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障害者に優しいHPを
公開されているホームページ(HP)は必ずしも作成者側が意図したような見られ方をしているとは限りません。障害のある人や高齢者など社会的弱者のことを考えないとせっかくの情報も閲覧者に正しく伝わらないことがあります。
こうしたことから、HP作成に当たって、誰もが使える「ユニバーサルウェブ」や、利用しやすい中身にする「アクセシビリティ」といった考え方が重要視されており、その普及と実践に努めています。
実際、アメリカでは、2001年に、行政機関のHPは障害者が健常者と同じようにウェブ情報を利用できるように作成しなければならないとする法律もできています。国内でも富士通や日立製作所が独自にアクセシビリティのガイドラインを定めてますし、年内にはJIS(日本工業規格)基準もできる予定です。
インターネットは障害のある人にとっても大切な情報源。障害者も趣味や娯楽にかかわるものなど多様なHPを閲覧しています。
ウェブ作成者は、HPを作る場合、見た目のデザインを重視しがち。健常者向けにはそれでも良いのですが、障害のある人にはあまり意味がありません。
例えば、HP上で「黄色ボタンをクリック」と指示していても、視覚障害の人にはボタンが見分けられない場合があります。こうした場合には、HPの内容を音声で伝える音声ブラウザーや画像を省略して文章だけで伝えるテキストブラウザーでの閲覧を考える必要があります。それだけに、視覚障害者向けのHP作成では、まず、HPで伝えたい情報の価値判断をし、階層化することが大切。そうすれば、音声ブラウザーでの読み上げが円滑にできます。また、画像が多い場合には、画像説明の文章を書き込んでおくと親切です。
県内に目を向けると、残念ながらユニバーサルウェブやアクセシビリティの観点を入れて作成されたHPは極めて少数です。理解している作成者も多くはいません。県のHPは日経BP社が調査した自治体のアクセシビリティランキングで最下位に近い状態です。作成者だけでなく、HPを発注する側もユニバーサルウェブ、アクセシビリティといった考え方に少しでも気を付けていると、より優しいHPは増えていくと思うんですが。
インターネットにはハンディがある人向けのHPの作成方法や、ソースが正しく作られているか無料で調べることができるチェック用のHPもあります。作る側も発注する側もそういったHPも参考にしてください。基本に忠実なHPを作れば、誰にとっても見やすいHPになるはずです。
よこかわ・さちこ 2001年6月、SOHO事業者として起業。ウェブ作成の傍らアクセシビリティの普及に向け、NPOとさはちきんねっとの講座などでデジタル・ディバイド(情報格差)の解消に努めている。東京都出身。吾川郡伊野町在住。
【写真】「HPは見た目では機能は測れない」と話す横川さん(南国市蛍が丘1丁目の南国オフィスパーク)
(2004年5月31日掲載)
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