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第11回移動高知新聞
ふれあい高新IN南国

南国こども新聞   11月5日朝刊

 「第11回移動高知新聞 ふれあい高新in南国」の恒例企画として1日からお届けしてきた「南国こども新聞」も最終回。最後を締めくくるのは白木谷小、国府小、後免野田小、北陵中のニュースと、香南中の「私たちの主張」です。地元特産のタケノコや漬物作りの名人の話題など「地産地消」の取り組みが盛んな南国市ならではのリポートが盛りだくさん。地域への愛情たっぷりの記事で、手作り新聞のシリーズを締めくくります。

日本一の四方竹食べて 白木谷小

収穫されたばかりの四方竹を指さす白木谷小の児童  秋に取れるタケノコを知っていますか。四方竹といって、切り口が四角形のタケノコ。南国市では給食にも出ます。私たちの住んでいる白木谷はこの四方竹の生産量が日本一で、約40戸の農家が栽培しています。

 10月5日、今年の初出荷が行われました。新聞やテレビでも取り上げられていました。翌日、私たちは農協に出かけました。この日は白木谷の生産者の人たちが朝早くから集まって、「目慣らし会」という今年の品物の出来具合や品質などの確認をする会の日でした。

 朝7時45分に行くと、もう会は終わり、ほとんどの人が仕事をしに帰ってしまっていました。倉庫には、今日の荷物が100箱ぐらいきちんと積み上げられていました。「残念! 間に合わなかった。やっぱり朝早いんだなあ」と思いながら、残っていた人からお話をうかがいました。

 今年は、昨年に比べると、四方竹の量が少し少ないそうです。理由は何度も来た台風と、イノシシに食べられる被害が大きいそうです。熊が出没するニュースが最近よく伝えられていますが、白木谷では、イノシシを目撃することが増えたそうです。熊同様、イノシシも今年は山にえさが少ないのだと思いました。

 その後、近所の四方竹林に連れて行ってもらい、生え始めの四方竹の様子を見学しました。小さなタケノコが、あちこちにニョキニョキと出てきていました。その時、「四方竹は、一日にどれくらい伸びるのか」と疑問に思い、目印を置きました。これから毎日記録してみようと思います。

 毎年、収穫の最盛期になると、地域の人たちは朝早くから夜遅くまで短い睡眠時間の中、がんばるのです。日本一の四方竹をたくさんの人たちに食べてもらうために。  

(内田誠人、岩原優鈴菜、大藪優子記者)

 【写真説明】収穫されたばかりの四方竹を指さす白木谷小の児童(南国市白木谷のJA南国市上倉支所)

ぼくも私も松尾芭蕉? 国府小

比江廃寺について勉強する児童ら。この後、みんなで一句ひねりました(南国市比江)  9月14日は「ふれあい俳句教室」でした。校区にお住まいの「蛙(かえる)」という俳号を持つ高橋先生、竹内先生ら6人が、この俳句教室の先生たちです。

 まず、蛙先生から全員体育館で俳句のつくり方を習いました。「季語を一ついれること」「うどんやトコロテンのように、つるっと心に入るような俳句をつくること」などと、わかりやすく教えてくれました。外は曇り空で雨が今にも降りだしそうでした。でも、みんなはりきって俳句づくりに出発しました。

 初めに、「紀貫之館跡」と「古今集の庭」へいきました。庭にはモミジやハギなど、たくさんの草木が植えられていました。また曲水が造られていてその流れには、アメンボやメダカが泳いでいました。次々と句がうかんできました。

 次は比江廃寺です。塔礎石の周りにはヒガンバナが咲いていました。トンボが飛んできました。みんなどんどんつくりました。先生に二重丸をもらって満足そうな子や、一重丸で、がっかりしている子など、先生の周りはいっぱいの人でした。

