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第11回移動高知新聞
ふれあい高新IN南国

南国こども新聞   11月2日朝刊

 「第11回移動高知新聞 ふれあい高新in南国」の一環として企画された「南国こども新聞」。第2弾は大湊小、十市小、三和小、希望が丘分校、香南中が地域や学校のニュースを、香長中が「私たちの主張」を書いてくれました。地域に残る掩体壕(えんたいごう)の歴史や、戦争と平和を考えた取り組みなど、自分たちを取り巻く社会の課題などについてじっくり考えた子どもたち。さまざまな視点から地域を見つめた手作り新聞をお届けします。

地域に学ぶ戦争体験 大湊小

地域に今も残る掩体壕(南国市前浜)  南国市前浜にある大湊小学校。その窓から見える景色は畑や田んぼなど自然がひろがっていますが、その中に黒い半円形のドーム型の物が立っています。掩体壕といい、今から60年ほどの前の太平洋戦争のころに、戦とう機をかくす格納庫として使われていました。大湊にはもともとコンクリートで造られた掩体壕が9基ありましたが、そのうち2基はこわされ、今は7基になっています。私たちはもっとくわしく知りたかったので、近所の武内さんに当時のことを教えてもらいました。

 武内さんが中学2年だったころに、勤労奉仕で掩体や、掩体に飛行機を入れるための道を造ったそうです。作業中は、前浜小にとまって働く人もいたそうです。食べるものも少なく、敵のこうげきから逃げながらの作業は大変だったそうです。

 次に地域の人に掩体を今、どう思っているか聞いてみました。37人中26人が、「二度と戦争をおこさないように平和のシンボルとして残してほしい」と思っていることが分かりました。

 島村君のおじいさんは三島村のことを話してくれました。三島村は戦前に大湊地区にあった村のこと。おじいさんたちは昭和17年まで三島村に住んでいたそうです。

 しかし、三島村の位置が飛行機が飛び立つのに適しているという理由で海軍の飛行場を造ることになり、村に建てられていた家々はすべて焼きはらわれ滑走路が造られました。三島村の人たちは住みなれた土地を泣く泣く離れ、新しい土地に移らなくてはならなくなりました。当時のことを記した記念碑が、飛行場の北に建てられています。

 掩体や三島村のことを調べて、いろいろな歴史があることが分かりました。これからは地域をもっと大切にしていきたいです。  

(島村尚輝、森岡仁美、近森太洋、笠井友希、本吉由依記者)

 【写真説明】地域に今も残る掩体壕(南国市前浜)

平和コンサートを企画 十市小

原爆の子の像の前で行った平和集会(広島・平和記念公園)  みなさんは佐々木禎子さんを知っていますか? 私たちは4月、禎子さんのことを知りました。

 世界で初めて原子爆弾が落とされた広島に生まれた禎子さんは、2歳のときに被爆。小学生になった禎子さんは走ることが大好きでとても速かったそうです。そんな禎子さんは12歳のとき、白血病におかされ、弱っていく体で千羽鶴を折りつづけました。「鶴を千羽折ると病気が治る」という言い伝えを信じて折りつづけました。

 このことは、遠くモンゴルにまで伝わっているのです。そして歌になりモンゴルではみんなが歌っています。私たちは修学旅行で行く広島にどうしても鶴を持っていきたくなり、全校に呼びかけてみんなで折りました。力と心を合わせ、3000羽以上にもなりました。

 5月13日、大雨の中禎子さんがモデルになっている「原爆の子の像」の前で平和集会を行いました。たくさんの人が犠牲になり、平和への思いが込められてこの像は立っています。私たちは、ここで平和を誓ったことを忘れずにずっと心に思っていきたいです。

 その後、とおちタイムで学習を深めました。「私は精いっぱい生きようと思いました。精いっぱい生きなければ、禎子さんや禎子さんと同じように生きたいと思いながらも生きることを許されなかった人々に申し訳ないと思います」と感想を言った友達もいます。

 実は、禎子さんのおいにあたる佐々木ゆうじさんがゴッドブレスというロックバンドを組んで平和コンサートを行っています。私たちはゆうじさんと平和について語り合ったり一緒に歌を歌ったりしたいと思います。自分たちの足元を見つめて一生懸命強く生きることや、今私たちにできることを考えていきたいと思います。ゆうじさんに会える日が楽しみです。  

(植田時久、森和子、田中香菜子、羽方雅記者)

 【写真説明】原爆の子の像の前で行った平和集会(広島・平和記念公園)

心温まる交流続く 希望が丘分校

児童生徒が心を込めてうちわを作りました  希望が丘分校は毎年、近くの老人福祉施設を訪問しています。今年は、6月に「陽だまりの里」、7月に「土佐清風園」を小学校5年から中学校3年まで全員で訪問し、和太鼓を演奏したり、手作りのうちわや風鈴などを一人ずつ手渡したりして交流しました。

 「陽だまりの里」では、施設の方たちでつくっている「あっぱれ楽団」と一緒に歌を歌ったり演奏したりしました。

 お土産は、うちわだけでも100本作りました。作業は大変だったけれど、一人ずつ渡したとき「ありがとう」と言ってもらってうれしくなりました。そのお礼にと、花束をもらいました。

 和太鼓の練習は、毎週授業でしていますが、手にマメができて痛くなります。けれど、老人福祉施設の方たちが真剣に聞いて喜んでくれると、がんばって練習したかいがあったと思いました。

 「陽だまりの里」のみなさんは、10月におこなわれたわたしたちの運動会に来て、競技にも参加してくれました。これからも、老人福祉施設のみなさんとの交流を続けていきたいと思います。  

(岡豊小学校・北陵中学校希望が丘分校児童生徒代表)

