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2001年12月25日(月)・朝刊
高知城築城400年祭閉幕 にぎやかにセレモニー
一年間にわたって繰り広げられた高知城築城四百年祭を締めくくるイベント「ドリーミング オブ ザ フューチャー」最終日の二十四日夜、高知市でクロージングセレモニーが行われ、街頭パレードなどでにぎやかにフィナーレを飾った。
イベントは、新世紀を担う子どもたちや若者を主役に二十一日から四日間にわたって開催。最終日は帯屋町アーケード街でのパレードや、中央公園でのキャンドルサービスなどのエンディングイベントが繰り広げられた。
イベントに先立ち、高知公園二の丸でセレモニーが行われ、同市内の小学生ら約四百人が集合。殿様姿の松尾徹人市長と一緒に未来への宣言を行い、「私たち土佐っ子は築城四百年を未来に引き継ぎ、次の百年へ大きく羽ばたきます」と元気な声を上げて風船を飛ばした。
この後、サンタクロース姿のミス高知や土佐女子中高音楽隊らが加わり、約六百人でアーケード街をパレード。沿道では、西暦にちなんで二千二本の花が買い物客らにプレゼントされた。
また、夜には中央公園で「二千二人のキャンドルサービス」が繰り広げられ、人工雪を降らせる演出の中、全員で「きよしこの夜」を合唱するなど、にぎやかにフィナーレを歌い上げた。
【写真】小学生らが未来に向けて風船を飛ばしたセレモニー(高知市の高知公園二の丸)
2001年12月22日(土)・朝刊
高知城築城400年祭最終イベント開幕 24日まで
高知城の築城四百年祭を締めくくるイベント「ドリーミング オブ ザ フューチャー」が二十一日夜、高知市のグリーンロード一帯でスタート。中央公園でオープニングセレモニーが行われ、大勢の人でにぎわった。二十四日まで開催される。
同祭は、昨年の大みそかに高知城で行われたオープニングセレモニーで開幕。ゴールデンウイークの高知城時代絵巻など一年を通して多彩な催しを行ってきた。フィナーレを飾るイベントは、新世紀の街づくりの中心となる子どもや若者を主役に企画された。
セレモニーは、同公園北口に設置されたイルミネーションステージで開催。築城四百年を記念して作られた「平成土佐音頭」の踊りが披露され、松尾徹人市長が「お城から城下町へ舞台を移して開催します。これをきっかけに新しい街づくりにつなげていこう」と開会宣言。鏡開きでスタートを祝った。
グリーンロードには十六の小間が並び、リンゴあめやタラバガニ汁などを販売。「未来の夢」というテーマで市内の小学生がかいた絵も展示されている。豚汁の無料サービスもあり、寒空の下、早速品定めに歩き回る人の姿も見られた。
期間中、会場では午後五時半から九時半まで大道芸など多彩なステージを展開。二十三日には「オレンジホールがあなたのステージです」と題し、県民文化ホールで午前十時からストリートミュージシャンらのパフォーマンスがあり、二十四日には商店街パレードや子どもによるミュージカルが行われる。
【写真】築城400年祭のフィナーレを飾るイベントがスタート。踊りで開幕を祝った(高知市の中央公園)
2001年12月19日(水)・朝刊
高知城題材に総合学習 追手前小6年生
高知市の追手前小学校の六年生が高知城をテーマにした学習に取り組み、成果をまとめた報告書の作製が急ピッチで進んでいる。日本城郭協会(斎藤諦淳会長)の助成を全国の学校で初めて受けて取り組んだ意欲的な実践で、同協会は「城郭を題材にした総合的な学習の時間のモデルケースとして全国に広げたい」と話している。
同協会は城郭文化の教育普及などを目的とした団体。助成事業は子どもたちに郷土の歴史や文化を継承してもらおうと、今年新設され、校区内に今年築城四百年を迎えた高知城がある同小が初めての助成対象となった。
学習のタイトルは「高知城を探る」。六年生二十六人が班別に選んだテーマは城や史跡だけでなく、自由民権運動や日曜市など多岐にわたり、高知城や県立坂本龍馬記念館などに足を運んで取材を重ねた。
十一月に行われた公開授業では、五年生を前に七班に分かれて学習の成果を発表。「キャッスルシークレット」の班は、追手門から城内までに仕掛けられたさまざまなわなを、紙芝居でユーモラスに紹介した。担任は「調べを進めるうちに、普段何気なく通り過ぎているお城に、実はすごい歴史や文化があることに気付いた。自主性を持って取り組めた」と話す。
同小は取り組みをまとめた報告書を年内に一千部作製する予定。公開授業を見学した同協会の中城正尭理事長は「同小の取り組みをモデルに、報告書を全国の城郭のある都市の学校などに配布して、来年度の助成を募りたい」と話している。
【写真】クイズや紙芝居などで高知城について発表をする児童たち(高知市の追手前小学校)
未来に羽ばたけ高知城 高知市の児童生徒が記念文集
高知城築城四百年を記念して高知市教委はこのほど、同市内の児童生徒の文集「高知城築城四百年記念文集―未来に羽ばたけ高知城」を作製した。幼いころの思い出や未来の高知城への提案など、子どもたちのさまざまな思いが記されている。
作文を通じて、高知城や郷土の歴史に興味を深めてもらう機会にしようと企画。市立小中学校全校から寄せられた作文とイラストをそれぞれ、一校一点ずつ選んで載せた。さらに高知商業高の生徒の作文三編を掲載、表紙の絵は市立養護学校高等部の生徒がかいた。
A4判百十八ページ。作文の内容は、初めて高知城を訪ねた思い出や、高知城の歴史について図書館やインターネットで調べた内容、より市民が親しめる高知城にするための提案などバラエティー豊か。高知城だけでなく、坂本龍馬や山内一豊の楽しいイラストも掲載されている。
高知市教委は七百部を印刷。市立学校全校と作品掲載者全員に文集を配布した。
【写真】高知市内の児童生徒が高知城への思いを記した記念文集
2001年12月9日(日)・朝刊
高知城で結婚式 今年5組目
今年五組目となる「高知城結婚式」が八日、高知市の高知公園二の丸で行われ、同市布師田の会社員、土居宣博さん(30)と、室戸市元の五十嵐奈知さん(28)が幸せいっぱいの門出の日を迎えた。
築城四百年祭記念イベントの一環で、高知城挙式実行委員会が主催。この企画では五組目の挙式となり、土居さん夫妻が締めくくり。
式では親族や友人が見守る中、着物姿の二人が夫婦となる誓約書を読み上げ、指輪を交換。鏡開きで祝った。
新郎の宣博さんは「一国一城のあるじとなるので、ここのお殿様に負けんばあに頑張ります」と晴れやかにあいさつ。奈知さんは「いい天気に恵まれ、とても気持ちいいです」と、晴れやかな表情で天守閣を見上げていた。
【写真】「高知城結婚式」を挙げた宣博さんと奈知さん(高知公園二の丸)
2001年9月9日(日)・朝刊
高知城二の丸で挙式 南国市の会社員
高知城の二の丸で八日、十二単(ひとえ)と束帯姿のカップルの挙式が行われ、親族や観光客らが二人の新しい門出を祝福した。
結婚式を挙げたのは、南国市立田の会社員、森下正邦さん(29)と明子さん(27)。高知城築城四百年祭の記念イベントの一環で、高知城挙式実行委員会が企画。高知城の挙式は今回で三組目だが、十二単での挙式は初めて。
式には親族ら約三十人が出席。空模様から当日まで開催が危ぶまれたが、何とか曇り空に晴れ間がのぞく天気に。「ずっと着たかった」という十二単をまとった明子さんだが、衣装とかつらのあまりの重さに思わず「苦しい…」。
天守閣をバックにした記念撮影では、二人の前にたくさんのトンボが飛び回り、「トンボ、邪魔ー」とカメラマンが慌てるハプニングも。「スタッフや天気に恵まれた。本当に一生の記念になりました」と二人は幸せいっぱいの様子だった。
【写真】天守閣をバックに記念撮影。幸せいっぱいの新郎新婦(高知城)
2001年9月6日(木)・朝刊
親しまれる高知城に 「友の会」会員募集
築城四百年を機に、より市民や観光客に親しんでもらえる高知城にしていこうと、県教委は市民の力とアイデアを管理運営に生かす「高知城友の会」の設立を計画。十月上旬に第一回の総会を開く予定で、参加者を募集している。
「−友の会」は、観光業者や商工会議所の代表、県と高知市職員のほか、参加を希望する市民で組織。より人々に親しまれる高知城にするためのアイデアを出し合うほか、ボランティアとして管理運営にも携わる。