 最後の場所は国分寺です。木陰が多く、虫が鳴いていて落ち着きました。ここのしぶい感じを出すように工夫してつくりました。2句とも二重丸がもらえてうれしかったです。6年生は慣れているので、いい句がいくつもできました。1年生は、初めてだったけれど、かわいい句ができて喜んでいました。1年生と俳句の先生方は、昼食を共にして、ふれあい俳句教室は終わりました。

 6年生は、最後の俳句教室でした。よい思い出ができました。教えてくださった皆さん、ありがとうございました。

 「芝生では 秋の虫たち かくれんぼ」

 「国分寺 夕日とともに 鐘がなる」  

(岡田千明、岡本知世記者)

 【写真説明】比江廃寺について勉強する児童ら。この後、みんなで一句ひねりました(南国市比江)

おいしいがを漬けるで! 後免野田小

漬け上がったばかりの漬物を手ににっこり(南国市上野田の細川さん方)  私たちの学校の校区は、商店街のある後免町と田畑の広がる野田地区に分かれています。野田では昔から大根の漬物作りがさかんです。野田近辺の長岡台地の土が水はけがよいこと、土地が深く、漬物用の大根「八州(はっしゅう)」に合っているからだそうです。

 クラスの世奈ちゃんのおじいさん、細川清三さん(68)とおばあさんの富美子さん(62)は、大根の漬物を漬けてもう33年になるそうです。多いときには3、40軒の漬物農家があったそうですが、今は細川さんと3年の隅田早希さんのおうちを入れて4軒に減ってしまったそうです。

 大根は、9月に種をまいて12月に収かくし、10日ほど天日干ししてから、タンクに半年から1年漬けます。今年は台風が多かったけれど、幸い順調に育っているそうです。

 漬物を漬けるタンクは三つあり、一つのタンクに何と約1万本も漬けると聞いて、みんなびっくりしました。

 漬物作りで一番苦労することは、1本が何キロもある大根をひく作業だそうです。収かくの時期には人をやとって大勢でひきますが、このころは人手が少なくて困っているそうです。ひいた大根を天日干しする間に雨が続くのも困るそうです。

 うれしいことは、毎年2、3回の漬け上がりをたくさんの人が楽しみにしていて、分けてあげると「おいしいと喜んでくれること」と富美子さんが言っていました。漬け上がったばかりのお漬物は、酸味がきいてとてもおいしかったです。

 今年の12月の収かくには、みんなで手伝いに行こうと話しています。細川さん、これからも野田の漬物作りの伝統を守ってください!  

(今井学、片岡春菜、小松友里、仙波優、中川弘明、山下梓記者)

 【写真説明】漬け上がったばかりの漬物を手ににっこり(南国市上野田の細川さん方)

才谷にきてみいや 北稜中

龍馬系図一覧表を見せる岡英朗さん(南国市才谷の岡さんの自宅)  私たちの地元には、坂本龍馬ゆかりの地である才谷という地区があります。そこには坂本家の初代のお墓があり、3代目までのお墓も坂本神社にあります。龍馬公園も地元の人たちの自慢で、龍馬の命日、11月15日には、公園で「龍馬まつり」が開かれています。

 私たちは才谷に住む岡英朗さんに坂本龍馬系図一覧表を頂き、坂本家と才谷の関係を教えていただきました。

 岡さんによると、初代「太郎五郎」は明智光秀の一族という説もあるそうです。坂本家と明智氏の意外なつながりに驚きました。坂本龍馬記念館で見た龍馬の紋服の紋章は明智氏と関係があると聞いて納得しました。

 坂本太郎五郎のお墓にも連れて行ってもらいました。お墓はめずらしい石の扉が付けられた観音開きのものでした。お墓は、いつも才谷の人たちによってきれいに掃除をされています。坂本家の歴史を大切にしようとしている才谷の人の気持ちが伝わって来ました。

 坂本の姓の由来については昔、才谷は大濱屋敷と呼ばれていたため、大濱と名乗っていたそうです。坂本家はお金持ちだったので、4代目が高知市、今の上町へ移り住み郷士という身分を買った時に改姓したそうです。

