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第10回移動高知新聞
ふれあい高新IN須崎

須崎こども新聞   10月30日朝刊

 「第10回移動高知新聞 ふれあい高新in須崎」に合わせ、シリーズでお届けしている「須崎こども新聞」。第3回目は須崎小、上分小、多ノ郷小、南中がニュースを、上分中が「私たちの主張」を担当してくれました。子どもたちは小中合同の運動会のほか、伝統芸能や津波対策の取材などさまざまなテーマで取材活動を展開しました。地域を多角的に見つめた、きらりと光る記事が盛りだくさんです。

応援、鳴子に燃える 小中、心ひとつに大運動会 南中

本番では小中学生が息のあった演技を繰り広げました(南中)  南中学校は、全校生徒44人の小規模校です。人数が少ない分、一人ひとりが生徒会、部活動、学級での役割など、多くの仕事に取り組んでいます。

 今年の運動会は9月28日に行われました。私たちの運動会は併設している南小学校と一緒に行われます。今年のテーマは「龍攘虎搏(りゅうじょうこはく)」。技の龍と力の虎が勇ましく闘うという、中国の故事からとりました。

 運動会の呼び物は、小中合同の応援合戦と鳴子踊り。小学生に応援や鳴子踊りの振り付けを教えるのは大変苦労しました。最初のころは動きが激しく変わるところや、リズムの速い踊りは、何回やってもなかなか覚えてもらえませんでした。しかし小学生も昼休みや放課後、一生懸命に練習してくれて、日に日に動きがそろうようになってきました。

 いよいよ赤白対決の時がやってきました。本番はみんな緊張していましたが、今まで頑張ってきたことを見てもらおうと思って必死でやりました。小学生にもその気持ちが伝わったようで、赤白とも、素晴らしい演技をすることができました。

 応援合戦では「さらし」をキリッとしめて24拍子の迫真の動きを見せた白組、和と洋の要素を取り入れダイナミックな演技をした赤組がそれぞれ、トロフィーを手にしました。

 解団式では各団長が「信頼してついてきてくれてありがとう」「みんなが団結したから優勝できた」とさわやかな言葉でしめくくってくれました。小学生からは「お兄さん、お姉さんたち、ありがとう」と盛大な拍手をもらい、みんなで心をひとつにしてやりとげることができたことに感動しました。

 勝負には必ず勝敗がありますが、一つの目標に向かって進む気持ちには、勝ち負けはありません。全力を尽くして、約2カ月かけて自分たちの手で作り上げてきた運動会は、思い出に残るものになりました。  

(森光枝里子、林伸一、西山友規、西村薫李、小坂壮平記者)

 【写真】本番では小中学生が息の合った演技を繰り広げました(南中)

戻って来てカワウソ君 新荘川で水質調査 上分小

白石小の近くでも水質調査しました(葉山村白石)  私たちが住む上分には新荘川が流れています。昔はニホンカワウソがいて、そのえさとなる魚も今よりたくさんいたそうです。

 そのカワウソは20年ほど前に川がお染されたり、すみかを壊されたりして、その姿を消しました。だから、私たちの学校や地域では、「クリーンカンペーン」や清流を守る事業などをしています。

 清流を守る事業は、今年は中学生と班ごとに分かれて各地にごみ拾いに行きました。地域の人たちも協力して、草かりなどをしてくれました。

 きれいになった河原でシュプレヒコールしたり、水生生物を調べたりして、最後には私たちの自まんの川で気持ちよく泳ぎました。

 運動会では6年生を中心に代々うけつがれた清流太鼓をやりました。これはいつまでも清流新荘川を守っていこうというメッセージを伝えるために取り組んだものです。

 「ひびけ鼓動、清流太鼓」と、全校児童の声がひびきわたり、保護者や地域の方々の心にもひびきわたったと思います。

 先日、私たちは新荘川の源流がある東津野に行きました。行く前に私たちの学校の前にある新荘川の水をくんでおきました。

 次に葉山のカワウソ公園の前の水をくみました。そして、白石小学校の前を流れている水もくみました。白石小学校のあたりから旧道になりました。源流まではバスで行きました。源流は思ったより小さかったです。そこで水をとって少し観察してからバスに戻りました。

 帰ってから四つの水を検査しました。四つとも少し差があったけど、きれいでした。この学習はとても勉強になりました。

 これからも私たちはカワウソが戻ってくるように、魚が増えるように新荘川を守るための行事や活動をしていきたいです。  

(高野美波、小松可奈子、長山かな、青木陸、北岡知紘記者)

 【写真】白石小の近くでも水質調査しました(葉山村白石)

伝統の無形文化財 花取り踊り受け継ごう 多ノ郷小

宮司さんから花取り踊りについて詳しく聞きました(須崎市多ノ郷の賀茂神社)  私たちの住む多ノ郷地区には、「花取り踊り」という太刀踊りがあります。この踊りは、県の無形文化財に指定されている伝統ある踊りです。