計画では春と秋の年二回、総会と清掃ボランティアを実施。また、会員の提案による高知城のPRイベントを、実施主体となって行う。だれでも参加でき、市民の立場でさまざまな意見を出し合える会を目指す。
参加希望ははがき、ファクス、電子メール、電話で受け付ける。問い合わせ、申し込みは〒7808570高知市丸ノ内一−七−五二、県庁西庁舎の県教委文化財保護室(電話088・821・4761、ファクス088・821・4548、メールアドレスb60106@ken.pref.kochi.jp)へ。締め切りは十五日。
2001年7月29日(日)・朝刊
天守閣が門出祝福 高知城二の丸で2組挙式
天守閣が新郎新婦の門出を祝福――高知城の二の丸で二十八日、二組のカップルの結婚式が行われ、大勢の友人や観光客が見守る中、新郎新婦が新たな人生にちぎりを交わした。
高知市高見町の宮田武宗さん(27)、佳織さん(26)と、同市薊野の山中勇人さん(25)、絵里さん(20)。高知城築城四百年祭の記念イベントの一環で、高知城挙式実行委員会が初めて企画し、カップルを募集していた。
宮田さんの式には親族や友人、会社の同僚ら約百人が出席した。時折小雨が降るあいにくの天気となったが、二人は「力を合わせ、幸せな家庭をつくります」と誓約書を読み上げ、署名。武宗さんが「やっとのことで嫁さんを獲得しました。これからもよろしくお願いします」と謝辞を述べると、お城を訪れた観光客からも大きな拍手が送られた。
佳織さんは、県外に旅行しても必ず地元のお城を訪ねるという城郭好き。「高知城はこれから二人が苦難にぶつかった時、それを乗り越える勇気を与える場所になると思います」と感無量の様子だった。
また山中さんの式では、二人の婚姻届を市役所に届ける友人が忍者姿で出現。出席者を沸かせた。
【写真】友人らに祝福され、幸せいっぱいの宮田さん夫婦(高知城二の丸)
2001年5月6日(日)・朝刊
天気回復「時代絵巻」にどっと人出 高知市
高知市の高知公園で開催中の高知城築城四百年祭記念イベント「高知城時代絵巻」は六日、最終日を迎える。演歌歌手の田川寿美さんのコンサート(午後一時から)をはじめ、時代劇ショーやクイズ大会などが予定されている。
四月二十八日に開幕した時代絵巻。前半は雨にたたられ、大雨の二日にはイベントが午前中で打ち切りになった。しかし天気の回復とともに人出がどっと。五日も午後に一時雨に見舞われたが、家族連れらでにぎわった。
特設ステージでは郷土芸能や猿回し、物まね、時代劇ショーなどが次々と繰り広げられ、周りは黒山の人だかり。藩政時代の街路市を復元した細長い通りでは、侍や商人、町娘にふんした出店者らが染め物や酒、果物などをにぎやかに販売した。
東映京都スタジオ映画村の俳優さんたちは、「がまの油売り」「南京玉すだれ」の大道芸や、忍者にふんしての寸劇を披露。その場の雰囲気に合わせた即興の芸や掛け合いに、大勢の見物客から拍手がわいていた。
【写真】藩政時代を復元した通りは、家族連れらで終日にぎわった(高知市の高知公園)
2001年5月5日(土)・朝刊
寺子屋に夢中! 「むかし遊び」を伝授
四月二十八日から高知市の高知公園で開催されている「高知城築城四百年祭・高知城時代絵巻」で、子どもたちに江戸時代を伝承する「寺子屋」が連日にぎわっている。四日もからくり人形や昔話の紙芝居など四つの授業が行われ、子どもたちは“黒板のない授業”を熱心に聞き入っていた。
寺子屋は時代絵巻の「城下町人情ゾーン」の小間の一つ。昔の人々の文化や暮らしの様子を、体験を通して子どもたちに伝えていこうと土佐民話の会や高知子どものあそび研究会などの会員が講師となった。
この日も、三十分−一時間ごとに、「土佐の昔話」「むかし遊び」「からくり半蔵とからくり人形」「江戸時代の高知の町・人々の暮らし」の四つの授業を開講。「むかし遊び」の授業では、あやとりや福笑い、かるたの遊び方を伝授した。また寺子屋周辺では、竹馬やこま回しなどの体験ができ、たくさんの子どもたちでにぎわった。
「からくり半蔵−」以外の授業は最終日(六日)まで行われており、高知子どものあそび研究会の広松ひとし会長は「親やお年寄りが先生になって、子どもとコミュニケーションをする場になれば」と話している。
【写真】紙芝居や昔の遊びを体験できる「高知城時代絵巻」の“寺子屋”(高知市の高知公園)
2001年5月2日(水)・朝刊
気分は殿様 養護学校児童が高知城天守閣に“登城”
「高知城築城四百年祭・高知城時代絵巻」イベントの一環として一日、吾川郡春野町の県立高知若草養護学校小学部の児童が高知城天守閣に招待され、市内を展望、殿様、お姫様気分を味わった。
体の不自由な子どもたちに「天守閣に上がる」という未知の体験を楽しんでもらおうと高知城時代絵巻実施運営委員会(岡内秀一委員長)が企画。招待された一−六年生までの児童十七人のほか、介添えスタッフとして高知福祉専門学校の生徒や市南消防署のレスキュー隊員十一人が参加した。
集合場所となった二の丸で、同養護学校の中島純臣校長が「体験を基に明日からの夢をいっぱいに広げてください」とあいさつ。六年生の松村育美さん(12)が「楽しみにしています。みなさんよろしくお願いします」とお礼を述べた。
児童は三班に分かれ、隊員に背負われて“登城”。ほとんどが高知城は初めてとあって、天守閣から見下ろす市内の眺めに興味津々。「学校はどっちやろうねえ」との呼び掛けに、目をまん丸くして探す姿も。二の丸で待つ先生らから「お殿様、お姫様!」と声が飛ぶと、手を振ってこたえていた。
【写真】高知城天守閣で、お殿様、お姫様気分を味わった県立高知若草養護学校の児童(高知市の高知城)
生命の基金に10万円寄付 龍馬コンテスト優勝者・橋詰さん
高知城築城四百年記念祭「高知城時代絵巻」で行われた「平成龍馬コンテスト」の優勝者、会社員の橋詰明仁さん(40)=高知市みづき=が一日、優勝賞金十万円を高知新聞社会福祉事業団を通じて「生命(いのち)の基金」に全額寄付した。
同コンテストは、「高知城時代絵巻」のステージイベントの一つで、四月二十九日に行われた。クイズなどの複合競技で争われ、六人の挑戦者の中から橋詰さんが優勝者に選ばれた。
橋詰さんはこの日、高知城追手門内「城下町人情ゾーン」を訪れ、高知城時代絵巻実施運営委員会の岡内秀一委員長に十万円を手渡した。橋詰さんは「龍馬の精神を見習い寄付しました」と笑顔で話していた。
2001年5月1日(火)・朝刊
日大芸術学部同志会が殺陣披露 高知城時代絵巻
高知市の高知公園で開かれている「高知城築城四百年祭・高知城時代絵巻」は三日目の三十日、日本大学芸術学部の殺陣同志会(沢村悠行会長)によるアクションチャンバラが登場。雨にもかかわらず大勢の人が足を止め、迫力ある立ち回りに見入っていた。
同会は四十七年の歴史がある“しにせサークル”。俳優志望や時代劇好きの学生が集まり、OBには俳優の真田広之さんがいる。大学祭では観客約三百人を集めるなど、学内では認知度も高いという。
学外での活動はほとんどしていないが、今回は「イベントにマッチしている」と主催者から声が掛かり、メンバー三十八人のうち十五人が来高した。
舞台は三部構成で、立ち回りや殺陣の説明、剣舞を披露した。
切られた瞬間、「ウワーッ」と絶叫して豪快に崩れ落ちる姿に、観客からはやんやの喝さい。ステージを駆け降りて切り合う派手なパフォーマンスに、会場は大いに沸いた。
沢村会長は「最近は時代劇も盛り返している。今回のように皆さんの目の前で発表することで、迫力ある殺陣をたくさんの人に楽しんでもらいたい」と話していた。
【写真】ステージを飛び出し、観衆の目の前で大立ち回りが繰り広げられた(高知市の高知公園)
2001年4月30日(月)・朝刊
殿様にカツオだ! 高知城時代絵巻で担い桶レース
高知市の高知公園で開催中の「高知城時代絵巻」は二日目の二十九日、追手門広場の城下町人情ゾーンで、カツオを桶(おけ)に入れてリレーする「担い桶レース」が行われ、雨中の競走で盛り上がった。
藩政時代、宇佐の漁民が取れたてのカツオを山内家に献上するため、若い衆が桶を担いで四里(約十六キロ)を約二時間で駆けたという史実に基づいたイベント。高校生や役場職員ら九チーム(一チーム三人)が挑戦した。
