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ふれあい高新IN中芸

奈半利こども新聞

 「ふれあい高新in中芸」に合わせ、1日からお届けしてきた中芸地域の小中学生による「こども新聞」も今回で最終回。ごめん・なはり線の終着駅のある奈半利町の小中学生がシリーズの大トリを務めます。「日本一の夕日」と子どもたちも自慢する同駅の取材や、地元の海で見つかったサンゴの話題などホットなニュースが盛りだくさん。元気印の子どもたちが、さまざまな地域の宝物を見つけた「こども新聞」を締めくくります。

潮風体感!なはり線走る 奈半利中生が体験乗車

海沿いを走るごめん・なはり線。潮の香り漂うマイレールは地元の子どもたちの自慢です(奈半利駅周辺) 「うわあぁぁ。来たあぁぁ」という声とともに汽車はホームの私たちの目の前で止まり、ドアは開いた。そのドアをくぐり中へ入った。すると目の前には別の世界が広がっていた。私たちは感動して声も出なかった。すわるときまでドキドキしていた。

 実は、私たちはごめん・なはり線の取材をするため、町の役場にお願いして開業前に体験乗車させてもらったのだ。

 汽車はゆっくりと発進した。自分たちの奈半利中学校を見たとき、いつも授業中に見ている汽車に乗っていることをあらためて感じ、「念願の汽車に乗れた!」と感激した。

 奈半利川の上を通ったとき、景色をゆうがに楽しんだ。ほかに値するものがないくらい美しかった。さまざまな景色をながめ、潮風にふかれながら汽車はごめん町へ。

 窓は大きく、車とは一味違う風景と感じをとらえることができる。

 大人のお客さんは、子どもみたいにはしゃぎ、窓にへばりついていた。海が見えたら、みんな一斉に海をながめていた。

 各駅ともに緑豊かで、やなせたかしさんの個性あふれるキャラクター、そして、都会では味わえない田舎ならではの落ち着いた時間を過ごすことができる。

 緑と海に囲まれて、あたたかい日差しとともに、汽車は走る!

 【写真】海沿いを走るごめん・なはり線。潮の香り漂うマイレールは地元の子どもたちの自慢です(奈半利駅周辺)

 (蒲原香菜、高松記子、安岡絵利奈記者)

 奈半利駅 夕日が日本一

 奈半利町に奈半利駅ができた。駅では、たくさんの木が使用されていて、さわると木のぬくもりが感じられた。

 トイレには、人が中に入ると電気がつくというおもしろい仕掛けになっている。おもしろいし、しかも省エネ!

 目の不自由な方でも安心して使用できるように、エレベーターにも工夫がしてあり、点字や点字ブロックがある。

 また、車いすの方でも利用できるように、エレベーターのスイッチは低いところにもある。そして段差も少ないため、不自由なく動けるし、電話ボックスも車いすが入れるように入り口が広く、電話も低い位置にある。

 そのエレベーターを下りてすぐの所に北川村、室戸市、東洋町につながるマップなども設置。観光者にも分かりやすい。

 ホームに入ると、そこにあるベンチはなんと「掃除道具入れ」も兼ねているという工夫がされている。屋根を見ると、丸みがあり、設計した人の遊び心がうかがえる。

 展望デッキに出て、口を開けていると、その中に流れこむ風は塩味だった。夕方になると日本一美しい夕日をながめられる。

 近い将来、駅の近くに花畑をつくりたいという話もあるらしい。もしできたらきっとこの駅ならではの潮の香りが楽しめるでしょう。

 (蒲原香菜、高松記子、安岡絵利奈記者)

漁業盛り返そう 研修生も奮闘中 加領郷小

県外から奈半利町にやってきた研修生(加領郷漁港)  私たちは、加領郷のお年寄りから、昔の加領郷ではカツオ漁や大しき網がさかんだったと聞きました。現在は、船の数も減り、漁師さんの年齢は50歳から60歳ぐらいの人ばかりだそうです。

 これは後継者が減っているからだと思いました。このままでは、どんどん漁業がおとろえて、加領郷がさびれていくんじゃないかと思い、漁協に取材に行きました。

 加領郷漁港は中芸では一番大きな漁港で、高知市中央おろし市場、関西や東京の市場にも出荷しているそうです。

 大しき網は、昔さかんだったと聞いていたので、今はよく魚はとれているか質問すると、よくとれる時もあるし、とれない時もあるそうです。いつもとれるわけじゃないから、大変な仕事だと思いました。大しき網が加領郷で始まったのは明治15年で、県内で最初に始めたそうです。

 あとつぎになる人は少ないけど2、3年前ぐらいから少し増えたそうです。漁師さんは1日で平均15時間も働いてとてもきつい仕事だそうです。働いている人は高れい者なのにえらいと思いました。あとつぎがいないのは仕事がきついことと、とてもきけんで、収入が不安定ということがあるそうです。

 「研修生」のことも質問しました。研修生は、漁師になるために船を持った先生にいろんなことを教えてもらうそうです。研修生は3人いて、出身地は、宮城、神奈川、香川だそうです。

 私たちは、漁師さんの1日は漁で終わると思っていましたが、実際は道具をつくったり直したりしていました。いろいろ問題はあるけど、あとつぎが増え子どもも増えて、魚がたくさんとれる漁業の盛んな加領郷になったらいいと思います。

 【写真】県外から奈半利町にやってきた研修生(加領郷漁港)

 (増岡大樹、安部啓太、土居千尋記者)

