|
「さっちゃーん、ジャブジャブおしよー」。女性鵜匠(うしょう)の声が清流に響く。「さっちゃん」と呼ばれたウは、水面(みなも)を駆けるように元気に羽ばたき水しぶきをあげる。飼育室から放たれ大はしゃぎだが、手綱を操る鵜匠の目は真剣だ。
日本三大ウ飼いの一つとされる愛媛県大洲市肱川のウ飼いは、夏の風物詩。6月の開幕に向け訓練がこのほど始まった。オフシーズンをのんびり過ごしてきたウたちには厳しい日々が続く。
鵜匠歴7年目の佐々木コズエさん(36)は、全国で2人目の女性鵜匠。「ウにストレスを与えないことが一番大切」と、わが子のように気遣う。
昨秋復元された大洲城を望む肱川。鵜匠の巧みな手綱さばきと、アユを追うウの妙技が始まるころ、水郷に夏が訪れる。(愛媛新聞)
【写真説明】ウに手綱を付け違和感がないようにと訓練する佐々木コズエさん(後方は大洲城)=愛媛県大洲市中村
|