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「避難路は3つ想定を」 高知大・岡村教授が防災診断
高知大理学部の岡村真教授が31日、須崎市の南地区住民と地域を歩きながら、防災体制を点検。地元中学生らに南海地震に伴う津波の危険性を指摘し、「日ごろから避難ルートの確認を」と呼び掛けた。
「移動高知新聞 ふれあい高新in須崎」の関連企画。県の防災教育モデル校である同市大谷の南中学校生への防災教育として行い、保護者や昭和南海地震を体験した地域の高齢者ら約80人が参加した。
このうち、昭和南海地震の「震災復旧記念碑」が立つ同市野見の防波堤沿いで、岡村教授は「津波は『高い波』でなく、非常にスピードがある大潮。8時間ほどは収まらずに何度も津波が来るので、水が引いても戻ったら駄目」と指摘。近辺の路地を歩きながら「瓦が落ちたり、家が倒壊して避難路が通れなくなるかもしれない。避難路は3つ想定しておこう」「坂ならば水位が上がっても逃げられる。できるだけ坂に逃げて」などと注意した。
昭和南海地震の際に避難所になったお寺の境内では、地元のお年寄りが「がれきで道がつぶれて逃げるのに苦労した」「第1波が引いた後に家に戻ったばっかりに危険な思いをした」などと被災時の状況を回顧。岡村教授も「南海地震は冬で夜に起きるケースが多いが、これはたまたま。季節や時間、気温は地震発生に関係ない。揺れが1分以上も続く地震は間違いなく南海地震。揺れが収まったら絶対に避難して」と強調した。
生々しい話に聞き入っていた生徒は「地震の怖さをリアルに感じることができた」(3年女子)「避難場所の選び方が参考になった」(同男子)などと話していた。
また、同日夜は須崎市民文化会館で、尾池和夫・京都大副学長(次期学長)が「次の南海地震に備える」と題して講演した。
【写真】昭和南海地震の復旧記念碑を前に、津波の危険性を語る岡村真・高知大教授=左端(須崎市野見)
(2003年11月1日朝刊掲載)
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