法被やちょんまげなどで思い思いにふん装した選手たちは、氷詰めのカツオの入った桶をてんびん棒にぶら下げ、えっさほいさ。肩にかかる重さにあっちへフラフラ、こっちへフラフラする選手も。
沿道の人々も「ほりゃ頑張れ!!」「これがたまるか、重そうじゃ」と大喜びしていた。
速いチームは二分足らずでゴールイン。優勝した小津高校山岳部チームの松沢英毅君(16)は「たくさんの人に応援してもらって気分そう快。死ぬ気でやれば何とかなる。けんどめちゃくちゃ重かった」と話していた。
【写真】雨の中、9チームが力走した担い桶レース(高知市の高知公園)
2001年4月29日(日)・朝刊
高知城時代絵巻で高知新聞の「かわら版」配布
高知市の高知公園に江戸時代の城下町を再現した高知城築城四百年祭「高知城時代絵巻」会場で二十八日、高知新聞の「かわら版」が配られた。
B5判一ページで、「時代絵巻」に合わせて五月五日まで毎日三百部ずつ発行。会場でその日午前中に行われたイベントの様子などを、カラー写真と記事で紹介する。
初日は「山内一豊公とその妻、千代にふんした松尾徹人高知市長夫妻が石段から登場し、見物人を大いに沸かせましてござる」と、オープニングセレモニーの様子をユーモアたっぷりに紹介。着物姿の女性たちが「かわら版でーす」と声を上げ、“城下町”を歩く観光客らに一枚ずつ手渡した。
2001年4月28日(土)・夕刊
華やか「高知城時代絵巻」スタート
曇天の下、ゴールデンウイークが幕を開けた。高知市の高知公園では二十八日、高知城の築城開始四百年を記念したイベント「高知城時代絵巻」が五月六日まで九日間の日程でスタート。城下町を再現した多彩な趣向で、初日からにぎわった。
ことしのゴールデンウイークは、二十八−三十日の前半三連休と五月三−六日の後半四連休の二段構え。高知労働局によると、県内主要企業が大型連休中に予定している連続休暇(三日以上)の合計は平均七・五日と長め。期間中はどっと人が動きそうだ。
「時代絵巻」は高知城築城四百年記念事業推進協議会などの主催で、主管はRKC高知放送と高知新聞社。
初日は午前十時に開幕。太鼓の音が響く中、ちょんまげ姿の司会者が「殿のおな〜り〜」と紹介。山内一豊公とその妻、千代にふんした松尾徹人高知市長夫妻が石段から登場し、見物人を沸かせた。
飾り立てた三頭の馬に乗った武者が現れて盛り上げた後、松尾市長は青々としたさかやきで「いや、あっぱれじゃ。春のメーンイベントが幕を開けた。一過性でなく、先人に学ぶ町づくりに役立てたい」とあいさつ。もち投げで観光客たちを喜ばせた。
会場には紙すきや竹細工を実演する城下町人情ゾーンなど、時代考証にとらわれない「江戸時代」が表現されていて、大勢の家族連れらを楽しませていた。
【写真】ゴールデンウイーク開幕。城下町を“再現”したイベント「高知城時代絵巻」もスタートした(高知市の高知公園)
2001年4月27日(金)・朝刊
「高知城時代絵巻」あす開幕 藩政時代の町並み再現
藩政時代の町並みや土佐人の生活を再現する高知城築城四百年祭記念イベント「高知城時代絵巻」が、二十八日から五月六日までの九日間の日程で、高知城周辺で開催される。会場では侍や商人、町娘などにふんした役者たちが練り歩き、四百年前にタイムトリップしたような体験ができるほか、各種コンテストや郷土芸能など盛りだくさんの催しが繰り広げられる。毎日午前十時から午後五時まで(五月六日は午後四時まで)。入場無料。
県、高知市、観光関係団体などでつくる高知城築城四百年記念事業推進協議会(会長=松尾徹人高知市長)などの主催。土佐のシンボル高知城を舞台に歴史や文化、暮らしを再現し、来場者に当時の雰囲気を体験してもらおうというユニークなイベント。
期間中は丸ノ内緑地、追手門前、追手門広場、三の丸を会場に、藩政時代の街路市をはじめ、かわらぶき木造の「呉服屋」「染屋」「番所」「酒屋」「打ち刃物」「米屋」などの小間がずらりと店構え。商人にふんした出店者らが伝統工芸の実演や販売を行うほか、侍や町人、町娘などにふんした役者たちが当時の暮らしを再現する。
追手門前の特設ステージでは歌手やタレントのショーをはじめ、県内各地の郷土芸能の披露も。このほか、宇佐の漁師がカツオをお城周辺まで走って売りに来たことにちなんだ「担い桶(おけ)レース」(二十九日午前十一時半)、「一豊・千代ベストカップルコンテスト」(二十八日午後一時)、「平成龍馬コンテスト」(二十九日午後一時)、「平成御前試合」(五月三日午後一時半)などの各種コンテストも行われる。
【写真】28日の開幕に向け、準備が進む「高知城時代絵巻」会場(高知城追手門広場)
2001年4月23日(月)・朝刊
高知城築城400年記念し400円均一市 高知市・日曜市
高知城の築城開始四百年を記念し、ボリュームたっぷりの野菜や果物を四百円均一で販売する「日曜市・チャリティー四百円市」が二十二日、高知市追手筋二丁目で開かれ、大勢の買い物客でにぎわった。
同市の街路市組合五団体でつくる「高知城築城四百年記念チャリティー実行委員会」(石本昭雄実行委員長)の主催。
城と歩んできた街路市の歴史に関心を持ってもらうとともに、市民に感謝のお返しをしようと、売り上げは福祉関係に寄付する。
日曜市の並びに特設したテントには、生産者らが無償提供した大根やタケノコ、コメ、ブンタンなど、季節の野菜や果物の袋詰めが山盛り。
袋の中身は、通常価格だと平均千五百円相当とあって、販売開始とともに買い物客らが殺到した。
「小夏ちょうだーい!」「大根取ってえ!」。もみくちゃで声を張り上げる客たちに、松尾徹人市長や法被姿の実行委員ら約三十人が汗だくで対応。
「四百年に一度の感謝セール。にぎわってよかった。市民の皆さんに、また街路市のよさを見直してほしい」と石本実行委員長は笑顔で話していた。
【写真】大勢の買い物客が殺到した「チャリティー四百円市」(高知市追手筋2丁目)
2001年4月15日(日)・朝刊
高知城追手門で薪能 幽玄の美3500人酔う
能楽の喜多流、観世流を招いた「高知城薪能」(同実行委主催)が十四日、高知市の高知城追手門広場で行われた。やみ夜に炎が浮かぶ中、野村万作さん、萬斎さん親子らが競演。約三千五百人を幻想的な世界へ誘った。
薪能は奈良・興福寺の修行僧が薪を仏にささげた儀式が由来。戦後は京都を中心に各地で野外能として親しまれている。今回は高知城築城四百年記念で企画。喜多流と観世流のビッグネームを招いた。
午後五時二十分、舞台周辺にかがり火がともされた。松尾徹人・高知市長がせん議文を朗々と読み上げて本番へ。
舞台は、能の装束を着けずに名場面を舞う「仕舞」に続いて、喜多流の香川靖嗣さんが天女の物語「羽衣」を披露。シテ(主役)の小面を着け、朱色の衣でしずしずと舞った。
野村万作さんらによる和泉流・狂言「末広かり」を挟み、観世流・能「翁(おきな)」が始まるころ、辺りは濃厚なやみに小気味よい囃子(はやし)に乗せて、観世喜之さんや野村萬斎さんらが厳かに、そして躍動的に舞った。
南北に細長い会場は、端から端まで観衆が埋めた。石段や坂道にも人、人、人。外国の人や、「広島から四時間かけて来た」という夫婦も。双眼鏡などで目を凝らし、幽玄の世界へと引き込まれていた。
【写真】人気演者が約3500人を魅了した「高知城薪能」(高知市の高知城追手門広場)
2001年4月9日(月)・朝刊
華やか500人武者行列 高知市でお城まつり
高知県地方は八日、初夏を思わせる行楽日和に恵まれ、高知市付近は日中の最高気温がことし最高の二三・三度(平年一九・五度)と五月上旬並みの陽気となった。
好天の下、同市中心部では「第四十三回高知お城まつり」のメーン行事、武者パレードが繰り広げられた。「高知城築城四百年祭」に合わせ、ことしはぐっとスケールアップ。例年の二倍に当たる総勢五百人の行列が電車通りやアーケード街を練り歩き、お城の周辺は華やいだムードに包まれた。
主会場の丸ノ内緑地にはのぼりや小間が立ち並び、宿毛市出身の人気タレント、間寛平さん(51)らのステージのほか、雅楽のショー、お茶席などイベントが盛りだくさん。汗ばむ行楽日和の会場には、日曜市などから観光客も大勢流れ込んだ。
