ひとつの大家族である「高知家」が、ますます元気な家族となるよう、
さまざまな発信をしてまいります。
特 集 ニッポンイチ体感ツアー 第2弾
土の中でデッカク育つ! 日本一の生産量を誇るショウガ。「手間ひまかけた畑の恵み。大事に収穫、大事に食べる!」
食べ物を育む、大地のチカラ
 高知県はショウガの生産量日本一。全国の収穫量の40~50%を占めており、中でも四万十町の生産量はダントツ1位(※)。市町村単位で見ても全国一の生産地です。標高230メートルの高地にあり、昼夜の寒暖差が大きく肥沃な土壌に恵まれているこの地は、ショウガだけでなく、おいしいコメができることでも有名。秋が深まりコメの収穫が終わってほどなくすると、四万十町のあちこちでショウガを掘り上げる風景が見られます。
 今回、ショウガの収穫体験をするのは、四万十町影野にある「サンビレッジ四万十」のショウガ畑。ここで作っているのは、「土佐一」というえぐみの少ない品種の大ショウガで、4月に親ショウガを植え付けて6月に芽が出始め、夏場にぐっと成長し、土中では親ショウガから株分かれした根が新ショウガとなって大きく育ちます。ショウガは霜にあたると傷んでしまうため、霜によるダメージが少ないうちに掘り上げるのが大事。11月になると気候を見ながら時期を決め、数日のうちに一気に収穫作業を終わらせます。
 今回のツアーの先生は、四万十町の農業の若き担い手、浜田大彰さん。「一つの親ショウガから茎が10~15本伸びているので、それをまとめて持って、グッと引きぬいてください」と収穫の仕方を伝授。「こんなふうに抜けます」と浜田さんが掲げる掘りたてショウガに、「うわぁ、デッカイ!」と声が上がります。
 親ショウガを取ってひげ根を取り除き、茎をハサミでカットして箱詰めするまでが今日の仕事。ショウガはとてもデリケートな作物で、外からのばい菌が病気のもとになるため、長靴の底を消毒して畑に入り、いよいよ収穫体験のスタートです。

※平成26年農林水産省統計データ
鮮度抜群! 捕れたてのおいしさ

 「さぁ、やってみよう!」という浜田さんの声に、ショウガの株元を持ってぐいっと引っ張ると、「ごそり」と大きなショウガが持ち上がりました。「やったー!」「とれた!」と、ショウガを見つめる子どもたち。土から離れるときの手応えが楽しく、次から次へと抜いていきます。
 「このやり方で全部収穫するのは大変なので、機械に手伝ってもらっています」と登場したのが、「ハーベスター」という農機具。茎の長さを半分ほどにカットして、茎をはさんで引き上げる機械で、ショウガが半分ほど地表に現れ、作業はぐっとやりやすくなりました。
 引き抜く、ひげ根をとる、茎を切る。作業を黙々と続け、1畝分の収穫が終了。次はこの新ショウガをコンテナに詰めていきます。ごつごつといびつな形のショウガをパズルのように組み合わせて隙間なく詰め、1箱19・5キログラムに仕上げます。コンテナを重ねたときにショウガが傷まないよう、きっちりと収めなければなりません。真剣な表情でショウガを入れたり出したり。計量すると19・5キログラムピタリやもう一息が続出し、浜田さんを唸らせました。
 箱詰めが終わるとお昼。地域のみなさんが、新米のおにぎりとあったかい豚汁、ショウガのつくだ煮などの昼食を用意してくれました。窪川ポークで作った豚汁にはショウガがふわりと香り、浜田さんたちが作った仁井田米のおにぎりはもっちりと甘く、参加者からは「おいしい!」の声。地域の人々の農への思いがつまったお昼ごはんです。
 食後には浜田さんお手製のショウガシロップのソーダ割り、お湯割りがふるまわれ、こちらも大絶賛。あらためてショウガのおいしさに感激した参加者たちです。
 農業の大変さと収穫の喜びを知り、食べ物への感謝の気持ちを再認識したショウガ収穫体験ツアー。大人も子どもも「楽しかった」「おもしろかった」「上手に詰められてうれしかった」と、充実感いっぱいの笑顔があふれました。

黙々と作業に励み、1畝分を収穫・箱詰めしました。
とにかく大きいショウガ。「見て~!」とテンションが上がります!
ショウガ担い手スター
浜田 大彰さん
1978年、四万十町に生まれる。医療関係の仕事に就き、患者さんに真摯(しんし)に向き合ってきた。2011年、これからの農業の担い手となるべく、父が立ち上げた農事法人に就職。昨年改組した「(株)サンビレッジ四万十」の主任として、四万十町の農業を元気にするべく、農業の技術力向上、経営力強化にまい進中