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▼12月16日
【夕刊コラム・話題】疑似イベント
昨今話題に上らなくなったものと言えば2000円札、サッカーくじ、ハルウララあたりか。移送から1年余、連敗馬の経過をおさらいしておきたい。
馬主が栃木県に移送、マスコミを集めて会見したのは昨年9月。その後、馬主が重ねて発表した「3月引退」はなぜか延期に。馬主は6月、「ウララ1勝プロジェクト」をうたい、応援団長のタレント、森田健作さんとともに「6月帰郷、年内引退」と記者発表した。
が、馬が戻る気配はなく、10月には一転、「ハルウララ基金」の設立を発表。発起人は森田健作氏で、民間企業から広く寄付金を募り、引退後のハルウララを連れて全国の地方競馬を巡業、地方競馬再生に生かす、という触れ込みだ。しかしこれ、馬主になる前に集めたハルウララオーナー会員の会費同様、運用方法など委細は不明。早々に批判も寄せられている。
思えば6月、年内の引退レース実施を発表する馬主の会見は全国ニュースで繰り返し流れた。「ハルウララのセカンドステージ、一生懸命走らせますので、応援をよろしく…」
ニュースやテレビ番組に姿は見せ、基金集めの準備は進んでも、馬は競馬場に戻らない。馬主らの会見や発表は、メディア露出が目的の「疑似イベント」と言ってもよさそうだ。
ブーアスティンの著作「幻影(イメジ)の時代―マスコミが製造する事実」に、疑似イベントが定義されている。〈報道され、再現されるという直接の目的のために仕組まれたもの。報道あるいは、再現メディアの都合のよいように準備される〉
馬主サイドは来年3月、引退レースをしたい意向、らしい。馬の応援は続けたいが、心から純粋な思いでは待ち難い。
(石井 研)
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▼3月22日
映画「ハルウララ」 完成披露試写会に500人
4月上旬から本県で先行公開される映画「ハルウララ」の完成披露試写会が21日夜、高知市本町3丁目のRKCホールで開かれ、負けても負けても走り続けるウララと、懸命に育ててきた調教師らの姿を約500人が見つめた。
高知競馬のハルウララと宗石大調教師、藤原健祐厩務(きゅうむ)員が歩んできた実話に脚色を加えたストーリー。「アマナスキネマ東京」(東京都港区)が製作し、昨年8月末から約1カ月、主演の渡瀬恒彦さんらが高知ロケを行った。
この日は、森川時久監督や藤原厩務員役の忍成修吾さんらが舞台あいさつ。森川監督は「宗石さんや藤原さんのウララに懸ける思い、みんな一緒に生きているという『共生の思い』に揺さぶられた」と製作過程を振り返り、宗石調教師は「競馬に携わる人の気持ち、地方競馬の現状を知ってほしい」と力を込めた。
映画は、馬上から撮影した臨場感あるシーンを織り込む一方、「競走馬とは何か」をめぐって激しく考えをぶつけ合う宗石調教師や高知競馬関係者ら、ウララを取り巻く人々の思いやジレンマもつづりながら展開。
抽選に当たって試写に招かれた観客は「宗石さんの苦労、馬を大事にしたいという思いが伝わってきた」「これまでウララから競馬場で元気をもらってきたが、映画でまた元気をもらった」と話していた。
同映画は来月9日から、高知市の高知松竹ピカデリーとTOHOシネマズで全国に先駆け劇場公開される。
【写真説明】人と競走馬とのかかわりを通して、夢や愛情、信念を問い掛ける映画「ハルウララ」(高知市のRKCホール)
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▼2月24日
ウララ弟、オノゾミドオリも高知に 来月下旬にも出走
高知競馬所属のハルウララの弟、オノゾミドオリ(6歳)=写真=が23日までに兵庫・園田競馬から高知競馬に移籍した。早ければ3月下旬のレースから出走する。
同馬はハルウララと同じ母馬ヒロインの子で、北海道三石町の信田牧場生まれ。北海道営競馬と園田競馬で61戦8勝のキャリアがある。昨夏には高知に遠征に訪れ、ウララと妹のミツイシフラワーが出走した“3きょうだい対決”で快勝、話題を集めた。
馬主で大阪府八尾市の会社経営、山口正行さん(33)が「高知競馬の人気回復に役立てれば」と移籍を決め、17日に同競馬の田中守厩舎(きゅうしゃ)に到着。田中守調教師は「神経質だが、ハミ(口に付ける金具)を一生懸命くわえて走る様子はハルウララに似ている。力はそこそこあるのでぜひ勝たせたい」と話している。
ウララきょうだいは全6頭(2頭は引退)で、現役馬は長女ハルウララ(栃木で休養中)、二男オノゾミドオリ、三女ミツイシフラワー(高知競馬、26戦未勝利)、四女タガノヒロイン(中央競馬、4戦1勝)。県競馬組合は「地方競馬の3きょうだいが高知にそろった。休養中のハルウララが高知に帰ってくるまで弟と妹に頑張ってほしい」と話している。
ハルウララ映画高知市で先行上映 4月9日から
高知競馬を舞台にした映画「ハルウララ」が全国に先駆け、4月9日から高知市の高知松竹ピカデリー、TOHOシネマズ高知で上映される。初日の9日は両館で森川時久監督や出演者が舞台あいさつする。
ハルウララと調教師、厩務(きゅうむ)員らの姿を描いた物語で、「アマナスキネマ東京」(東京都港区)が製作。昨年8月末から約1カ月、主演の渡瀬恒彦さんらが高知ロケを行い、レースシーンの撮影には県内外の約1500人のエキストラも参加した。 ページ上へ ▲