高知城追手門をスタートした武者行列は、武者姿の間さんが先頭で行進。手や刀を振ったり、おなじみのギャグのポーズを披露しながら歩くと、沿道は笑いや拍手の渦。橋本大二郎知事や松尾徹人市長、山内家第十八代当主の山内豊秋さんらも花車に乗り込み、にぎやかさに花を添えた。
パレードには高知市の姉妹・友好都市の米国・フレスノ市、中国・蕪湖市、インドネシア・スラバヤ市、北海道・北見市の代表者らも参加。花車からにこやかに手を振りながら、電車通りからアーケード街へ。
中高生のブラスバンドやバトントワラーズも加わり、軽快なマーチ演奏で華やかさは最高潮。沿道はどこもカメラを手にした家族連れや観光客で、身動きがとれないほどの人だかりができた。
また、丸ノ内緑地では高知城築城四百年記念事業の一環で、コミュニティークラブ高知街(安藤禎彦代表、四十一人)による「フリーマーケットin高知城」が開かれ、約四十店舗が出店。家族連れらでにぎわった。
【写真】山内家18代当主の山内豊秋さん(左)や橋本知事らが花車に乗り込んだ「第43回高知お城まつり」の武者パレード(高知市帯屋町1丁目)
築城400年サミット 3カ国児童ら芸能披露 高知市
高知市とその姉妹・友好都市の児童生徒らが競演する「高知城築城四百年祭高知サミット伝統芸能公演」が八日、高知市本町四丁目の県民文化ホールで開かれた。民族楽器の演奏や舞踊、武術、歌など、伝統色豊かな舞台が繰り広げられた。
高知市と各姉妹・友好都市委員会の主催。出演したのは、高知市の土佐女子中高校、スラバヤ市(インドネシア)のスラバヤ第九高校、北見市(北海道)の「北見飛龍太鼓」、蕪湖市(中国)の蕪湖市少年宮の児童生徒ら。
まず、土佐女子中高の邦楽部とコーラス部の約八十人が、琴の演奏に合わせて「荒城の月」などを合唱。続いて、金銀の装飾が鮮やかな民族衣装に身を包んだスラバヤの三人の高校生が登壇。足首に付けた鈴を鳴らしながら、勇ましくエキゾチックな舞踊「タリレモ」を踊った。
ねじり鉢巻きをしめた北見市の児童生徒らが力強い和太鼓を演奏した後は、赤と緑のドレスを着た蕪湖市の少女らが登場。舞踊や歌、京劇など、中国の歴史を思わせるバラエティー豊かな伝統芸能を次々と披露。最後に出演者全員が「幸せなら手をたたこう」を中国語、インドネシア語、日本語で合唱すると、大勢の観客から盛大な拍手が送られていた。
2001年4月8日(日)・朝刊
フラダンスでお城まつり開幕 高知市
春ぽっかぽか。「第四十三回高知お城まつり」が七日から二日間の日程で、高知市の丸ノ内緑地を主会場に始まった。初日はフラダンスショーで開幕、同市の姉妹・友好都市四市から集まった代表者会議「高知サミット」をはじめ、多彩な行事が繰り広げられた。
同まつり実行委員会(会長=松尾徹人・高知市長)の主催。毎春恒例の催しだが、ことしは高知城の築城開始四百年にあたることから、より盛りだくさんの内容。板垣退助像前に「サクラステージ」が特設され、奇術や一絃琴、雅楽などが次々と披露された。
幕開けは、高新文化教室で毎週フラダンスを教えているルアナ中川さんと、その教え子たち二十五人によるフラダンスショー。
ハワイアンバンドをバックに、原色で大きな花柄のスカートやドレスを身にまとい、腰や手をくねらせ、投げキッスする女性たち。ぽわーん、びよよよーん。スチールギターやベースの音色が、辺りをハワイアンムード一色にした。
ステージ周辺ではお茶席や、屋台、物産市なども。県外観光客のほか、姉妹・友好都市の訪問団一行も、和洋取りまぜた華やかな雰囲気を楽しんでいた。
八日も武者行列(午後一時半出発)をメーンに多くのイベントが予定されている。
【写真】特設ステージのフラダンスショーで開幕したお城まつり。築城開始400年で多彩な内容となった(高知市丸ノ内1丁目)
サミットで友情確認 高知市と姉妹・友好4市
高知城築城四百年事業として、高知市と同市の姉妹・友好都市四市の代表者らが集う「高知サミット」が七日、高知市の高知新阪急ホテルで開かれた。それぞれの市勢紹介や意見交換の後、サミット宣言を採択し、今後の交流拡大を誓い合った。
高知市や同市教委などの主催。サミットに合わせ、姉妹友好都市の米・フレスノ市からダン・ロンキーオ市議ら十七人、中国・蕪湖市から宣林市長ら三十三人、インドネシア・スラバヤ市からモハマッド・バスキ市議会議長ら十二人、北見市から神田孝次市長ら十四人と市民訪問団五十一人が来高し、同日は一般傍聴者も含めて約三百五十人が出席した。
松尾徹人市長の歓迎のあいさつの後、五市がスライドなどでそれぞれの名産や名所、まちづくりを紹介。鳴子踊りなどのアトラクションを挟んで、各市の代表が高知市の印象や交流についてスピーチした。
この中で、フレスノ市のロンキーオ市議は「自然を守りながら街を発展させている高知市の取り組みは参考になる」と述べ、蕪湖市の宣市長も「街と自然の調和が素晴らしい。交流を通じて学んでいきたい」と、高知市のまちづくりに関心を示した。
また、北見市の神田市長は「こうした機会に、高知市だけでなく外国の他都市と交流が芽生えるのは有意義なことだ」と五市が集まった意義を強調。スラバヤ市のバスキ市議会議長は「高知市民の温かさと熱烈な歓迎に感銘した」と感想を披露した。
続いて松尾市長が「(姉妹友好都市は)いずれも何度か訪れたことはあるが、今回のサミットであらためて発見があった。互いに学び合い、互いの発展につなげたい」と総括。最後に、今後の交流拡大を盛り込んだサミット宣言に署名し、互いの友情を確認した。
2001年3月27日(火)・朝刊
高知城を紹介したリーフレット1万部作製、配布へ
「土佐観光ボランティア協会」(岩崎義郎会長)は、高知城の構造や歴史を紹介したリーフレット「高知城をたんけんだ!!」(B5判)を約一万部作製。近く観光客や高知市内の小中学生に配布する。
高知城築城四百年にちなみ、高知城を分かりやすく学んでもらおうと企画した。本丸と天守閣や追手門など十二のチェックポイントを一つずつ地図入りで紹介。お城の排水が石垣に当たらないように造った「石樋(いしとい)」、敵の攻撃を防ぐ「石落とし」など写真やイラストを使って詳しく説明している。
【写真】高知城を分かりやすく解説した「高知城をたんけんだ!!」
31日にウオッチング
三十一日には小中学生を対象に「高知城ウオッチング」を開催。リーフレットを使いながら高知城でオリエンテーションを行う。当日は午後一時に追手門北側広場に集合。定員百人、先着順。問い合わせは「土佐観光ガイドボランティア協会」(088・842・0081)へ。
2001年3月25日(日)・朝刊
「高知城時代絵巻」へ来てね ミス高知がお姫様姿でPR
高知城築城四百年を記念して四月二十八日から五月六日まで高知城で開催されるイベント「高知城時代絵巻」をPRしようと二十四日、お姫様にふんしたミス高知らが高知市の帯屋町アーケード街でチラシを配った。
イベントは高知城築城四百年記念事業推進協議会と高知城時代絵巻実施運営委員会の主催。高知城の追手門周辺に城下町を再現し、丸ノ内緑地では郊外の田園風景をイメージして飲食できる茶屋などを設置する。
PRには、お姫様にふんしたミス高知二人と武士姿の同市職員ら二人が参加。「ぜひ来てください」などと呼び掛けながら、道行く人にイベントを紹介したチラシを配布した。
主催者は、期間中に行われる各イベントの参加者を募集している。夫婦などで相性の良さを競うベストカップルコンテスト、てんびん棒を担いで石段を駆け登るレース、坂本龍馬の仮装コンテスト、剣術パフォーマンスコンテストの四つ。締め切りは四月六日。問い合わせはRKC「高知城時代絵巻」事務局(088・825・4235)まで。
【写真】高知城時代絵巻をPRするミス高知ら(高知市の帯屋町アーケード街)
2001年3月5日(月)・朝刊
高知城築城400年記念 「春の大茶会」始まる 高知市
高知城築城(着工)四百年を記念した「春の大茶会」が四日、高知市丸ノ内一丁目の慶雲庵で始まった。五月六日まで毎週日曜日に開かれ、市民や観光客らを接待する。
茶道を広く一般に知ってもらおうと、県内の茶道各流派が「高知城築城四百年祭茶会連絡会」(中平節子代表)を組織。連続十週にわたり「日曜掛け釜(かけがま)」と銘打って、各流派が交代で茶席を設ける。
