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「IT110番」で中小企業支援 ちょっとした相談もOK
県内中小企業でもIT(情報通信技術)関連機器導入やネットビジネス参入の動きはあるが、いざとなると戸惑いも少なくない。そこで、県産業振興センター(高知市布師田)は四月から中小企業向けの情報化相談窓口「IT一一〇番」を設置した。「IT駆け込み寺」と銘打たれたこの事業について、アドバイザーの吉良博幸さん(42)に聞いた。
――県内の中小企業にもITの波は押し寄せているのですか。
「県外の製造業大手は、効率化を図るためほぼ完全にインターネット(Iネット)で受・発注、見積もりなどをしており、県内でも下請けの中小企業は情報化を進めなければ仕事になりません。また、従来の系列が崩壊する中で新たな取引先を開拓しようとすれば、自社のホームページを作る必要があります。技術や得意分野を紹介するページがなければ、商談の土俵にも上れないのが現状です」
――情報化が急務ですね。
「ええ。センターに寄せられるIT関連の質問が増えているのも、その証拠でしょう。これまでもセンターで講習会を開いたり、個々の相談には専門家を紹介していましたが、具体的な悩みに素早く対応できません。メーカーに相談窓口もありますが、ちょっとしたことを聞く場がなくて困っている企業が多いため、この窓口ができました」
――相談内容は。
「Iネットや電子メール、Eコマース、社内LANの構築といったものから、ソフトの使い方までさまざまです。また、コンピューターメーカーの見積額が妥当かどうかを聞いてくる例もありました。中小企業にとって情報化は大きな投資ですが、基本的な知識がなくメーカーの言いなりになるのではという不安が大きいんです」
――IT関連の情報は多いと思うのですが。
「ネット上だけでなく書籍などでも扱ったものは多くありますが、どれを読んだらいいのか分からない。本を買ったとしても、一ページ目から分からない横文字が出てきて、そこで嫌になる例がほとんどのようです」
――情報化のメリットを生かすのは難しそうです。
「会社ごとに合うシステムは違いますが、まず中小企業にITが分かる人材が不足してます。分かっても一人だけで、発注のメールに一週間以上気付かなかった例もありました。ただ、中小企業ほど小回りが利くので、情報化もスムーズにいくはず。大きな費用が掛かると不安がる経営者も多いのですが、必要なものをはっきりした上で、無料のソフトなども活用すれば費用もそうはかからない。ここは中立な立場で相談に乗れます。『ちょっと話がしたい』という相談が、具体的な情報化にまで進んだ例もあるので、気軽に声を掛けて下さい」
【写真】「中小企業にITの分かる人材が不足しています」と話す吉良さん
(2001年4月27日掲載)
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