|
一番列車に一番乗りだ 安芸駅で野宿開始

7月1日開業するごめん・なはり線の一番列車に一番乗りしようと、高知市出身の鉄道ファンの大学生が27日夜から、安芸市矢ノ丸4丁目の安芸駅構内で野宿を始めた。「日本最後のローカル新線。どうしても始発に乗りたい」と大学生。市民も「大勢のファンに来てほしい」と盛り上がっている。
奈良市の奈良大学文学部3回生、小串好彦さん(21)=高知市南久万出身。小学生のころから大の鉄道ファン。列車で北海道から九州まで旅し、多くの鉄道の開業や廃線にも立ち会ってきた。
高校2年だった9年10月、土佐くろしお鉄道宿毛線の開業の際も、学校の代休を利用して前日に宿毛駅に駆け付けたが、高岡郡日高村の男性に後れを取り、2番目に。「00001」と刻印された切符が手に入らず、「ものすごく悔しかった」と振り返る。
なはり線の一番列車は1日午前5時36分の安芸発、奈半利行き。「最後のAB線(地方開発・地方幹線)の開業は全国のファンの注目の的。今度こそ一番乗りを」と27日正午ごろ、安芸駅にやって来た。もう誰か来てるかも…と心配していたが、「さすがに4日前から来る人はおらんか…。ちょっと張り切りすぎたかな」と笑顔を見せる。
小串さんは大学で地理学を専攻。地形や都市構造を学んでおり開業日まで、昼間は安芸市周辺をフィールドワーク、夜は安芸駅前のバス停のベンチで寝袋で野宿する。近所の住民も「こんなに早くから泊まり込むなんて」とびっくりだ。
「小学生のころからなはり線の完成が待ち遠しかった。漫画列車もユニークでほかのローカル線よりインパクトがある。県東部は高速道路もないので、通勤客の掘り起こしなどPR次第で利用されると思う」
古里のマイレール始発便。小串さんも熱い思いで待っている。
【写真】ラジオを聞きながら安芸駅前のベンチで野宿する小串さん(安芸市矢ノ丸4丁目)
|