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長寿馬「ブッシュ」のんびり隠居 土佐黒潮牧場
元競走馬が余生を送っている須崎市浦ノ内の「土佐黒潮牧場」。10頭いる馬の中で飛び抜けて高齢なのが、27歳の牡馬(ぼば=雄)「ヤングブッシュ」だ。競走馬は引退すると処分されるケースが多いが、幸いにも引き取り主が現れてピンチを回避。サラブレッドには珍しい長寿馬として、のんびりと“隠居生活”を満喫している。
福島県生まれで、通称「ブッシュ」。中央競馬などで8歳まで活躍した後、愛知県の乗馬クラブに14年間所属。いよいよ処分されそうになったところを、名古屋市の男性が「かわいそうだ」と引き取り、平成9年1月に同牧場にやって来た。
牧場主の浜脇敬弘さん(67)が「人懐こい馬」と言う通り、名前を呼ぶと、愛想よく寄って来て鼻先を近づける。「ほかの馬より甘えん坊です」と、世話をしている敬弘さんの二女の由起子さん(36)。ほかの9頭は6―18歳で、「みんな、ブッシュがおじいさんと分かっているみたい」。
元気な馬だが、動きは少しずつ鈍くなっている。放牧しても走り回ることはなく、のんびり散歩している感じ。由起子さんは「気は強い。強いからこそ長生きしている。でも、すごく優しいですよ」。同じ名前でも、どこかの国のおエライさんとは違うようだ。
【写真】由起子さんに餌をもらうブッシュ(須崎市浦ノ内の「土佐黒潮牧場」)
(2003年11月1日夕刊掲載)
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