 【写真説明】児童生徒が心を込めてうちわを作りました

空港地下道を清掃 香南中

地下道を清掃する生徒たち(南国市前浜)  9月24日、ボランティア活動で空港地下道の清掃を行いました。

 この取り組みは昨年、生徒から「通学路の地下道が汚いので、掃除をしたらどうか」という意見が出たのがきっかけで始めた活動で、昨年に続いて2回目。全校生徒が参加し、県土木事務所、交通安全指導員、市役所総務課、一般ボランティアの方々の協力を得て行われました。

 地下道内は、ハトのふんや空き缶などが散乱している上、落書きもあり汚い状況でした。薄暗くてほこりっぽい中、ごみを拾ったり手すりをぞうきんでふいたり、掃き掃除をしたりと一生懸命頑張り、2時間程度できれいになりました。

 皆で協力して活動し、「人の役に立つことがうれしい」と笑顔で答えてくれた人。「きれいになって気持ちよく通学できる」と喜んでいた人。「きれいにしてくれてありがとう。ありがとう」と何度もお礼を言って行かれる方もいてやりがいも感じました。

 南国市では毎年、各中学校の生徒が市長さんと、南国市の未来について語り合う「ドリームトーク」が行われています。この活動が多くの方に支援され実行できるようになったのはその話し合いがきっかけでした。

 香南中では生徒会を中心に、「地域花いっぱい運動」を行っており、活動はその一環として行われました。緑が多く花いっぱいの心豊かな地域にしたい、地域に誇りを持ち、協力して暮らせるようにしたいという考えのもとにさまざまな取り組みを行っています。現在は花の種や苗の寄付をお願いしている最中です。

 学校や地域を暮らしやすい場所にしていくのは私たち自身です。これからも地域の一員として小さな実践を積み重ねていく予定です。  

(小松万芳、石丸美咲記者)

 【写真説明】地下道を清掃する生徒たち(南国市前浜)

生まれ変われ体育館 三和小

古くなった体育館。みんなで新しい体育館について考えました(南国市里改田の三和小)  毎週月曜日に行う朝の全校集会。100キロ近い私たちの担任の先生が体育館へ入ってくると、床がギシギシギシと音を立てる。まるで体育館が息をしているようだ。

 1969年に建った私たちの体育館。今年で35歳だ。とても丈夫に造られているので、傷んでいる所はあるけどまだまだ元気。私たちの歌声がよく響き、校歌を歌っていると、とても気持ちが良い。

 春は新入生を迎えて入学式、夏にはみんなで泊まる学校キャンプ、秋は楽しいふれあいコンサート、学年末には6年生を送る卒業式。いろいろな行事を通して、たくさんの卒業生たちを見守り、いろいろな思い出がいっぱいつまった体育館。

 しかし、大地震が起こったとき大丈夫だろうか。三和小のPTAや地区の人たちも数年前から三和小に新しい体育館を建ててくれるように南国市に頼んでくれている。

 そこで、私たちも「どんな体育館を建ててほしいか」を話し合った。「(1)1階がトイレ・更衣室・シャワー室、2階がアリーナ、3階が観客席(2)バレーコートが2面とれ、天井が高い(3)ソーラーパネルがついていて、自家発電ができる(4)障害者の人たちも使いやすいバリアフリー」などのたくさんの意見が出た。このほか、「天井の模様が昼は青空にアンパンマンが飛んでいて、夜には星空にバイキンマンが浮かび上がる」といったユニークな意見もあった。

 私たちも来春には卒業するので、新しい体育館で卒業する夢はかなわない。しかし、後輩たちには新しい立派な体育館で気持ち良く卒業式をしてもらいたい。それが、今の私たちの夢である。  

(西岡綺乃、福家杏菜、原尚子、溝渕美沙希、松木愛佳記者)

 【写真説明】古くなった体育館。みんなで新しい体育館について考えました(南国市里改田の三和小)

私たちの主張

たばこを吸わないで 香長中

 私たちが日々生活している学校や家、公園などではたばこを吸っている人がたくさんいます。私たちはその煙を吸っています。たばこを吸う人だけでなく、吸わない私たちも大きな影響を受けているのです。

 たばこには、「ニコチン」という物質があります。ニコチンは血圧を上げる働きがあるそうです。だから、たばこを吸うと落ち着くような気がしますが、実は心臓に大きな負担がかかっているのです。また「タール」はたばこを吸う人の肺にベットリとくっついているそうです。多くの医師は、これが肺がんの原因の一つだと言います。

 そのほか、血液中の酸素欠乏を引き起こす一酸化炭素や、アンモニアなどたくさんの有害物質が含まれています。そんな毒を体内に入れることはすぐにやめたほうが良いに決まっています。しかし、たばこには習慣性があるので、頭でやめようと思っても体が欲しがって、やめることが難しいのです。

 そんなたばこを、私たち子どものそばで吸わないでください。私たち子どもは成長期です。成長期は、外からの刺激に弱い時期です。そんな時期にたばこという毒が外から押し寄せてきたら、私たちはとても傷ついてしまいます。体も心も。

 ある人は、たばこ税を納めるので社会に貢献していると言っていました。でも、たばこによる病気の治療費や死亡による所得の損失などの社会的損失の方が大きいそうです。

 成長の途中である中高生の中にもたばこを吸う人がいます。体に対する害毒を軽く見ているのでしょうか。一時の気分や雰囲気に負けないでほしいものです。

 私たちは要望します。まず第一に、私たち子どもの前ではたばこを吸わないでください。もしも吸うときは、別の場所にしてください。また、吸い方のマナーを守ってください。

 何かに依存する必要のない、充実した日々を過ごしていきたいと、私たちは思っています。  

(香長中学校生徒会執行部)


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