ぼくらの海にサンゴ! 40種発見、美しさ再確認 奈半利小

家の目の前の海にサンゴが発見されました(奈半利町のふるさと海岸)  5月のある日、新聞やテレビで「奈半利の海でサンゴが発見」されたというニュースがありました。

 発見された場所は、奈半利のふるさと海岸といって、奈半利港から東に整備された砂浜です。ちょうどぼくの家の前の浜がそうで、そこの波打ちぎわに置かれた消波ブロックにたくさんのサンゴがすみついたのです。

 サンゴといったら沖縄など、南の方のきれいな海にしかいないというイメージがあったので、最初は、奈半利にサンゴがあるとはちょっと信じられませんでした。しかも、消波ブロックなんかにすみついたというのですから驚きます。そこで、役場の担当の寺村さんに教えてもらうことにしました。

 寺村さんが「サンゴはね、きれいな水とちょうどよい温度の海にしかすまんがで。サンゴがすむということは奈半利は海がきれいで、それだけやなくて町もきれいということやね」と教えてくれました。

 それまで見慣れた、特別きれいだとも思っていなかった家の前の海が、一しゅんのうちにきれいに生まれ変わったように思いました。

 奈半利で発見されたサンゴは、全部で400種類ほどあるサンゴの中の40種類くらいで、特にきれいなサンゴばかり集まっているということです。

 ぼくたちの町の海が、サンゴもすめる美しい海だと分かって、ぼくはとてもうれしいです。

 この夏は、傷つけないようにそっともぐってサンゴにあいさつしたいと思います。

 【写真】家の目の前の海にサンゴが発見されました(奈半利町のふるさと海岸)

 (本田裕記者)

奈良時代へ思いはせ コゴロク廃寺 土器探し挑戦へ

 学校の登下校の途中に百石という田畑が広がる地区があります。そこはお米の刈り取りが終わると、田の上土が、がっぽりとはぎ取られ発掘調査が行われます。実はそこがコゴロク廃寺という昔のお寺の遺跡だということです。

 昭和48年12月ということですから、ぼくも生まれていませんでしたが、水路工事をしていて多くのかわらのかけらが発見されました。それがきっかけとなって本格的な調査が始まりました。

 すると、そこには奈良時代から平安時代までにお寺が造られていたらしいことがわかりました。奈良時代ということは、今から1300年ほども昔のことです。ちょうど歴史を勉強しているけれど、聖武天皇が全国に国分寺を造った時代に、ぼくたちの奈半利にも立派なお寺があったのかと思うと、なんだかうれしいような、人にじまんしたいような気分になりました。

 発掘されたものはかわらや食器類などいろいろありますが、中でも軒丸かわらが美しいと思いました。奈半利町役場の教育委員会に連絡をしたら見せてくれるそうです。

 今年も米の収穫が終わったら、帰りに寄って、いっぱい盛り上げられた土の中から珍しい土器の破片が見つからないか、探したいと思います。

 (高倉尚祥記者)

私たちの主張

町には発見がいっぱい

 今の奈半利町には北川村のモネの庭、田野町の二十三士のようなものがありません。

 ごめん・なはり線の奈半利駅は、これからの奈半利町が変わるための第一歩になってほしいです。

 「なは りこちゃん」は私たちの駅のキャラクターですが、終点なので駅員さんの格好です。もし、終点でなければどんなキャラクターだったのか。みんなで考えてみました。

 まず、「のねやまとくん」です。由来は「野根山」です。野根山には昔からいろいろな「ようかい」話があります。ある人の妻が実はオオカミだったとか、「笑い栂(とが)」という怪木があり、その木に「笑ってみろ」というと、山も崩れるような大声で笑ったという話などがあります。もし野根山のことでキャラクターをつくるなら、ようかいのキャラクターだったのかもしれません。

 次は、「さんごちゃん」です。奈半利の海はきれいです。サンゴが生息しています。写真で見ただけなのですが、サンゴのあまりのきれいさに、写真に吸いこまれていきそうでした。最近、ふるさと海岸ができました。海岸でごみはあまり見かけません。それは、地域の人たちがきれいにしてくれているからです。だれかの手でよごされた所は自分たちできれいにしていくしかないのです。

 夕日を見ながら、「青春!」という感じで木の並ぶ歩道を軽く走っている。そんな風景が頭にうかびます。ここがキャラクターになっていたら、そのようなことを考えながらつくっているでしょう。

 最後は「きのつらゆききねんくん」です。紀貫之は平安初期の歌人で、「土佐日記」を書いた人です。ここ奈半利町にもおとずれたことがあり、その記念碑もあります。その時にうたったうたが、駅にかざってあるので見てみてください。

 奈半利町には何もないと思っていたけれど、探してみればいろいろ見つかりました。これからは小さいものにも目をつけていきたいです。

 (奈半利中記者一同)

 首長メッセージ・斉藤一孝町長  皆で元気な町づくり

 「ごめん・なはり線」開通という町活性化最大のチャンスに、奈半利町を丹念に取材し、素晴らしい記事を書いてくれた子ども記者の皆さまに、まずもって感謝いたします。

 子どもたちの未来のためにわが町、奈半利の持つ歴史的遺産や大自然の恵み、何よりも温かい人間性を丁寧につなぎ合わせ、交流人口拡大に1次産業振興を兼ね、併せて子育て環境の整備や福祉基盤の強化を図り、奈半利にしかない良さを実現することが町長の責務と考えています。また、これまでの奈半利の「人づくり」も継続しましょう。

 そして、子どもたちがキラキラと瞳を輝かせながら、やがて大人になり、奈半利の未来をしっかりと担ってくれることを願ってやみません。

 今回の企画で、奈半利の活性化の一翼を担っていただいた皆さまに感謝しつつ、明るく元気で、自立できる町づくりを目指して、みんなで頑張っていきましょう。

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