初日は表千家不白流が担当し、百二十人以上が訪れてにぎわった。茶室には障子越しのやわらかな光が差し込み、一席で二十人ほどの客がもてなしを受けた。
茶は鉄釜で沸かしたわき水でたてられ、お菓子は春らしく桜もち。築城四百年を記念して作られた、山内一豊の花押(かおう)を描いた尾戸焼の茶わんも使われた。
季節感を大切にした雰囲気に、ある客は「春いっぱいですね」とにっこり。縁側で庭をながめて一服する観光客もいて、それぞれがのどかなひとときを楽しんだ。
時間は午前九時半から午後三時半までで、お茶券は一枚二百円。
また、同連絡会は「日曜掛け釜」のほか、築城四百年の記念イベントに合わせて、お城まつりやゴールデンウイーク期間中、日曜日以外にも茶席を設ける。
【写真】高知城築城400年を記念した「春の大茶会」のスタート。市民や観光客が楽しんだ(高知市丸ノ内1丁目、慶雲庵)
2001年2月21日(水)・朝刊
年代物持ち寄って! 4月に「フリーマーケットin高知城」
高知城築城四百年記念事業推進協議会は、四月八日に高知市の丸ノ内緑地で開く高知城築城四百年祭「フリーマーケットin高知城」の出店者を募集している。「高知お城まつり」(四月七、八日)行事の一環で、「あなたが思う年代物」を持ち寄ってもらう。
築城四百年を住民から盛り上げようと、行政とのパートナーシップでまちづくりを進めている「コミュニティクラブ高知街」が企画した。
フリーマーケットは午前九時半から午後五時まで(雨天中止)で、四十店を募集する。出店は無料だが、年代物(ジャンルは問わない)の商品を一品以上販売することが条件。
希望者は、二十三日までに事務局の高知市まちづくり推進課(高知市本町四丁目、ニッセイ高知ビル内、088・823・9080)で受け付ける。応募多数の場合は抽選。
2001年2月20日(火)・朝刊
氷点下でズシリ氷詰め 氷室まつり恒例登山 本川
登った、運んだ、埋めた! 土佐郡本川村の「氷室まつり」の氷詰め登山が十八日、行われた。藩政時代の史実を基に、再現した「平成の氷室」に氷を埋める恒例イベント。前々日、大雪が降り、氷室のある手箱山(一、八〇六メートル)は例年にない積雪で、約百人の登山隊は雪に足を取られながら氷点下での歴史の追体験に挑戦した。
越裏門、寺川地区の住民らによる実行委員会(山中春男会長)の主催。十一回目のことしも前日から越裏門公民館に泊まり込むなどして登山隊が集まった。お昼に食べるしし鍋の材料や氷詰めに使うおがくずなどを手分けして担いで登った。
村の若者らによる先発隊が登山道を踏みならしていたが、それでも上に進むと積雪は一メートル近い。登山隊の体力を容赦なく奪う。ヒノキ林を抜け、最大の難所である尾根筋に入るころには皆、言葉少な。フウフウ、ハアハアの息遣いだけが響く。
二時間半から三時間かかって、ようやく八合目の氷室に到着。でも実はこれからが本番だ。さらに一山越えて氷の取り出しが始まる。氷室番所跡に程近い沢はカチンカチンに凍りつき、つるはしなどで氷をたたき割ってしょいこや袋に入れて次々と氷室に運ぶ。
ただでさえ疲れた体に氷の重みがズシリ。加えて気温は氷点下四度。さすがにふらふらする人や、雪の中に座り込む人も。「何回やっても、この作業はしんどいのう」「あと少しやき、頑張ろうや」と励まし合い氷室までひたすら歩く。
氷は計量され、いよいよ氷室へ。試行錯誤の末、氷はおがくずと交ぜて保存した方が解けにくいことが分かっている。直径二メートル、深さ二メートルの氷室にすき間なく詰め、おがくずで踏み固めていく。氷の総重量は約二トンに達した。
今回の氷詰めには県の海外技術研修員七人も参加。南米パラグアイから来た秦泉寺真由さん(19)は雪を見るのは初めてで「腹が立つほど疲れたけど、雪は食べておいしくて感激。いい思い出になりそう」。
作業が終わりに差し掛かったころ、風が吹き、雪が舞い始めた。冷え切った体をほかほかのしし鍋で温める。「さあ、ことしは何キロ残るかのう」「楽しみやのう」。氷は七月十五日の本祭で掘り出され、まつり参加者らに氷水にして振る舞う。
【写真】「いっせーのーせっ」。記録を作ろうと、20人がかりで1時間以上かけて氷室に運び込まれた巨大な氷。重さ100キロ以上あり、見守る登山隊から拍手かっさいを受けた(本川村の手箱山)
2001年2月19日(月)・朝刊
山内家18代当主が山中家と交流会 本川村・氷室まつり
山内一豊公土佐入封四百年記念事業実行委員会(大山純夫会長)は十七日夜、土佐郡本川村の越裏門公民館で山内家十八代当主の山内豊秋さん(88)=高知市横浜=と、山内家から分かれたとみられ嶺北地方に多い山中家などとの交流会を開き、お互いのルーツ紹介や歴史ロマンに花を咲かせた。
村の恒例行事「氷室まつり」の氷詰め登山の前夜祭に合わせ企画。同村の山中幹夫助役や氷室まつり実行委員会の山中春男会長、歴史ファンら約三十人が家系図などを持って参加した。
豊秋さんが藤原鎌足から続く家系図を示し、「源頼朝に敵対し、土地などを没収された山内経俊の時代から山内家の分散が始まったとみられる。その後、複数のルートで土佐に入ったが、詳しい経緯は分かっていない」などと山内家の歴史を紹介した。
村民らは「山内家二代目の忠義から、同姓のよしみで猟銃と塩をもらったという目録が残っている」と示したり、「山内家から田やすずりをもらったという言い伝えが本川村に多い」という話を披露した。
山内姓と山中姓のかかわりについて、長岡郡本山町出身で高知市の山中雅子さん(56)から「先祖が江戸時代初期に山内氏と戦ったため、野中兼山を通して『同じ姓を名乗ってはならない』と命じられたと聞いている」と話し、このほかさまざまなエピソードも飛び出した。この後、豊秋さんらは登山隊の前夜祭に参加し、村民らと氷室まつりの歴史などについて歓談した。
約百人の登山隊は十八日早朝から村西部の手箱山八合目の「平成の氷室」に向け出発。約三時間かけて登り、近くの沢から切り出した天然氷約二トンを埋めた。氷は七月十五日の氷室まつりで取り出され、高知城の築城開始四百年の関連イベントなどで使われる。
2001年2月15日(木)・朝刊
4月14日開催の高知城薪能ポスター完成 野村万作さんら出演
狂言師の野村万作さん、萬斎さん親子らを招いて四月に開催される「高知城薪能」のポスターデザインが完成、十五日からチケットを発売する。主催の同実行委(古谷俊夫委員長)は「ビッグネームの共演を楽しんでほしい」とPRしている。
高知城築城四百年を記念し、四月十四日午後五時半から高知城追手門広場の屋外特設舞台で開催する(雨天の場合は高知市布師田のぢばさんセンター)。
主な演目と出演者は、喜多流・能「羽衣(はごろも)」を香川靖嗣さん、和泉流・狂言「末広かり」を野村万作さん、観世流・能「翁(おきな)」を観世喜之、喜正さん親子、野村萬斎さんらが演じる。
チケットは前売り四千円(当日四千五百円)。同市内のプレイガイドや市教委社会教育課(088・822・6394)などで販売する。
十四日に同市鷹匠町一丁目のNTTプラザ高知で開かれた同実行委の会合には、メンバー十一人が出席。事務局の市教委担当者が「ポスター千枚、チラシ二万枚が完成し、これからPRに力を入れたい」と説明。出席者は「観客はシートの上で座布団に座ることになるので周知徹底を」などと意見を出し合った。
【写真】「高知城薪能」のポスター
2001年2月13日(火)・朝刊
高知城追手門前で”武家”の婚礼 第18回かつら祭り
巨大なかつらを載せたみこしが練り歩く「第十八回かつら祭り」が十二日、高知市の高知城周辺で行われた。ことしは高知城築城(着工)四百年を記念し、かつらをかぶって時代装束に身を包んだカップルが追手門前広場で“婚礼の儀”に臨んだ。
祭りは美容師、衣装店、写真店などブライダル業界でつくる「かつら祭りの会」(和田啓滋会長)と高知城築城四百年祭実行委員会の主催。
祭りに合わせて人前結婚式を挙げたのは、五年越しの交際を実らせた同市消防局職員、前田英隆さん(31)と高知信用金庫に勤める小松美恵子さん(26)=南国市緑ケ丘一丁目。一般公募に応募した十組から選ばれた。新郎はちょんまげのかつらに裃(かみしも)、新婦は白い打ち掛けという武家の婚礼スタイルで式に臨んだ。
