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▼10月4日
ハルウララ正式引退 競走馬登録抹消へ
負けても負けてもひたむきに走り続ける姿が共感を呼び、大ブームとなった高知競馬(高知市長浜)のハルウララ(牝10歳)が正式に引退することが決まった。2年前に栃木県へ移送されてからは事実上の引退状態だったとはいえ、県内の関係者からは惜しむ声も上がっている。
競走馬の登録業務を行っている地方競馬全国協会によると、10月1日付の現役続行の意思確認に対し、関係者から連絡がないため。11日までに登録続行の確認がなければ、自動的に競走馬としての登録が抹消される。
ハルウララを管理する調教師、宗石大さん(55)によると、今年4月の意思確認の段階で、馬主からは登録は継続させないとの指示があったが、宗石さんの判断で「復帰のチャンスがある限り望みをつなぎたい」と半年間延長していたという。
ハルウララは平成10年11月のデビュー以来、113戦全敗(2着5回、3着7回)。90連敗が近くなったころから「負け組の星」として注目され、写真集や小説などが次々と出版された。
16年3月の106戦目には中央競馬のトップジョッキー、武豊騎手が騎乗。高知競馬場には史上初の約1万3000人が詰め掛け、過去最高の売り上げを記録した。さらに、渡瀬恒彦さんらの出演で映画化されたほか、海外メディアの取材も相次ぐなど負け続けの馬が一転、“スターホース”として脚光を浴びた。
しかし、113戦後の同年9月、馬主の意向で栃木県内の競走馬訓練施設に移送。今後、余生をどこで送るかなどは未定という。
【写真説明】武豊騎手の騎乗で106戦目に挑んだハルウララ(平成16年3月22日、高知競馬場)
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▼10月4日
ウララもう一度高知に… 引退惜しむ関係者
「引退レースが実現せず残念」「せめてもう一度高知に姿を見せてほしい」―。ハルウララ引退の報に接した県内の関係者からは、惜しむ声、高知での“再会”に望みをつなぐ声が相次いだ。
「けじめをつけたいのは、私もファンのみなさんも同じだと思っているんですが…」
宗石大調教師(55)は無念の思いを隠せない。実は馬主の意向に反し、「望みをかけて」一度は登録を10月まで半年間延長していたのだ。
「引退レースが無理ならせめて引退式でもと、話し合いにも行きましたが、それも無理な感じ。ウララを連れてきてもらえればお客さんも呼べるのに、このままではなんかうやむやに消えていくようで…」と表情は晴れない。
「馬主さんのホームページでウララを見て、『あー、元気そうだなあ』と思ってました。でも年も年だし、今からレースというのはちょっと難しい」とは主戦騎手で普段の調教もつけていた古川文貴さん(28)。自身も1日のレースを最後に引退したばかりだ。
栃木に移送された騒動を振り返り、「次のレースはメンバー構成からみて勝てる可能性が大きかったから、『もったいない、こんなときに休養はないよ』と悔しくて悔しくて。まだまだ乗りたかったですよ」。
当時涙にくれていたという厩舎(きゅうしゃ)関係者を見かね、立ち上がったのがファンの吉岡千代美さん(55)。「1カ月ぐらい、あちこちで街頭に立って、3000人ほどの署名を集めて競馬組合を通じて馬主さんに送ってもらいました」
馬主にも積極的にアプローチ。「実は2カ月半ほど前に、電話で馬主さんとお話ししまして。『ウララは元気にやっておりますか』『ええ、元気ですよ』『どうかウララを高知に』『もちろん、お返ししますよ』といった調子で明るくお話しできたんですが…。誘導馬とかで、何とか高知に返してくれる方法はないでしょうか」と“再会”に望みをつないでいた。
【写真説明】5000人を超える大観衆の前で力走する古川文貴騎手騎乗のハルウララ(左から4頭目、黄帽)=平成15年12月15日、高知競馬場
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