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“文化遺産”の再生150例
高校時代から写真を撮ることが好きで、今でもメーンの趣味は撮影だ、と思っています。ですが300以上のカメラを紹介、一部は修理例も掲載している「Range Finder」というホームページ(HP)に触発されまして…。平成13年の春ごろから、自分のHP「素人寫眞機修理工房(http://kochi−med.net/moto/camera/)」を本格的に作り込み始めました(24日現在、アクセス数は約36万1600件)。
カメラ屋の店頭や、ネットオークションなどで安く手に入れた不動品を分解。部品を洗浄して注油したり、レンズをクリーニングしたりで復活させています。HPには日本、ドイツ、旧ソ連、東欧などのカメラ、約150の修理例をアップ。修理している途中は、どの部分にどんな部品が組み込まれていたか忘れないよう、作業過程をデジタルカメラで記録しますから、その画像を載せているわけです。8割は修理後に撮影した作例も付けています。
“同好の士”は数多くいて、数十人で「JAPAN FAMILY CAMERA(=JFC会)」という集まりをつくり、情報を交換しています。メンバーの居住地は日本各地から海外まで。プロの写真家もいれば、タクシー運転手もいる。私のような医師もいますが全員、カメラ修理に関しては素人です。修理屋さんは存在しても、修理に関する情報はあまりない状況なので、声を掛ければどっと人が集まってきた、という感じですね。
近く、東京の会員と一緒に東南アジア在住のメンバーを訪ねるんですが、2人と顔を会わせるのは初めて。ただし、JFC会は入会時に住所、氏名などを明らかにしてもらっています。そのため、1日100件前後の書き込みがある会の掲示板も、パスワード制限を設け、クローズな空間としてあります。
カメラの修理というのは、「ライカ」や「ハッセルブラッド」といった高級機なら、ウン万円の修理代が取れるので商売になります。しかし実際に「日本の家族」を撮影してきたのは、1960年代から70年代の普及機。それらの金属製カメラは技術的にもコスト面から言っても、二度と生産できない“文化遺産”ですよ。
修理屋さんでは受け入れてもらえないこれら普及機は、情報さえあれば、実は簡単に直せるものが多い。一眼レフ、二眼レフ、レンジファインダー…形式はいろいろありますが、それぞれ基本的な構造はほぼ同じ。肝心の性能も十分です。HPでさまざまな人に修理の過程を公開することで、少しでも長く生きながらえてほしい、と願っています。
【写真説明】「子どものころ、親が自分を撮ってくれたような形式のカメラには愛着があります」という高崎元宏さん(高知市杉井流の「たかさきクリニック胃腸科内科」)
(2005年1月27日掲載)
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