松尾徹人市長夫妻が立会人代表となり、初代土佐藩主、山内一豊と妻の千代にふんして出席。祝い太鼓が打ち鳴らされる中、新郎新婦と松尾市長夫妻はしずしずと広場に設けたステージに上がった。
「かつら祭りで“婚礼の儀”があると知り、『ここは一丁!』とプロポーズしてOKをもらった」という英隆さん。集まった大勢の市民らが見守る中、美恵子さんと「一豊にならい一国一城のあるじとして、千代にならい内助の功を大切にして、新しい家庭を築きます」と結婚の誓いを述べた。
殿様姿の松尾市長は「誠におめでとうござる。末永い幸せをお祈りします」とメッセージ。カップルは一緒に木づちを振り上げ、「ひのふのよいしょ!」で祝いのたる開きをした。
晴れて夫婦となった二人はこの後、かつらみこしとかつら姿の約百人と一緒に帯屋町アーケード街などをパレードし、街行く人々の祝福を受けていた。
【写真】大勢の市民らに祝福され、時代装束の新郎新婦が結婚式を挙げたかつら祭り(高知城追手門前)
唯一の継承者が高知市で講演 石垣造り手法「穴太積み」
近世城郭の基礎となる石垣造りの手法の一つ「穴太(あのう)積み」の技術を継承する滋賀県大津市の建設会社社長、粟田純司さんを招いた「穴太積み技能講演会」(山内一豊公土佐入封四百年記念事業実行委員会主催)が十二日、高知市本町四丁目の県建設会館で開かれ、建設関係者や歴史愛好家ら約百人が伝統的な石垣造りの手法を学んだ。
穴太積みは、近江(滋賀県)の穴太衆と呼ばれる職人集団の技術で、現在のようなコンクリートなどによるつなぎを使わず、自然石をうまく組み合わせていく工法が特徴。穴太衆は藩政期には石垣造りの代名詞になるほど広く知られ、高知城築城にも参加した。
穴太積み唯一の継承者とされ、全国の城郭の石垣修築などに携わる粟田さんは「まず頭の中で完成図を描き、石の特徴を見抜いて一番据わりのいい所に置いていくことが大切。しかし“石の声を聞き、石の行きたい所へ行かせる”までには相当時間がかかる」と自然石を使う難しさを紹介。
また、重心の取り方や、裏にたくさんの小石を使うなどの工夫で、穴太積みが頑丈さに加えて揺れや排水面でも有効であることを解説。城の石垣だけでなく「自然に戻すような河川も造っていきたい」と話していた。
【写真】伝統的な石垣造りの技術を学んだ穴太積み技能講演会(高知市の県建設会館)
2001年2月10日(土)・朝刊
山中、山内家の子孫集まれ 17日に交流会 本川村
山中家、山内家、集合! 「山内一豊公土佐入封四百年記念事業実行委員会」は十七日夜、土佐郡本川村の越裏門公民館で氷室まつりの氷詰め登山者の前夜祭に合わせ、山内家と同家にかかわりがあるとみられる山中家の交流会を開く。
氷室まつりは藩政時代、本川村から夏に氷が土佐藩主に届けられた史実を再現。ことしも十八日に有志が手箱山に登り「平成の氷室」へ氷を詰める。
本川村など嶺北地域に多い山中姓は山内家から分かれたとみられ、氷室まつりを主催する同村の越裏門、寺川地区に山内姓がいることに実行委が着目。当日は山内家の十八代当主に当たる高知市の会社役員、山内豊秋さんらが参加。互いのルーツを確かめたり、登山者を交えて氷室まつりや村の活性化を語り合う。
山中、山内姓の人をはじめ、歴史に興味のある人ならだれでも参加できる。実行委は山内家とつながりがあるとみられる吉田東洋の子孫の参加も呼び掛けている。
交流会は午後五時からで参加無料。前夜祭は会費二千五百円が必要。寝袋を持参すれば宿泊できる。申し込みは本川村商工観光課(088・869・2116)へ。
近森正博事務局長は「当日参加できない山中さん、山内さんは先祖のことを電話(同843・0568、午後六時半以降)で教えてほしい」と呼び掛けている。
2001年2月3日(土)・朝刊
4姉妹友好都市と論議 4月の築城400年高知サミット
高知市は二日、高知城築城四百年祭の一環として開催する「高知サミット」の概要を、姉妹・友好都市委員会の合同理事会で報告した。
サミットはお城まつりに合わせて四月七、八の両日に開催。姉妹都市のフレスノ市(米国)、スラバヤ市(インドネシア)、北見市(北海道)、友好都市の蕪湖市(中国)の市長らを招いて「姉妹友好都市代表者会議」を開くほか、各市の児童生徒による「伝統芸能公演」を行う。また期間中、記念植樹や歓迎レセプションなども予定している。
代表者会議は七日午後一時半から高知新阪急ホテルで開く。各市が都市ビジョンなどを紹介し、新しいまちづくりをテーマに意見を交換する。また松尾徹人市長が「姉妹・友好都市交流高知宣言」(仮称)を提案する予定で、現在、各市長または議会の代表者らに出席を要請している。
伝統芸能公演は子どもたちの文化交流事業として、八日午後六時から県民文化ホールで開演。蕪湖市の少年宮の小学生やスラバヤ市の高校生の民族舞踊のほか、北見市の中高校生が和太鼓の演奏を披露。高知市からは土佐女子中高生が琴の演奏や歌で交流を深める。
公演の入場は無料。入場整理券(先着一千人)を二月十三日から三月十六日まで、市役所一階窓口と各支所で配布するほか、電話や郵送による整理券の申し込みも受け付ける。〒780−8571高知市本町五丁目一ノ四五、高知市総務課国際平和係(電話088・823・9955、ファクス088・824・6930)へ。
高知市の三翠園で開かれた姉妹・友好都市委員会の合同理事会では、十三年度の事業計画案を承認。市とともにサミット成功に向け、PRや訪問団の受け入れ準備を進めることを確認した。
2001年1月28日(日)・朝刊
山内家18代当主 若者と語る 高知市の武家屋敷
山内家の十八代当主、山内豊秋さん(89)と高校生らが懇談する「十八代、若者と語る会」が二十七日、高知市の大川筋武家屋敷で開かれた。豊秋さんらが二十一世紀を担う若者に熱い思いを語り掛けた。
高知城と山内藩政がはぐくんだ歴史文化をテーマに豊秋さんと若者に意見交換してもらおうと、高知城築城四百年祭の茶事連絡会(中平節子代表)が企画した。
高知西、岡豊、土佐、高知、土佐女子の各高校の生徒と高知医大看護学科の学生の合わせて十九人が出席。松尾徹人・高知市長、岡内秀一・同四百年祭実行委員長、橋井昭六・高知新聞社会長らも臨んだ。
懇談は茶道・石州流のお茶をたしなみながら始まった。豊秋さんは、関ケ原の合戦後、山内一豊が土佐に入国してきた経緯を紹介。掛川五万石から土佐二十四万石に出世したものの、長曽我部氏の勢力地を統治する難しさに悩んだのではないかと、一豊の気持ちを推し量った。
また、「幕末まで改易もなく、ずっと山内家の支配が続き、土着の郷士の反骨のエネルギーが蓄積されたのではないか」と話した。
一方で、若い世代への期待として「今の世界情勢の中で日本がどう生きていくかが一番気になる。通商国家として日本がどう生きればいいか真剣に考えてほしい」と訴えた。
生徒の中には「高知市はもう少し城下町らしいまちづくりをしてはどうか」とぶつける男子もいて、「全く同感」と身を乗り出した松尾市長が、自身のまちづくりの方針を紹介する一幕もあった。
また橋井会長は生徒に、山内家が持ち込んだ文化、残してきた歴史財産の重要性も説き、出席した生徒は口々に「もっと土佐の歴史を勉強してみたい」と話していた。
【写真】高校生らと語る山内豊秋さん=右端=(高知市の大川筋武家屋敷)
2001年1月16日(火)・朝刊
城下の町並み再現 GWに「高知城時代絵巻」
一年を通して繰り広げられる「高知城築城四百年祭」のメーン事業として、ゴールデンウイーク中に高知市の高知公園内に城下町の町並みを再現するイベント「高知城時代絵巻」が開催されることが決まった。十五日開かれた同祭の記念事業推進協議会(会長=松尾徹人高知市長)と実行委員会(委員長=岡内秀一・日本民芸協団高知支部長)合同の会合で承認された。
時代絵巻は土佐の歴史や文化を伝えるのが狙い。土佐がはぐくんだ風土や生活など「元気ふるさとの伝承」をテーマに、県外から観光客を誘致できるようなイベントとして計画。三つにゾーン分けした会場で藩政期の高知を再現していく。
メーン会場は追手門北側の「城下町人情ゾーン」。さまざまな商家をイメージした二十ほどの木造の小間に、しにせの味や品物がずらりと並ぶ趣向。ステージを中心に郷土芸能や歌謡ショーなど多彩な催しも計画されている。
