ひとつの大家族である「高知家」が、ますます元気な家族となるよう、
さまざまな発信をしてまいります。
第2話
谷 泰久さん
A-TEAM 代表・a-teamキッズクラブ 代表
土佐町ハピネススポーツクラブ 副会長
土佐町スポーツ推進委員
39歳 1男1女の父
 「スポーツやお笑いを通じて、多様なアプローチから新たな世界を創っていくこと、それが田舎・地域・日本を元気にできると信じてます」と笑顔で力を込める谷泰久さん。現在は土佐町や嶺北中心の活動ですが、目標は地域おこしのプランナーとして日本全国を元気にすること。
 谷さんの多彩な活動の一面は、子どもを中心にしたスポーツ指導やイベントの開催です。明徳義塾高校卒業後、広島県の専門学校でスポーツ指導を学びました。広島では、好きだったマウンテンバイクのクロスカントリー選手となって技を極め、21歳で日本代表に選ばれるまでになります。しかし24歳の若さで選手を引退してUターン。そして15年、地元で働き、大切な家族もできました。
 ふるさとの土佐町に帰ってから「A-TEAM」という団体を立ち上げ、数多くのスポーツイベントを開催してきました。その中に、子どものスポーツ教室「a-team キッズクラブ」があります。これは谷さん自身が小学校時代に学んだ地元のラグビー教室での教えが根本にあって、「この子たちが大人になってからも、自分の子どもや地域の子どもと一緒に、工夫しながらスポーツを通して遊べるように」というスタンスで、可能性を引き出す指導をしています。
 また、平成25年には「土佐町体育会」が補助事業を受けて総合型地域スポーツクラブ「土佐町ハピネススポーツクラブ」となり、谷さんはここでも副会長を務めます。
 そんな谷さんが10年以上あたためていた構想を実現したのが、「レイホク・ゴロワーズ」という子どもたちのアドベンチャーレースです。これは、山岳や清流に恵まれた嶺北の環境を最大限に生かし、子どもたちが5人のチームでさまざまな競技をクリアして得点を競う、2泊3日のレースツアー。「子どもたちが助け合いながら山で見せてくれるすばらしい表情や行動を、みんなに伝えたいです」
 活動のもう一つの柱は、お笑いライブの企画・開催です。A-TEAMとしてスポーツより先に手がけたのが、お笑いのライブイベントでした。子どもの頃は芸人を目指したほど、大勢の前で人を笑わせ、楽しませてきた谷さん。「芸は身を助ける」がモットーで、今もネタ帳は進化し続けています。
 地域住民が出演するライブとしてほぼ毎年開催しており、落語あり、小話あり、漫才あり。谷さん渾身のオリジナル台本を使い、「笑いと感動のハイブリッド」がテーマです。嶺北高校で活躍している人気お笑いコンビは、谷さんが小学生時代に発掘して育て、才能を開花しました。この入場料やグッズの売り上げはチームの活動資金になり、震災の被災地や地元の保育園などへの絵本寄贈も行っています。地域の住民が待ちかねるイベントになったお笑いイベントは、もうすぐ10回。世代を超えた住民力を生むきっかけとしても、成長しました。
 谷さんは自分の役割を、「子どもも大人も、誰にでもある良いところを引き出したい。人を喜ばせることは、地域の人とつながるきっかけにもなります。可能性と魅力を引き出すのが僕の役割」と話し、全国展開のモデルになるよう願っています。
 また、スポーツ面ではこれから本格的な指導も行っていく予定で、谷さんの選手時代の経験や知識をフィードバックして、全国で活躍できるスポーツ選手を育成するプログラムを開発しています。こうして、いわば前人未到な境地を進む谷さんを支えているのは、家族はもちろん、関わった子どもたちの成長、そして彼らの地域貢献を願う、心の底からの情熱なのです。
谷泰久さん。技術と実績に裏打ちされた創意工夫で地域を盛り上げます
農林業のまち、土佐町。地域でのスポーツ振興や文化活動は、ここで暮らす人々が次世代へ受け継ぐパワーの種になることでしょう