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一豊と千代 巻き起こせ土佐ブーム
 

05年11月29日付朝刊

 丸ノ内緑地突然の封鎖 「二十四万石博」施設建設で

 市民の憩いの場が突然シャットアウト!! 来年4月開幕の「土佐二十四万石博」に向け、「功名が辻」県推進協議会が28日、高知市丸ノ内1丁目の丸ノ内緑地への立ち入りを禁止した。立ち入り禁止期間は来年3月末までという長期だが、同協議会事務局の県観光コンベンション協会がそれを告知したのはわずか3日前の25日、しかも現場に看板1枚だけというお粗末さ。突然、憩いの場が封鎖されるという事態に、いつも昼食や散策を楽しんでいた市民は「えっ、どうして!?」と驚き困惑している。

 「土佐二十四万石博」は来年のNHK大河ドラマ「功名が辻」に合わせて行われる。山内一豊と千代の夫婦愛と出世物語をテーマに、パネルや等身大の人形を設置したパビリオン「大河ドラマ館」を建設、県内の特産品を販売する「ふるさと交流市」も開かれる。

 緑地の封鎖はパビリオン工事のためで、28日は堀にかかる緑地正面の橋や、追手門広場から県庁裏門の周辺にかけてバリケードや囲いが設置された。県庁関係者は県庁裏門につながる道路を通行できるものの、一般市民が緑地に入ることはできなくなった。

 同協会によると、広報しなかった理由は文化庁からの建設許可に時間がかかったため。史跡である緑地にパビリオンを建てるには申請が必要で、同庁の許可が下りたのが約1週間前。告知をする余裕がなかったというわけだ。

 「ずっと前から決まっていたならいいのですが、こう急だとどうしようもない」と同協会。緑地を管理している同市みどり課も「(市民に行き届く)広報誌に載せるには1―2カ月前でないと…」と釈明する。

 確かに、同博のパビリオンは、採算面から建設を一時中止にするなど二転三転。結局この9月になって「建設する」となった経緯がある。

 が、それはあくまで内部の事情。やる気があれば1週間でかなりの告知はできるし、そうすればある程度は市民の納得が得られるに違いない。

 市中心部の貴重な緑地とあって、丸ノ内緑地は家族連れやサラリーマン、お年寄りらがゆったりと利用している。

 この日の立ち入り禁止は少なからぬ利用者にショックを与えており、犬の散歩に来た60代の夫婦は「いつも散歩に来ているのに、きょう来てみたら入れん」とあぜん。通学路として利用している高校生は「え、4月まで通れんが?」と不満顔を見せていた。

 【写真説明】丸ノ内緑地にかかる橋も完全封鎖された(高知市丸ノ内1丁目)


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