また、丸ノ内緑地は「郊外漫遊ゾーン」として田舎の家並みを再現。三の丸は「高知城夢心ゾーン」として野だてなどを行う。イベントの実施期間は四月二十八日から五月六日を予定。総事業費は約七千七百万円を見込んでいる。
この日の会合ではこのほか、同祭の共催事業として行われる「かつら祭り」や「南国土佐皿鉢祭」「高知城薪能」などの事業概要も説明された。
【図】高知城時代絵巻のメーン会場となる「城下町人情ゾーン」のイメージ図
2001年1月9日(火)・朝刊
高知城の建築様式学ぶ 現地で市民60人
築城開始から四百年を迎えた高知城の現地視察会が八日、高知市の高知公園で開かれ、約六十人の市民が城を巡って建築様式の特徴などを学んだ。
民間で組織する「山内一豊公土佐入封四百年記念事業実行委員会」(大山純夫会長)の主催。同会は高知城の国宝指定を訴え、一豊の入国四百年に合わせたさまざまな催しを行っている。現地視察会は、高知工業高校建築科の田中耕輔教諭を講師に招いた。
参加者は田中教諭の説明を聞きながら、追手門から三の丸、二の丸と進み、本丸へ。田中教諭は高知城の門や石垣、建物などの特徴を、他県の城郭と比較しながら解説。「天守閣と付随する本丸のすべての建物、追手門がそろって当時のまま残るのは、全国でも高知城だけ」などと話した。参加者はメモを取ったり写真を撮影しながら、解説に耳を傾けていた。
午後からは同市鷹匠町二丁目の山内神社に会場を移し、山田太鼓の演奏や山内家第十八代当主、山内豊秋さんの講演が行われた。
【写真】約60人が高知城の建築様式の特徴などを学んだ視察会
2001年1月8日(月)・朝刊
高知城で全国から27チーム参加し城下町対抗駅伝
高知城築城四百年を記念した「全国城下町対抗駅伝」が七日、高知市の高知公園一帯で行われ、新春の小雨の中、全国から参加した二十七チームが健脚を競った。
高知城築城四百年記念事業推進協議会の主催。全国の城下町に参加を呼び掛け、静岡県掛川市や兵庫県姫路市、広島市、岡山市など県内外の十五の城下町から選手ら約百七十人が参加した。
コースは追手門北側広場をスタートし、県庁北庁舎前から城西公園を回って天守閣直下の二の丸まで駆け上がり、丸ノ内緑地へ下りてくる一周二・七キロ。競技は一チーム男女六人でこのコースを八周する。
丸ノ内緑地での開会式で、松尾徹人高知市長が「高知城はアップダウンが激しいコースです。それぞれの城下町の個性を生かして頑張ってください」とあいさつ。名古屋市から参加した「てんむすドラゴンズ」チームの三輪保江さんが「力いっぱい走ることを誓います」と選手宣誓し、一斉にスタートした。
この日は冷え込んで小雨がぱらつくあいにくの天気で、選手の吐く息も寒さで真っ白。選手は高知城を横目で眺めながら懸命に力走。殿様や町娘などにふんしてアピールする選手もおり、沿道からは「頑張れ」「負けんなよ」と盛んな声援が送られた。
トップは地元の高知市役所陸上部が一時間二十四分七秒でゴールイン。走り終えた選手は互いの健闘をたたえ合い、交流を深めていた。
【写真】追手門北側広場をスタートする全国城下町対抗駅伝の参加者(高知公園)
2001年1月3日(水)・朝刊
カウントダウンで世紀越え 築城400年祭開幕
大みそか夜から元日未明にかけて、高知市の高知公園で繰り広げられた「高知城築城四百年祭」のオープニングセレモニー。歴史を刻むわが街の古城で思い出に残る世紀越えをと、数千人の市民が参加。「蛍の光」の大合唱で二十世紀に別れを告げ、カウントダウンで二十一世紀を迎えた。
築城四百年祭は、山内一豊が一六〇一(慶長六)年に高知城の築城に着手してから四百年になるのを記念。今年中にさまざまなイベントが予定されており、元日午前零時からのオープニングセレモニーで開幕した。
舞台の高知公園は石段などが絵馬ちょうちんで彩られ、追手門も美しくライトアップ。琴が演奏される中、午後十時ごろから続々と市民が訪れ、主会場の二の丸はぎっしり埋め尽くした人で、身動きできない混雑となった。
照明が落ちた会場で、市民は色とりどりの発光スティックを頭上で振りながら「蛍の光」を合唱。午後十一時五十九分、大型スクリーンにデジタル表示の時計が映し出され、世紀の変わり目の三十秒前から声をそろえてカウントダウン。
「五」「四」「三」「二」「一」「ゼロ!」。新世紀を迎えたその瞬間、会場の照明が一斉につき、スポットライトを浴びた天守閣が星空にくっきりと白く浮かび上がった。
「二〇〇一年、二十一世紀、築城四百年、おめでとうございます!」。高らかなアナウンスに、会場から「ウオー!」「やったー!」とどよめくように歓声が上がり、熱気は最高潮に達した。
特設舞台では裃(かみしも)などを着た来賓らが二十一個の酒だるを一斉に開いて乾杯。一豊が高知に来る前に城主だった静岡県掛川市の掛川城とテレビ電話をつないでの新春対談も行われ、参加者は思い思いに世紀の節目、築城の節目を楽しんでいた。
【写真】大勢の市民が発光スティックを振って20世紀に別れを告げ、新世紀を迎えた築城400年祭オープニングセレモニー(高知公園二の丸)
2001年1月1日(月)・朝刊
21世紀が幕開け 夜空に浮かぶ築城400年の高知
二十一世紀の夜空に高知城がくっきりと浮かび上がった。新世紀スタートの二〇〇一年は、高知城の築城開始から数えてちょうど四百年。記念行事の幕開けを告げるセレモニーが、世紀越えの大みそか深夜から元日未明に掛けて繰り広げられ、ライトアップされた高知公園は大勢の市民でにぎわい、歴史を刻む古城で新世紀の幕開けに立ち会った。
明けましておめでとうございます。この記事を皆さんが読んでいるころ、高知の市街地も天守閣も、今世紀最初の陽光に照らされ、輝きを増しているに違いない。
これからの百年、人類はどんな歴史を積み重ねるのだろう。世紀を超えて高知の街を眺め続けてきた天守閣は、人々のどんな営みを見ることになるのだろう。
百年に一度のお正月だから、大それた決意と抱負も許されるかもしれない。平和と希望を次の世代へ確かに受け渡し続ける、そんな生命(いのち)輝く世紀にしていきたい。まずはこの一年が健やかでつつがない年でありますように。
【写真】21世紀がスタート。築城400年祭が開幕した高知城は、天守閣が光に包まれた(2001年1月1日午前0時撮影)
2000年12月29日(金)・朝刊
築城400年にちなんで入場券をカラー化 懐徳館
高知城が来年、築城開始から四百年を迎えるのに合わせ、高知城管理事務所(上久保武城所長)は一月からカラー印刷された懐徳館の記念入場券を発売する。
懐徳館の入場券はこれまで二色刷りのシンプルなものだったが、「節目の年に記念になり、皆さんに喜んでもらえるものを作ろう」と企画した。
天守閣を中心としたお城のカラー写真に、四百年記念のシンボルマークと「400年! 城から土佐の新世紀」のキャッチフレーズをあしらったデザイン。このほど十万枚が刷り上がった。
記念入場券は来年一年間の限定発売で、個人客用。団体客も別途に購入することができる。同事務所は「(近年減少傾向にある)入場者増にもつながれば」と話している。
【写真】来年1年間限定発売される高知城懐徳館の記念入場券
2000年12月27日(水)・朝刊
大みそかからGWにかけ茶会で協賛 県内3団体
県内の茶道三団体、高知和敬会、土佐和光会、土佐清風会が高知城築城四百年記念事業に協賛、茶道連絡会を結成し、大みそかから来年の大型連休にかけて茶会などの行事を開く。
築城四百年記念行事を、茶道の心を広める機会ととらえ、伝統文化が衰退する中、新たな愛好者の掘り起こしを図ろうと連絡会を立ち上げた。既に記念茶わんやお茶券の発売なども行っている。
四月七、八日、高知市の丸ノ内緑地、県立文学館西隣の慶雲庵などで「お城まつり大茶会」を開く。これに先立ち、春の観光シーズンの三月四日から五月六日までの毎日曜日(十週連続)、「春の日曜掛け釜」と銘打って、慶雲庵に茶席を設ける。
大みそかから元日にかけての記念式典会場で、三十一日午後十時から来客にお茶を振る舞い、三日の四百年祭安全祈願祭で献茶式を行うなど、四百年祭関連の行事に協力する。
また、一月二十七日午後一時から同市の大川筋武家屋敷で、山内豊秋さんを招いて開く「十八代 若者と語る茶会」の参加者(十二−二十歳の男女十八人)を募集している。希望者は学校、学年、性別、趣味、将来の夢を書いて同連絡会事務局(高知市神田八四五−五七、山崎博司さん、電話088・832・5987)まで。来年一月十五日締め切り。