 4代目、坂本八衛門守之は才谷屋という屋号で商売をしていました。6代目の時に一番もうけたそうです。太郎五郎の墓を建てたのも6代目といわれています。そしていよいよ10代目、坂本権平直方(長男)、龍馬は2男として誕生。龍馬は日本だけでなく、世界に目を向け明治維新に貢献した郷土の誇る人物です。

 同じ才谷の岡浩之さんは、大月町で大きなみかん農園を経営しています。坂本龍馬を敬愛し、「龍馬感激みかん」と名づけ、「龍馬が百姓やったら、どうするか」といつも考え働かれています。岡さんだけでなく、才谷の人たちは龍馬を愛し誇りにしています。

 大きな夢をいだき、世界を見つめた坂本龍馬。龍馬ゆかりの地に住む私たちは、龍馬のように自由な心と強い意志を持ち、これからの日本を変えていくような人になりたいと思いました。  

(山中祥平、高木秀和記者)

 【写真説明】龍馬系図一覧表を見せる岡英朗さん(南国市才谷の岡さんの自宅)

私たちの主張

豊かな生活見直す時期 香南中

 「今、地球環境が危ない」といわれはじめて数十年がたちます。現在では、インターネット、新聞、本などさまざまな方法で、地球環境についての情報を得ることができます。「今地球上にどんな環境問題がありますか」と突然質問されても、多くの人が5、6個は答えられると思います。私たちの周囲には、たくさんの情報がはんらんしています。

 では、地球環境が危なくなってきているのに、私たちの生活は変わったでしょうか。「地球環境のために、何かをしていますか」と聞かれて、何%の人が、「はい」と答えられるでしょうか。依然として可燃ゴミの中にプラスチックが入れられていたり、道路や川にごみが捨てられていたり、粗大ごみが山林に放置されていたりしていないでしょうか。

 人間が現在のままの生活を続けると、自然破壊・環境破壊が進み、動植物の生態系が崩れ、動物がすめなくなり、やがて人間もすめなくなり、絶滅への道をたどることになるかもしれません。

 このようなことにならないために、私たちは、今、何をしなければならないのでしょう。まずは、私たちの生活を見直し、地球を守るための生活文化を創造していかなければならないと思います。その一つがリサイクルです。リサイクルは、限られた資源を守る上で大変重要なことです。

 私たちは、総合的な学習の時間に、「環境」というテーマを設定し、学習する中で多くのことを学びました。生ごみをたい肥に再利用する方法、紙・ペットボトル・ビンなどが再生していく過程、生活排水の処理のため下水道の完備が必要であること、地球環境を守るためにできることがたくさんあることを知りました。

 今、私たちは利益優先に発展し豊かになってきた私たちの生活を見直す時期にきているのではないでしょうか。私たちは、毎日の生活の中で、未来につながる小さなリサイクルの輪を広げていかなければなりません。  

(中谷友哉記者)

 教育長からのメッセージ 西森善郎  明日の南国市の原動力に

 南国市では「かがやく明日への人づくり」というキャッチフレーズのもと、教育改革に取り組んでおります。これからのまちづくりを担うことのできる人を育てる教育の成果を、子どもたちがいきいきとした言葉で発信できることを誇らしく思います。

 今回、南国市の全小中学校の子ども記者が独自の取材で寄稿した記事には、それぞれの学校の特色ある活動をはじめ、南国市の歴史や身近な人と地域、そして進む国際化への対応などが紹介されています。取材活動は、まさに子どもたちの「ふるさと再発見」の営みとなったことを感じました。

 「温故知新」という言葉があります。記事制作にあたり、たくさんの方とふれあいながら、わが町、わが校を見つめ直して吸収した多くのことは、必ず「生きる力」として明日の南国市を築く原動力になるでしょう。

 ふるさと南国の伝統と未来を紡ぐ世代は、間違いなく健在です。

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