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05年9月17日付朝刊
業界要望で一転、パビリオン建設 二十四万石博
やっぱり丸ノ内緑地にパビリオン――。平成18年のNHK大河ドラマ「功名が辻」県推進協議会(会長=橋本大二郎知事)が16日、高知市の三翠園で開かれた。同日の会合では、財源難などを理由にいったん中止を決めていた丸ノ内緑地(同市丸ノ内1丁目)内への「土佐二十四万石博」パビリオン建設について一転、実行することを決定し直した。
同緑地内へのパビリオン建設は、もともと同博覧会のメーン会場として計画。しかし、約五億円に上る費用の問題や多くの樹木を移転する必要が生じることなどから、8月の同協議会で建設中止を決め、代わりに県立文学館でドラマに使う衣装などを陳列する「大河ドラマ展」を開く方針を承認していた。
ただ、同館では山内家に関する資料などを展示するNHK全国巡回展が来年7月15日―8月末の期間で開催されることが既に決まっていたため、ドラマ展が前・後期に分断されることに。これに対し、「観光の最盛期の夏場にドラマ展が抜けるのでは集客力に欠ける」という意見があり、同市旅館ホテル協同組合もドラマ展の連続開催を求める要請書を県や市などに提出していた。
この要望に応える形で県と高知市は(1)巡回展開催中は高知城近くのホテルを借り上げてドラマ展を開く(2)ドラマ展に縮小したパビリオン(400―450平方メートル)を丸ノ内緑地に建設する―の2案を急きょ立案。ホテル案もパビリオン建設とほぼ同額(約3億円)の開催経費がかかる、という理由で、一度引っ込めていた緑地内でのパビリオン建設を再提案し、同協議会の承認を得た。
同協議会事務局の県観光コンベンション協会によると、ドラマ展の開催期間は18年4月から19年1月まで。パビリオンは12月から基礎工事に入り、来年2月末に完成の予定。当初のパビリオン計画ではほぼ1年間、丸ノ内緑地への立ち入りを制限することになっていたが、新たな計画では緑地への立ち入り制限はせず(夜間は除く)、パビリオン入り口で入場料を徴収する。
ドラマ展と同緑地での付帯工事、高知城懐徳館でのジオラマ展などの収支は今のところ、約2億円の赤字の見通し。同協会は「結果的に二転三転する形になったが、業界の強い要望を受け、財政難の県と市も英断した」と話している。赤字額は県と市が負担する。
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