選挙の年――。春の統一地方選から秋の衆院選、そして連年の高知市長選をもたらした県知事選まで、まさに今年は選挙ラッシュだった。中でも県内をほぼ二分した激戦の知事選は、「改革」の意味を問い直すものとなった。
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「改革を妨げようとするあらゆる力をはねのけて県政の改革を進めてほしい、と望む多くの県民の勝利だ」
県議会12月定例会の質問戦。橋本大二郎知事は4選を果たした知事選を自らこう総括した。
11月30日投開票の知事選は現職と前高知市長の一騎打ちとなり、橋本氏が松尾徹人氏=自民県連・社民推薦、公明県本部支持=を約4万票差で退けて勝利。同じ日、県都には「岡崎市政」が誕生した。
知事選直前には、3年知事選の橋本陣営の選挙資金調達疑惑が県議会で噴き出す。そうした中、「古い県政に逆戻りさせるのか」と既存勢力との対決姿勢を鮮明にする橋本氏と、現職を批判し「ぬくもりと協調」路線を強調する松尾氏。多選の弊害や3期12年の橋本県政の評価とともに、有権者はどちらの政治手法を選択するのかが注目された。
昭和46年以来の「県市トップ対決」に、投票率は前回11年を2・69ポイント上回る65・42%に達し、得票は約23万3000票(得票率54・79%)対約19万2000票(同45・21%)。県民は改革の継続と結実を現職に託した。
ただ選挙直後には、知事の後援会事務所などの政治団体が、県の補助先の施設に入居していた問題が表面化。橋本知事は「不適切だった」と陳謝したが、4期目の船出も波乱含みとなった。
年明けから県は、国と地方の税財源の三位一体改革を見据えた16年度の予算編成のヒヤリングに入り、土木事業の入札制度の見直しや県庁業務の外部発注、職員の地域派遣などに着手する。
「3期目とは違う自分に挑戦する」とした橋本知事の言葉はどこに向けられたものなのか。自らの政治手法への批判をどう受け止め、公約を具現化するのか。来年は改革派知事としての真価が問われる年となる。
【写真】県知事選で「改革の継続」を訴えた現職の橋本大二郎氏(高知市内)
=おわり=
(平成15年12月28日付朝刊掲載)
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