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魚梁瀬杉の魅力実感 千本山の巨木訪ねる 魚梁瀬中
私たちの住む魚梁瀬には、日本3大美林として名高い魚梁瀬杉があります。魚梁瀬杉の特徴は枝下高が高く、枝の張りが少ないことです。油分が多いため光沢に優れ、特有の香りがあります。また、美しい淡紅色の木肌に、さまざまな木目が出るので天井板として人気があります。
魚梁瀬杉の値段は、昔は今の約1・5倍したそうです。価格が落ちた理由は、不景気の上にあまり木を使わない家が増えたからです。安い外材も入ってきています。
先日、魚梁瀬杉が使われただろうとされる金林寺が、国の重要文化財に指定されました。木の家は100年以上もつという利点があります。鉄筋の家の耐用年数は25年から30年程度だそうです。木の家が少なくなったのは建てる手続きが面倒だし、木の家を建てる大工さんが少なくなったことが関係しているようです。
魚梁瀬木材や魚梁瀬営林事務所で伺った魚梁瀬杉の魅力を、実際に確かめるために、千本山に登ることにしました。
千年橋を渡ると、最初に見られるのは橋の大杉。樹高は50メートルを超え直径は2メートル以上あります。樹齢300年のこの大杉は、巨木百選に選ばれている、千本山のシンボルです。「一目千本」と言われる通り、丸太を組んだ階段を登ると杉の大木が林立しています。次に見えるのは親子杉。大きな幹と根元から分かれた小さな幹が、かわいく二つ並んでいます。
杉の根っこを踏みつつ進むと、「鉢巻落とし」に着きます。その辺の杉は鉢巻きが落ちるほど見上げないとこずえが見えない、という由来でつけられた名前です。その名の通り、高さ40メートル、直径90センチほどの真っすぐな杉が並んで立っていました。見上げていると首が痛くなるほどです。
「コ、コ、コ、コ、コ」というキツツキが木を突っつく音が響いてきました。急斜面を苦労して越えると雨天観測所の下に到着。ここで観測される年間雨量は、4、500ミリに上るそうです。その豊かな水が魚梁瀬杉をはぐくむのだと思いました。1、084メートルの頂上に着いたときには全員ばてていましたが、達成感が汗をぬぐう顔からはうかがえました。
千本山は保護林に設定され、今後一切この区域の木は、伐採しないことに決めています。天然杉の巨木はこれからも守られていくことになります。私たちは千本山に登ってあらためて魚梁瀬杉の魅力を実感しました。すばらしいこの自然の遺産を、ずっと大切にしていきたいと思います。
一方、魚梁瀬人工杉は計画的に育成され出荷されています。魚梁瀬杉の良さがもう一度注目され、建築物やさまざまな所に活用されることを願っています。
【写真】「一目千本」の魚梁瀬杉の林を地元の人たちの案内で歩きました(馬路村魚梁瀬)
(山崎太朗、後藤英理華、島田奈美、西岡愛美、山崎和幸記者)
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