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木のおもちゃで地域おこし 兵庫から移住の草野さん
安芸郡馬路村に“木のおもちゃ作り名人”がいる。同村観光協会の臨時職員、草野裕史さん(41)=同村魚梁瀬。「木のおもちゃの里」構想を掲げた村の募集に応じ、兵庫県から移住して約一年。豊富なアイデアと魚梁瀬杉の間伐材を生かしたおもちゃを次々と生み出している。
同村魚梁瀬では、平成16年に安芸森林管理署魚梁瀬事務所が廃止され、地域の衰退に拍車が掛かる恐れがあることから昨年、間伐材を使った地区おこしを企画。おもちゃ作りの指導員を募集した。
これに応募したのが、兵庫県相生市で舞台管理の仕事をしていた草野さん。「もともと人生の半分くらいを迎えたら、好きな『物作り』をやると決めてましたから」。迷いは全くなかったという。
舞台のセット製作を担当して20年。工作の腕は折り紙付きで、考案したおもちゃは10種類を超える。実物さながらの旧森林鉄道の機関車、滑らせると口がパクパク開く鯨、鼻でバーベルを持ち上げる象。見ているだけで、思わず童心に帰りそうなものばかりだ。
創作の傍ら、地元住民や山村留学生らを対象に月3回、木工教室も開催。県外から木工体験に訪れる親子連れもおり、じわじわとリピーターも増えている。
「傷つけても、変色してもさらに味が出る。今の玩具にない楽しさを子どもたちに知ってほしい」と草野さん。
同村は8月にごめん・なはり線を利用した木工体験ツアーも企画しており、「『木のおもちゃの里』として魚梁瀬を売り出せれば」と、新たな間伐材の利用方法に期待をかけている。
【写真】「木の楽しさを知ってほしい」と話す草野さん。材料はすべて魚梁瀬杉の間伐材だ(馬路村魚梁瀬の開発センター)
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