第10回移動高知新聞 ![]()
須崎こども新聞 10月28日朝刊
30日から始まる「第10回移動高知新聞 ふれあい高新in須崎」の一環として、須崎市の小中学生が新聞づくりに挑戦しました。各校の記者たちは地域の産業や文化、歴史などをテーマに、ペンとカメラを手に取材活動を展開。高知新聞社で実際に紙面制作にもかかわり、実感のこもった手作り新聞が出来上がりました。31日までの4日間、15校の児童生徒が書いたほっかほかのニュースを順次お届けします。トップバッターは横浪小、南小、浦ノ内中。朝ケ丘中の生徒たちも「私たちの主張」で堂々の論陣を張ってくれました。
浦ノ内湾 巡航船で通学 横浪小
私たちの横浪小学校には、巡航船で毎日学校へ通っている児童が26人います。私たちは初めて、船に乗ってみました。巡航船は32人乗りです。窓からは大島が見え、魚がとびはねている光景も見られました。波を切り進む船。入り口からは水しぶきが入り、景色が変わっていきます。気持ちいい。初めて乗った私たちは、毎日巡航船で通学している友達がうらやましいと思いました。
鳴無(おとなし)の友達に聞いてみると、「船に乗っている間、みんなでおしゃべりができて楽しい」と言っていました。
でも雨や風が強い時は、波で船が大きくゆれてこわいそうです。船の中に雨が入ってきたり、きりで前が見えなくなりグリーンピアに着いたこともあるそうです。
今から30年前、巡航船で通っていたみどり先生に聞くと、そのころは船に、屋根がなかったそうです。形は小さなくつのようで、「あっ、くつが来た」と言ったそうです。今よりも朝の便の出発が早かったり、帰りの便がおそくて、山を二つもこえて歩いたそうです。笑って話されていたけれど、つかれただろうなと思いました。今はずいぶんかわっていて便利になっています。
横浪三里の美しい景色、海や山などの自然に恵まれた横浪、その中を走る巡航船がいつまでもあるといいなあと思います。
この取材をきっかけに、横浪のことを知ることができたし、巡航船はなくてはならないものだと思いました。
(大中里紗、森光愛沙、下元健吾、福田亮記者)
【写真上】「船ではおしゃべりできて楽しい」。自然に笑みがこぼれます【写真下】船に乗り込む子どもたち。巡航船はなくてはならない通学の足です(須崎市横浪)
県唱歌コンクールで最優秀 響け僕らの歌声 南小
全校児童76人の南小学校の自まんの一つに、「合唱」があります。4年生から6年生までの全員で、3年前から合唱に取り組んでいます。
昨年、8月に高知市で行われた合唱コンクールに参加し、高知県唱歌コンクールの部で「最優秀賞」に輝きました。今年8月に行われたNHK全国学校音楽コンクール高知県大会では、「金賞」に輝きました。高知県唱歌コンクールは、2年連続「最優秀賞」に輝きました。
みんなは大喜びでした。抱きあったり、ガッツポーズをしたり、涙を流している人もいました。先生も泣いていました。たくさん家の人も応援に来てくれていました。「おめでとう」と何回も言ってくれたり、いっぱいほめてくれました。とてもうれしかったです。「がんばったね」「えらかったね」と地域の人からもたくさん声をかけられました。
8月末、松山で行われた四国大会に出場しました。さすが四国の代表が選ばれただけあって、会場はものすごい雰囲気でした。私たちは、心を一つに歌いました。審査の結果、「銅賞」に輝きました。
審査の先生から、「小学校の部で、高知県はなかなか入賞できなかったのに、合唱をはじめてわずか2、3年の間に皆さんは入賞したのですからたいしたものです」とほめられ、とてもうれしかったです。
私たちの合唱には、こんな思いや願いがこめられています。それは、「心を伝えられる人になっていこう」です。そして、地域の人たちが楽しみにしてくれたり、学校が地域の宝の一つになっていったらいいなと思っています。「うたは心のメッセージ!ひびけぼくらの歌声!!」
今日も仲間と、心を一つに歌っています。
(衣斐千尋、浜口隼人、森光佐妃、西村紗也加記者)
【写真】心を一つにして歌う南小の児童たち(松山市民会館)
自然の味楽しもう ポンカンドリンク好評 浦ノ内中
立目ポンカン33%入りドリンクがある。そのことを聞いて私たちは早速、立目ポンカン加工組合の坂本誠二さんにお話を聞きました。
ポンカンジュースを作ろうと思ったきっかけは、立目ポンカンの品質にばらつきが出てきたのを市場の関係者に指摘されたことだったそうです。
そこで須崎市の商工課、農林課、企画課やコンサルタントと相談し、「ポンカンジュース」を作ってみようということになったそうです。
立目ポンカンドリンクには砂糖が入っていません。その代わりにはちみつを使っています。立目ポンカンの果汁を33%使うことにこだわっており、風味を残しながらとてもあっさりした自然の味がします。
ですがジュースに使うのは果肉のみ、皮は捨てていました。しかし大量にジュースを生産するとなると皮の捨て場所がないという問題が出てきました。改善策を練った結果、皮はマーマレードにしようということになったそうです。
ポンカンの加工品は大変評判が良く、県外のイベントで売ってみたところ、ポンカンを知らない人でも必ず買っていってくれたといいます。もちろん県内の人にも好評で、今年5月に城西公園であったイベントで売り出した時には、3日で2000本を売り上げました。
現在、7軒9人で組織している加工組合は地元に加工工場の建設を予定しているそうです。
今年はまだ試作段階の「立目ポンカン100%ジュース」と「ポンカンマーマレード」ですが、工場が建ち本格的に売り出していくことで立目ポンカンもさらに多くの人に知ってもらえるでしょう。
みなさんも自然の味を一度お試しあれ!
