「千代の小袖」は、池田聡博副社長の渾身(こんしん)の一品。ドラマのヒロイン、仲間由紀恵さんの衣装を毎回、じっくり観察してはイメージを膨らましているそうで、黄緑や黄色の生地にフジの花を描いたり、金箔(きんぱく)を散らして季節感を演出。食べるのがもったいないような本格和菓子だ。
また県内大手、浜幸(同)は今回の「功名が辻」に合わせ、同社の数ある商品の中でも最も古いという、もなか「開運小判」に加え、小夏入りの「開運小判サブレ」を開発した。
小規模店も負けていない。同市天神橋通商店街の和菓子店「小笠原」でも、得意のサンゴ入りまんじゅうを改良し、「千代馬い」を発売。名前はもちろん、「超うまい!」に引っ掛けている。
【写真説明】新商品「土佐の殿様 出世街道」に期待を込める黄金堂の大野社長(高知市神田)
NHK版権は印ろう? 老舗は新商品も
さらに、このチャンスに「家族で新商品のアイデアを絞った」町工場が、同市神田の土産菓子製造、黄金堂。主力はせんべいだが、「いつまでもせんべいじゃいかんろう」(大野洋市社長)と、チョコレートあんをパイ生地で包んだ洋菓子に決定。このために、あんこ包み機とパイ焼き機を設備投資した。
商品名は一瞬でひらめいたという「土佐の殿様 出世街道」に。独自に版権も得、黄金のパッケージで、並み居る県外勢に挑む。
さあ、一番人気に輝くのはどこ? いずれのお菓子もこれまでのところ、丸ノ内緑地で開催中のイベント「土佐二十四万石博」などで、売れ行き街道をばく進中だ。
【写真説明】ドラマの衣装からイメージを膨らました新和菓子「千代の小袖」
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