高知新聞
天気追加:
地震情報
花粉予報
中部の天気
東部の天気
西部の天気

高知のニュース
国内・国際ニュース
おすすめトピックス

高知新聞購読申し込み

携帯サイト
iPhone版も登場!
坂本龍馬の部屋

とさあち
いちの土佐
おすすめグルメガイド

ピックアップ
楽しもう英語 English is Fun!!
岩崎四代物語
高知ファイティングドッグス

まんが
きんこん土佐日記web版
単行本7巻発売!
にゅーすけっち

病院・診療所 診療科目ガイド


47CLUB高知繁盛記

ミュージアムマップ
イベント情報

音声ブラウザーご使用の方へ

47clubでお買い物

Google


 
高新写真コンテスト募集
声ひろばなど投稿
記事データのご利用
後援申請の用紙
サイトからのお知らせ


高新住宅総合展示場ライム

土佐いごっそう倶楽部

47news

釣りタイムズ
地球33番地公式サイト

企業情報
高知県内リンク
「高知競馬」という仕事
     =第5部= 公務員たちの現場
 【1】

 芝に異様な肥料代  ――関係者「随意契約が当たり前」

 高知競馬の関係者が、こんな話を耳打ちしてくれた。

 「10年くらい前、当時の幹部が競馬場の肥料を買う、と言いだしたんです。芝生にまく、と言ってね」

騎手も馬たちも自治体の経営にほんろうされる(高知競馬場)  芝生と言っても、高知競馬のコースは砂。「なぜそんなものがいるのか?」と聞くと、当時は芝生があった観客用広場の土壌改良だという。

 「おかしいと思いましたねえ。なぜって、そんなものがいるのかというのが一つ。それまで買ってなかったわけだから」

 記憶では、購入費は年間100万円以上(別の関係者によると、平成8年度で年120万円)。施設建設費の償還残金が70億円近くあり、累積赤字も既に20億円を超えていた。肥料としては異様に高い金額だと、この男性は感じた。

 「仮に買う必要があったとしても、別の業者の肥料と比べるわけでも入札するわけでもない。幹部が言いだして突然に買った。そもそも競馬場の運営では随意契約が当たり前。その異常さを誰も言わない」

 肥料の取扱店は、県議会議員(当時)が経営する会社。ところが実際に肥料を直接販売し、契約にやって来たのは右翼団体の男性だったという。

 「私はそんな立場じゃないし、詳しい理由は知らされませんでした。でも何かあったのではと、誰でも思いますよ。それにその肥料、ほとんど効果はなかったですよ」

 「高価な商品」の購入は平成6年度から3年続いた。その後は予算縮小に伴って買うことはなくなり、記憶からも消えた。

 彼がこの話を思い出したのは、右翼団体にいた販売者が、昨年亡くなったと知ったからだ。

 「ああ、これでこの話も終わったと思いましたね。売った当事者はもういないわけだから。10年も前だし、予算書にも記載してないでしょうし。ほっとしている人もいるでしょうね」

 予算書を繰ってみたが、確かに肥料の記載はなかった。

 男性は投げやりな言い方で続けた。

 「要は経営の問題。赤字の原因は、そこにある」

   □────□

 日本中の地方競馬が、あえぎ続けている。馬券が売れない、客が来ない。困窮の原点は「自治体が経営」せねばならないという地方競馬の限界にあり、「『役人競馬』は、もはや立ち行かない」と結論を下す人もいる。

 累積赤字88億円、施設建設費の償還残金41億円。高知競馬は巨額の負債を抱え、昨年春、事実上「倒産」した。

 その上で、これまで積み上がった借金を経営者である県と市がいったん清算、高知競馬は借金ゼロから再びスタートを切った。しかし帳消しになったからといって、過去にふたをして前に進めるものではない。借金返済は県民に負担を強いる。ならば積み上げた責任者は誰で、なぜ破たんしたかの報告書がいる。

 肥料の逸話一つをとっても、経営体のずさんさが透けて見える。しかし、経営に携わってきた人たちの肉声や説明は、私たちに届いていない。

 過去と向き合わずして、これからの競馬経営に必要なものは見えてこない。

 連載第5部は、競馬経営を進めてきた公務員や関係者の証言を集めた。自治体が経営する競馬とは、何なのだろうか――。

 【写真】騎手も馬たちも自治体の経営にほんろうされる(高知競馬場) 関係者「随意契約が当たり前」

平成16年6月23日付夕刊掲載


【続き】

「高知競馬」という仕事 目次に戻る。

高知新聞フロントページへ  

サイトマッププライバシーポリシーネット上の著作権新聞購読お問い合わせ