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「なはり線」人気過熱 漫画列車など満員

1日開業した土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、オープンデッキの漫画列車を中心に満員の車両が出るなど、開業フィーバーが続いている。イベント列車の企画や団体乗車の申し込みも殺到しているが、車両や乗務員が少なく応じきれない状態。同社幹部は「開業人気が落ち着くまで団体客はお断りすることもある」と申し訳なさそうに話す一方、「このまま人気が続いてくれればうれしいが…」と、複雑な表情だ。
土佐くろしお鉄道によると、開業初日の乗降客は予想を上回る約8000人、2日目も5100人と、まずは順調な滑り出し。特に人気が高いオープンデッキの漫画列車(1両編成、定員107人)は連日、120人前後の客が乗り“すし詰め状態”だ。
「開業直後だけでも、列車を増結してほしい」という乗客の声は多いが、簡単にはいかない。なはり線の列車は全部で10両。そのうち予備車両が2両あるが、車両は早ければ3日に1度検査があり、予備車両が交代で使われているためだ。仮に増結する場合も、車掌が1人乗らねばならない。合理的経営を目指し少ない車両、人員で切り盛りしている同社にとって、頻繁な増結は難しいわけだ。
同社には「団体で乗りたい」「カラオケ列車を走らせたい」という申し込みも殺到しているが、「今は一般客が多いので、団体客まではとても対応できない」と断るケースが多い。
安芸郡芸西村の芸西小学校四年の児童と保護者ら約90人は5日、なはり線に乗って高知市の文化プラザ「かるぽーと」へ行くPTA行事を企画。団体乗車を申し込んだが無理で、午前8時すぎから同9時半すぎの5便を利用し、和食、西分駅から4―15人に分かれて乗車することに。
「本来なら学年一緒に行動したかったんですが…。帰りもJR高知駅から1時間ごとに分かれて乗車しないと駄目。でも、どうしても乗りたかったから。苦肉の策です」と学校関係者。
イベント列車は今月中旬までほぼ毎日1回走る予定だが、同社には車両の余裕がないため、1便を除きJR四国が走らせる。
乗るのにひと苦労という状態が続きそうななはり線だが、「今は“ご祝儀人気”。すぐ収まる」という見方も。安芸運行本部の谷脇博本部長は「一般客の少ない昼間には団体客も乗車できる。土、日曜には列車を増結し、利用者の要望に応える努力を続ける」と話している。
【写真】人気が高いオープンデッキの漫画列車。乗るのにひと苦労という状態が続きそうだ(奈半利駅)
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