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  第14回まんが甲子園  関連記事


2005年8月8日(月)<朝刊>

少し度胸がついた 大方商業高校美術部3人娘

 決勝会場に「あと5分」のアナウンスが流れる。

 絵筆を持ちながら、ちょっと不安そうな部長のなっちゃん。絵の具を乾かすため、ちいちゃんがドライヤーを当て続ける。制限時間ぎりぎりまで、さっちゃんはペンで輪郭を縁取った。

 3人娘の夏が終わった。まんが甲子園に初出場、そして決勝へ進出した大方商業高校美術部の3年生トリオ。閉校が決まっている母校「大商(おおしょう)」の名前を刻みたかった。

 出場が決まった直後、「高知の街に行けるのがうれしい。めったに行けんもん。私ら田舎の子やけんね」と話していた3人娘。

 けれど、彼女たちにとって、その“田舎”が何よりの自慢。

 決勝のテーマは「本物」だった。描いたのは、水槽の中で一粒の涙を流す魚。海水から取った天日塩が振り入れられているのだが、魚は偽物でない大方町の青い海を思い浮かべている。

 「天日塩はね、ほんとは隣の佐賀町特産。でも合併して黒潮町になるから、両方をアピールした」

 賞は逃したが、「入賞校に『すごい!』って拍手できた」と悔いはないよう。

 「それより、明日から学校で就職対策講座。そっちは負けるわけにいかん…」

 審査発表が終われば、出場校同士の交流会がある。

 「声、掛けたい子おるんやけど」「緊張する〜」「今しかない、行こうよ」

 相談する3人娘。「少し度胸がついた」夏だ。


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