 花取り踊りは、毎年10月20日、賀茂神社の秋の大祭で地元の小学2年生から中学3年生までの踊り子が花取りの歌に合わせて太刀をもって踊ります。

 そこで、私たちは、もっとくわしく知りたかったので、賀茂神社宮司の岡田雄幸さんに花取り踊りについてお聞きしました。

 今から約500年前、津野氏が守る岡本城を一条軍という敵が攻めてきました。一条軍は、守りが堅い岡本城を攻めとるために、美少年を池ノ内に送り込み、その地区の神祭を利用して踊りました。城兵は踊りに気をひかれ外へ出ていきました。そのすきに、城へ火をつけて落城させました。その時の踊りが花取り踊りです。

 賀茂神社は、津野氏が京都から呼び寄せた神社なので、津野氏をなぐさめるために踊っています。

 踊りの衣しょうは、昔からずっと同じものを着ています。なかでも、頭につけている山鳥やキジの尾を飾った「カシラ」は、今では入手できない貴重な羽です。衣しょうは全部で10万円ぐらいするそうです。

 私たちの学校には、踊り子が10人います。その踊り子にも話を聞きました。ほとんどの人が踊りは楽しいといっていました。一人の男の子は、太刀を大事にすることが身についたそうです。伝統芸能を受けついでいくことについて質問するとじっくり考えながら受けついでいきたいと言っていました。

 岡田さんは、「花取り踊りはないといかん」と言っていました。私たちも、やっぱりなくてはならない行事だと思います。今まで、あまり知らなかった花取り踊りについてくわしいことがわかってよかったです。 

(浅井由乃、岡田真依、田中慧、谷本隆暢、寺尾正直、野中幸司、松本志斗、藤野智恵美記者)

 【写真】宮司さんから花取り踊りについて詳しく聞きました(須崎市多ノ郷の賀茂神社)

地震、津波に備えよう 須崎小

昭和の南海地震の体験者からもお話を聞きました(須崎小)  ぼくたちの住んでいる須崎は、「海へ10分、山に10分」といわれるほど、自然がたくさんある町です。町では「なべやきラーメン」や「カワウソ」が有名ですが、日曜市や木曜市など野菜やお米が安く、親しみやすい市があり大好きです。

 今回ぼくたちが「地震」について話を聞こうと思ったわけは、約30年後におそってくる可能性が高い地震と津波に関する知識と対策を知るためでした。

 須崎市に住んでいる大家順助さんの話を聞くことができました。6年生58人が、大家さんから昭和の南海地震の体験談を聞いたり、市役所の方からのパソコンでの津波のシミュレーションを見ました。

 土佐湾沖で起きた地震によって津波が発生したら、どのように須崎まで波がやってくるのかが、よく分かりました。大家さんはリュックサックを背負いながら、須崎で地震を受けたことを話してくれました。

 大家さんが避難した場所では、たくさんの方がたき火をしていたそうです。それは、12月で寒かったからだそうです。ぼくたちの須崎小も壁が壊れていたことや、ぼくたちの住んでいる原町は津波の後、とても静かだったことなど話してくれました。

 大家さんのリュックサックの中は、水・食べ物のカンパン・軍手などが入っていました。また、枕もとには、ラジオ・ソックス・ライト・長袖・長ズボン・帽子など用意しておくといいと教えてくれました。

 これは逃げる時に落ちてくる物や割れたガラスなどから自分の身を守るための道具でした。

 今回の体験談を聞いて、自分にも何かできないだろうか、大地震はいつ起きるかわからない、だからそのために必要なものは用意しておくことが大事と思いました。  

(井上寛章、野島慎也、戸田祐理子、吉本康高、服部奈々、岡田真美、上岡涼太記者)

 【写真】昭和の南海地震の体験者からもお話を聞きました(須崎小)

私たちの主張

もう一度環境問題考えて

 私たちの住む上分地域は、周りを山と川で囲まれたとても静かで、穏やかなところです。こんなすばらしい環境の中にある上分中学校は小学校と合同でいろいろな行事を行っています。その中に、毎年7月の第一日曜日に行う「清流を守る事業」があります。

 これは、上分小中学校の児童生徒と、地域の方々とで新荘川の周辺や上分地域の清掃活動をするものです。新荘川の水質調査も行います。今年も7月6日に清流を守る事業を行い、多くの地域の方々が新荘川周辺の草刈りや清掃作業をしてくれました。

 私たち中学生と小学生高学年は、グループに分かれて道路沿いに落ちているゴミを拾いました。毎年清掃作業をしているといっても、やはりゴミはなくなりません。今年は特に、たばこの吸い殻や空き缶、空き瓶が多く捨てられていました。

 どうしてゴミを捨てる人が後を絶たないのでしょうか。私たちがゴミ拾いをしていてもまた捨てられてしまうなんて、私たちのしていることを水の泡にされてしまうような気がします。

 「自分一人だけなら大丈夫」といった考えを持つ人がたくさんいるから、ゴミがなくならないのだと思います。だから、「自分一人なら」と考えるのではなく、「自分一人でも」ポイ捨てをやめよう、ゴミを拾おうという人が増えれば、ゴミは次第に少なくなっていくと思います。

 新荘川は、日本で最後にカワウソが姿を見せたところです。私たちはカワウソがもう一度、新荘川にすめるように、これからも清掃活動やいろいろな取り組みをしていきたいと思います。また、上分の美しい自然をいつまでも大切にしていきたいと思います。

 皆さんも、もう一度自分が日ごろしていることを振り返って、環境について考えてみませんか。  

(上分中記者一同)


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