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【平成12(2000)年1月1日】
輝く「初日の出」
晴天に恵まれた高知県地方。高知市の桂浜や室戸岬、足摺岬など各地の見どころでは、「初日の出」を今や遅しと待ち受けた。暗闇で、たき火をたいて暖をとる人やグループで談笑する若者ら、それぞれが新年に期待を膨らませた。
桂浜の午前七時十分。雲一つない水平線から、オレンジ色の太陽がぽっかりと姿を見せた。五百人近い人から「ワァーッ」とわき上がる歓声。二〇〇〇年の幕開け。風もなく波も静か。穏やかで希望に満ちた新年に、だれもが今年の平穏を祈った。
波打ち際では、夜明け前から空手の寒稽古。寒さをものともせず、鋭い気合とともに飛び散る水しぶきが朝日に輝いた。
【写真】波静かな水平線に姿を見せた「初日の出」(高知市桂浜)
万一に備えて
コンピューターが誤作動を起こす恐れのある二〇〇〇年問題で、県は対策本部を設置して万一に備えて警戒した。
対策本部は県庁の正庁ホールに設けられ、関係者が詰めて、各方面からの情報収集に当たった。チェックは、金融やエネルギー、情報通信、交通、医療のほか、上下水道や県立病院を含めて県が持っているシステムなど多岐にわたり、刻々と情報が寄せられた。特に、西暦が一九〇〇年代から二〇〇〇年に切り替わる時点が心配されたが、どこからも「現在のところ、問題が発生したとの報告は受けていない」。幸い、県内ではこれといった混乱や問題は起きておらず、穏やかな新年となった。
【写真】万一に備えて警戒する県の対策本部(県庁正庁ホール)
潮江天満宮に初もうで客続々
高知市天神町の潮江天満宮では元日、大勢の初もうで客が訪れ、新しい年へそれぞれ無病息災などを祈願した。
午前零時を過ぎ二〇〇〇年を迎えると、まだ暗く、肌寒い中を親子連れや若者グループらが続々。参道わきには露店も並び、同零時半ごろには本堂への道は行列の最後尾が見えなくなるほどになった。参拝客はおさい銭を投げ入れ、それぞれ新年への希望を胸に手を合わせ、神妙な顔つきで祈っていた。
夫婦で初もうでに来ていた中年男性は、「お祈り? 家内安全だけです」。若いカップルの女性は「特にこれといっては…。人、仕事、お金の面で良い方向にいくようにと。ミレニアムはあまり関係ないですね」。人それぞれだが、何かと暗い話題も多かった去年の世相を反映してか、「控えめ」「堅実」な初もうでも多かったようだ。
参拝客らはお参りを終えると、おみくじで今年最初の運だめし。お守りや破魔矢を買い求めるなどしていた。
【写真】大勢の初もうで客でにぎわう潮江天満宮(高知市天神町)
ミレニアム新年へカウントダウン
「おめでとう! ミレニアム(千年紀)」――。高知市帯屋町二丁目の「ひろめ市場」では、大勢の市民らが「ミレニアム・スペシャル・カウントダウン」のセレモニーを行い、新しい節目の年の到来をにぎやかに祝った。
一九〇〇年代最後の年を送り、来るべき二〇〇〇年を盛大に迎えようと、市場のテナント会が主催した。セレモニーには、三十一日深夜、若者を中心に市民ら約八十人が集まり、大変なにぎわい。参加者は、市場内の一角で、杯を片手に談笑したり、高知に住む外国人らがダンスを披露するなど“異国ムード”あふれる中で、元日の午前零時を待った。
カウントダウンは、新年を迎える一分前からスタート。司会者の合図で、全員が大きな声で「三、二、一、ゼロ」。新年になった瞬間、一斉に「おめでとう」の歓声が飛び交った。参加者の間では、クラッカーを鳴らす人や近くにいる人同士で乾杯する人、抱き合う人、万歳する姿も見られた。
高知市内の若い女性グループは「ミレニアム新年を、みんなと一緒に迎えることができてよかった。これから、初もうでに行きます」と話していた。
【写真】カウントダウンで節目の年の到来を祝った(高知市のひろめ市場)
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