▼2月11日
ウララ引退レース延期 馬主「体調回復を優先」
3月に予定されていた高知競馬人気牝馬、ハルウララの引退レースが当面、延期されることになった。昨年9月に栃木県に移送された後も体調の回復が遅れ、休養を続けるという。馬主で競馬エッセイストの安西美穂子さん(東京都)らが10日、報道各社へのファクスで発表した。
ファクスは安西さん、宗石大調教師らの連名。股(こ)関節や腰の疲労などから軽めの調教しかできず、体調を優先して出走させないと判断したといい、安西さんのマネジャーは本紙の取材に「引退レースは秋ごろでは」としている。
引退レースは当初、3月21日に予定され、中央競馬の武豊騎手の騎乗が見込まれていた。ファクスによると、武騎手は「(延期となっても)日程さえ合えば騎乗を引き受ける」としているという。
ハルウララは昨年9月15日、栃木県に移送されたが、その前後から調教方針などをめぐって安西さんと宗石調教師との関係がこじれていた。
群馬県の市民グループの仲介で1月に双方が会った際、「調教師が栃木に出向いて出走可能と判断すれば、3月の引退レースに向け高知に帰す」趣旨で合意。その後、日程面などで調整がつかず宗石調教師が栃木に行けないままになっていたところ、1月下旬に馬主から「体調回復が見られず、レース復帰できる状態ではない」と連絡があり、宗石調教師は「長期休養で回復の兆しがないのなら復帰は困難。9歳と高齢だし、長距離輸送で高知に戻すのはかわいそうなので、そのまま引退させてほしい」と話したという。
宗石調教師は「きょう(10日)、あらためて馬主さんと話したところ、レースに強い意欲を持っておられたので(いずれ出走させる方向で)同意した」としている。
ウララはのんびり
一方、ハルウララが休養している栃木県黒磯市の那須トレーニングファームの広田修司場長(55)は「体調は全く問題ないが、レース日程も分からないので、体調維持のため軽い調教をしている。馬体もふっくらし、ストレスもなく過ごしている。本人(ハルウララ)は、もう引退した気分かもしれません」。
同ファームでハルウララを3回診察した宇都宮市の獣医師(55)は「2回目の検査(10月中旬)以降は血液検査の数値も改善し、元気だった。筋肉疲労も問題はない。高知に戻した方がいいと馬主さんには(昨年中に)伝えた。休養が長く続くと復帰が難しくなるのでは」と話している。
ハルウララは昨年8月3日の113連敗後、レースに出ていない。
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▼1月5日
ハルウララ 引退レース予定通り 馬主ら会見
高知競馬の人気牝馬ハルウララの調教師、宗石大さんと馬主の競馬エッセイスト、安西美穂子さん=東京都=が4日、群馬県伊勢崎市の高崎競馬堺町トレーニングセンターで開かれたイベントで記者会見。栃木県内の牧場で休養中のハルウララが今月中にも高知に戻る見通しであることを正式に表明した。
安西さんはハルウララの状態を「元気で走る気力がある」と説明。近く宗石調教師が健康状態を確認し、高知に移送するという。
武豊騎手騎乗で3月に予定されている引退レースについて、安西さんは「予定通り行う方針だが、健康状態が悪ければ延期することも考えている」とした。
ハルウララは150日以上出走しておらず、再出走するためには能力検査に合格しなければならないが、宗石調教師は「(写真で見る限り)筋肉は衰えていないので受かると思う。引退レースまでに2戦は走らせたい」と話している。
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▼1月4日
ハルウララ月内高知へ 宗石さんと馬主が合意

高知競馬の人気牝馬、ハルウララ(9歳)=写真=が栃木県に移送されていた問題で、調教師の宗石大さんと馬主でエッセイストの安西美穂子さん=東京都=が3日、都内で懇談。今月中に同馬を高知競馬場に戻すことで合意した。3月21日の引退レースで初勝利を目指すという。
宗石さんによると、安西さんから「至急会ってほしい」と連絡があり、市民グループの仲介で面会。安西さんは「宗石さんが栃木県に来てハルウララの健康状態をチェックし、出走できると判断した上で1月中に高知に戻したい」と提案した。
これに対して、宗石さんは「いつまでも馬主と調教師が言い争っていても誰の利益にもならない。ぜひそうしていただきたい」などと応じたという。
馬主側は中央競馬と地方競馬の交流レースが開催される3月21日に武豊騎手の騎乗で引退レースを希望。しかしハルウララは150日以上、出走していないため、能力検査が必要となっており、宗石さんは「検査に通るように調整し、2度くらいレースに使ってから、引退レースに臨みたい。(これまでは)馬主さんに怒りを感じたこともあったが、きょうの話し合いでいい方向に向かったと感じた」と話した。
県競馬組合の前田英博管理者は「戻って走ってもらうことを願ってきたので、本当なら心から歓迎したい」としている。
ハルウララは昨年9月、休養・放牧を理由に馬主が移送。その後、馬主側が「ハルウララを酷使している」と高知競馬や調教師を批判するなど“対立”が続き、高知競馬への復帰を危ぶむ声も上がっていた。
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