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まず自社の可視化を
政府出資特別法人、高知ソフトウェアセンターで新事業開発部長を務めています。昭和42年からコンピューターに携わって、東京からUターン。現在の県情報産業協会の事務局長も21年間務めました。
今、ビジネスとITは不可分な関係です。これまで約400社の企業の中に入って、コンサルタントやISO導入の支援をしてきましたが、なぜ経営にITを使わないといけないのか、はっきりさせていない会社が結構多いんです。
今回、高知ソフトウェアセンターで11月25日まで連続7回開いている、経産省のIT応援隊事業「ビジネス戦略の構築&業務プロセス改善セミナー」ですが、これは実質CIO(情報担当役員)育成講座なんです。IT戦略を立てるにしても、IT調達をするにしても、自社の分析ができていることが出発点。ビジネスのプロセスを可視化することが根っこにあります。
講座に参加していただいている県内事業所の幹部の方々には、経営環境変化に対応できるIT戦略の必要性に向けた“気付き”を持って帰ってもらいたいです。特にコミュニケーションの取り方、情報共有の仕組みを学んでもらい、自社の課題を引っ張り出して、整理しみんなに見えるよう可視化して、共有してほしいですね。
可視化あるいは、見える化とは、分かりやすく言うと、工場などにある工具の壁掛けですよ。ハンマーを使ったなら、ちゃんとハンマーの絵のある元のところに返す。何を使用しているかが一目瞭然(りょうぜん)です。この仕組みで必要な時に必要な工具が使えないリスクを避けることができます。
講座では最終的に経営戦略企画書をまとめますが、その過程で使うのが、環境分析手法であるSWOT分析です。モデル企業の強み(S)、弱み(W)、機会(O)、脅威(T)を可視化して、共有。ブレーンストーミングとKJ法を使ってアクションプランをまとめていきます。
このSWOTはIT以外でもどんな分野でも使えて、課題がすっきり浮かび上がります。ぜひ皆さんに実践してもらいたいです。
【写真説明】「IT戦略構築の前にビジネスの可視化を」と話す前田尚次・新事業開発部長(高知市本宮町、高知ソフトウェアセンター)
(2006年10月29日掲載)
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