2000年12月25日(月)・朝刊
高知城で新世紀カウントダウン 400年祭記念事業
高知城が来年、築城に着手してから四百年を迎えるのを記念した「高知城築城四百年祭」のオープニングセレモニーが、三十一日深夜から元日にかけて高知城二の丸で開かれる。会場では新世紀を迎えるカウントダウンやシンセサイザー演奏などを予定。二〇〇一年にちなんで二千一人以上の参加を呼び掛けている。
高知市などでつくる高知城築城四百年記念事業推進協議会(会長=松尾徹人市長)の主催。
セレモニーは三十一日午後十一時から元日午前一時まで。高知城二の丸に特設ステージを設け、琴や和太鼓、シンセサイザーの演奏、蛍の光の合唱などを行う。この後、全員で新世紀へ向けてカウントダウン。日付が変わって二〇〇一年を迎えると天守閣がライトアップされ、大鏡開きで乾杯する。
また山内一豊が静岡県掛川市から入城した歴史から、両市長をテレビ電話で結ぶ対談や、よさこい鳴子踊りの披露なども予定している。だれでも無料で参加できるが、同協議会は二〇〇一年にちなみ「登城券」と名付けた入場券(無料)二千一人分を希望者に配布。券があれば旅行券などが当たる抽選会に参加できる。
雨天決行。問い合わせは高知市観光課(088・823・9457)まで。
また、参加者向けに無料送迎バスを運行する。八コースでいずれも三十一日午後十時半に藤並公園着。セレモニー終了後、復路も運行。コースは次の通り。
【針木・神田方面】針木(午後十時発)−朝倉第二小前−神田縄−石立十字路東−河ノ瀬−上町二丁目(北)−藤並公園
【朝倉・旭方面】国立病院前(午後十時十分発)−朝倉駅前−蛍橋−旭駅前通−上町五丁目−藤並公園
【福井・万々方面】万々公民館前(午後九時五十分)−つつじケ丘−福寿園前−奥福井−福井−東福井−西新屋敷−藤並公園
【秦・愛宕方面】北秦泉寺(午後九時四十分発)−金谷橋−郷の谷−加賀野井第二−西秦泉寺−三園町−愛宕中通−藤並公園
【一宮・薊野方面】逢坂峠(午後十時発)−太古橋−一宮営業所−薊野−比島橋−高知駅前−愛宕町一丁目−藤並公園
【大津・介良方面】大津駅前(午後九時四十五分発)−鹿児−介良通−文珠通−葛島橋東詰−とでんサウナ前−北本町三丁目−高知駅前−藤並公園
【種崎・三里方面】種崎(午後九時五十分発)−浜通−三里文化会館前−十津−夕日ケ浦−南吸江−青柳橋東詰−知寄町二丁目−はりまや橋−藤並公園
【浦戸・長浜方面】桂浜出張所(午後九時五十五分発)−ナラビ−南海中通−長浜出張所−団地南口−瀬戸−横浜−桟橋通二丁目−藤並公園
2000年11月30日(木)・朝刊
高知城で21世紀祝おう 「築城400年」開幕式典決定
来年予定される「高知城築城四百年記念事業」の推進協議会(会長=松尾徹人高知市長)と、実行委員会(委員長=岡内秀一・日本民芸協団高知支部長)合同の会合が二十九日、高知市上町二丁目の城西館で開かれ、大みそかから元日にかけ高知城で行われるオープニングセレモニーの進行計画などが承認された。
記念事業は、歴史の伝承や観光振興を目的に高知市が中心になって計画。両組織が検討を重ね、これまでに事業概要や事業のシンボルマーク、キャッチフレーズなどが決まっている。
会合には両組織の委員ら約五十人が参加。セレモニーの進行計画や予算案などについて話し合った。
それによると、大みそか午後十一時から始まるセレモニーでは、追手門から主会場となる二の丸までをぼんぼりや絵馬で飾り付け、琴の生演奏が来場者を出迎え。飲食、はし拳コーナーが設けられた会場では、シンセサイザー演奏、参加者全員の「蛍の光」合唱などで雰囲気を盛り上げた後、午前零時三十秒前からカウントダウンに入る。
日付が変わると同時に天守閣をライトアップ。ステージでは二十一世紀にちなんで二十一の酒だるを一斉に鏡開きする。乾杯、和太鼓の打ち初めと続いた後、同じく記念事業を行う静岡県掛川市と結び、両市の市長や市民によるテレビ電話対談。会場では鳴子踊りも披露され、セレモニーは午前一時ごろまで続く予定。同推進協は県内外から多くの参加を募ろうと、オープニングセレモニーの「登城券」を作製し、関係団体や町内会などを通じて呼び掛けていく。券の持参者にはシンボルマークをあしらったバッジや地酒のミニボトルなどの記念品も贈られるほか、当日行われる抽選会にも参加できる。問い合わせは高知市観光課(088・823・9457)。
【写真】高知城築城400年記念事業のセレモニーなどについて話し合う推進組織の委員ら(高知市の城西館)
2000年10月25日(水)・朝刊
高知城築城400年祭 PRポスター完成
平成十三年の高知城築城四百年を記念して、高知市などが企画している通年行事「高知城築城四百年祭」のPRポスターが完成した。
四百年祭は、記念行事を通じて歴史の伝承や観光振興を図ろうと、同市が中心となって計画。今年大みそかの開幕イベントを皮切りに、城下町対抗駅伝(一月)、姉妹友好都市サミット(四月)、高知城薪能(同)、一豊・千代サミット(十月)、全国龍馬ファンの集い(同)など多彩な催しを予定している。
ポスターはB1とB3サイズがあり、公募で選ばれたシンボルマークとキャッチフレーズのほか、主要イベントの予定、高知城のカットなどを盛り込んだ。同市は約五千枚を作製し、交通機関や観光施設など関係機関に配布する。
【写真】築城400年祭のポスター
2000年9月2日(土)・朝刊
高知城築城400年祭の行事決まる 大みそかに開幕
大みそかは高知城でカウントダウン――平成十三年の高知城築城四百年を記念して高知市などが企画する通年行事「高知城築城四百年祭」の事業概要が一日決まった。大みそかから元日にかけて高知城で行う記念式典を皮切りに、高知城薪能、城下町駅伝大会など歴史を絡めた多様な事業が盛り込まれている。また既存のイベントや伝統行事ともタイアップし、高知市の歴史文化を県内外に発信していく。
築城四百年祭は、記念行事を通じて歴史の伝承や観光振興などを図ろうと、高知市が中心になって計画。五月に発足した記念事業推進協議会(会長=松尾徹人市長)、事業実行委員会(委員長=岡内秀一・日本民芸協団高知支部長)などが内容を検討し、同日開かれた両組織合同の会合で計画が承認された。
オープニングイベントは今年十二月三十一日午後十一時にスタート。琴の演奏や市民合唱などの後、参加者二千人が築城四百年と二十一世紀の瞬間へカウントダウン。日付が変わると同時に、天守閣がライトアップされ、和太鼓の初打ちや鳴子踊りなどが行われる。
年間の主なイベントは全国城下町駅伝大会(一月)、高知城ミステリーツアー(一月、十月)、高知城薪能(四月)など。姉妹都市交流サミット(四月)、一豊・千代サミット(十月)、全国龍馬ファンの集い(十一月)などを通して、県外との積極的な交流を図る。十三年末には閉幕イベント(内容未定)も予定している。
また、お城祭りや皿鉢祭りなど既存のイベントや伝統行事ともタイアップ。ハード事業としては、石垣の修復や龍馬生家復元の推進などを計画している。
市は本年度内の事業については補正予算で対応する考えで、関連行事全体の予算は平年のイベント予算を一億円程度上回る見込み。岡内実行委員長は「まだほかに提案されている事業もあり、計画の追加もあり得る。併せて、行事の詳細を早急に煮詰めていきたい」と話している。
シンボルマーク、キャッチフレーズも決定
高知城築城四百年事業実行委員会(岡内秀一委員長)などが募集していた「築城四百年祭」のシンボルマーク、キャッチフレーズの受賞作品が一日、決まった。
シンボルマークの最優秀賞は、広島県廿日市市のグラフィックデザイナー、堀江豊さん(50)の作品。高知城をモチーフに、毛筆の力強いタッチで四百年のロマンと未来に躍動する姿を表現した。キャッチフレーズの最優秀賞は、三重県津市の無職、森川益明さん(79)の作品で、「400年! 城から土佐の新世紀」。
応募総数はシンボルマークが四百七点、キャッチフレーズが七百四十六点。受賞作はPRポスターや関連グッズに利用される。
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