(山本友里、津野真大、森田菜都美記者)
【写真】立目ポンカンのマーマレードやジュースも味わいました(須崎市浦ノ内立目の坂本さん宅)
私たちの主張
世界の現状もっと知ろう 皆さんの小さいときの将来の夢は何でしたか? イラクの子どもに「夢は何?」と聞くと、9歳の女の子が、「安定した生活」と答えたそうです。このニュースを知ったとき、世界と平和、そして今、私たちにできることをテーマに全校生徒で考える機会をぜひ持ちたいと思いました。そこで9月1日の始業式の後、平和集会を行いました。
最初、世界の子どもたちは今どのように日々生活しているのか、世界中の子どもたちが平和に暮らせるためにはどんなことが必要なのかについて学習を深めました。そして、ユニセフ募金を行うことを訴え、9月2日から9月4日まで3日間募金活動を行いました。その結果、2万2178円が集まりました。
これを届けることで、少しでも困っている人の役に立ちたいと思います。そして、この集会を通じて平和についての関心を少しでもみんなに高めてもらえたらと思いました。 その時の呼びかけ文の要旨を紹介します。
私たちが平和に暮らしている間にも世界のどこかでは自分たちと同じ人間が苦しんでいます。世界で5歳になるまでに命を失う子どもは、1年間で約1100万人、1日で3万人。原因は肺炎や下痢による脱水症状など、予防や治療できる病気がほとんどです。また約2億5000万人の子どもが生活のために働いています。
皆さんは「平和」とはどんなものだと思いますか? 私たちはみんなが安全に、健康に、幸せに、人間が人間らしく暮らせる環境にあることが「平和」だと思います。私たちは不自由のない環境で暮らしていますが、同じ地球上に住む、同じ人間なのに、私たちとはまったく違った生活をしている人がいます。
私たちは、きれいな水を飲み、十分な食べ物を食べていますが、それができない人たちがたくさんいます。きれいな水が出てくる水道がないのです。病気になっても、治してくれる病院がありません。そのような国がいくつもあります。
私たちに今、できることは何でしょうか? それは、世界の現状と事実を多くの人が理解し、知ることだと思います。水もない、食べ物もない、病院も機能していない、子どもたちは学校に行きたくてもいけない、毎日危険と隣り合わせで、「明日はもしかしたら自分が死んでしまうかもしれない」。こんな現状があることを、できるだけ多くの人たちに知ってもらいたいと思います。
同じ地球に暮らす仲間たちという視点からもう一度考えてください。自分にできることはないか考えてみてください。そして、もうひとつ。決して他人事のように感じないでほしいということです。日本もいつ戦争に巻き込まれるなどして、不安定な状態になるかは分からないのです。
(朝ケ丘中記者一同)
首長メッセージ・須崎市長 梅原一 古里への思いに感激 「ふれあい高新in須崎」が10月30日から、私たちのまちで開催されることになりました。
10回目の移動編集局は、須崎市総合福祉センターの2階を使って、須崎市を県内外にPRしていただく絶好のチャンスでもあります。
高知新聞社の皆さんと、須崎市職員はもちろん、市民の皆さんの協力を求め、特に市の将来を担ってくれる子どもたちの「夢と希望」を語ってもらうことに、大きな意義があります。
市内の小中学校の皆さんからの投稿を拝見して、それぞれの地域の特性を理解し、地域の活性化につなげる産業おこしなどに着目されていることに感激しました。「ふるさとを愛し、ふるさとの歴史や文化を大切にしよう」という思いが伝わってまいりました。
昨年の国体の民泊で、地域の皆さんがすばらしいチームワークを発揮されたことが大きな原動力となり、南中学校のソフトボール部と明徳義塾中学野球部が全国優勝の栄誉に輝きました。「『黒潮市』の未来に栄光と繁栄を!」と祈りつつ…。
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