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第8回まんが甲子園・本戦までの軌跡

2000年2月7日(月)<朝刊>

高岡高のV作品お目見え 高知市「まんが甲子園通り」

 一九九九年の「第八回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」で最優秀賞を獲得した高岡高の作品のモニュメント除幕式が六日、高知市追手筋二丁目の追手前高東側の「まんが甲子園通り」で行われた。

 大会最優秀作品のモニュメントは、高さ約一メートルの台座に複製の陶板(四十センチ四方)を埋め込んだ形。五年前から県が毎年、設置を進め、第一回大会からの最優秀作品が市民や日曜市を訪ねる観光客の目を楽しませている。

 式には、同校漫画研究部の角田竜部長(18)や県の池田憲治文化環境部長らが出席。六人の部員がそろって白い布を取り去り、瓶詰めのしわくちゃの梅が青い梅に向かって「まだまだ青いな」とつぶやくV作品(テーマは「老人力」)の陶板をお披露目した。

 この作品で、審査委員長のやなせたかしさんを「実にウメーなあ」とうならせた角田君たちは「陶板だと色合いがどうなるかと思っていたけど、オリジナルとまったく同じ色。大会の時の感動がずっとここに残るなんて、うれしい」と照れ笑い。次期部長の藤原大吾君(16)は「表彰式の時に連続優勝を公言していますから。はい!」と、大会史上初の連覇を誓っていた


1999年8月28日(土)<朝刊>

「まんが甲子園作品展」始まる 南国市で来月1日まで

高校ペン児たちの努力の成果を展示した「まんが甲子園競技作品展」(南国市のサニーアクシス南国店)

 「第八回まんが甲子園」の競技作品展が二十七日から、南国市大そね乙のサニーアクシス南国店で始まった。県と「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会(入交太二郎会長)の主催。九月一日まで。

 今年のまんが甲子園は、全国から予選を勝ち抜いた三十校が参加。八月八、九の二日間、高知市のぢばさんセンターで熱戦が繰り広げられた。作品展には本戦の全六十五点が展示されている。

 公開に先立ち、県文化環境部の山崎禎宏副部長が「まんが甲子園は、ペン児の夏の祭典としてすっかり定着した。高校生の熱い思いや、創造性豊かな作品を見てほしい」とあいさつ。関係者がテープカットを行った。

 会場には最優秀に選ばれた土佐市の高岡高校をはじめ、第一次競技「スーパールーキー」、敗者復活戦「リセット」、決勝戦「老人力」のテーマで頭をひねった、参加各校の情熱あふれる作品が並んでいる。買い物客らが足を止め、「上手なねえ」と一つ一つ感心しながら見ていた。

 各審査員の色紙展示や、まんが甲子園会場限定の顔写真シール作製機があり、二十九日午後一−六時には、漫画グループ「くじらの会」による似顔絵コーナーも予定されている。

 【写真】高校ペン児たちの努力の成果を展示した「まんが甲子園競技作品展」(南国市のサニーアクシス南国店)


1999年8月21日(土)<朝刊>

高岡高漫研部 県教委を訪問 まんが甲子園V報告

まんが甲子園の優勝報告をする高岡高校漫画研究部の部員たち(県教委の教育委員室)

 第八回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)で最優秀賞を受賞した高岡高校漫画研究部の生徒たちが二十日、県教委を訪問。吉良正人県教育長らと懇談した。

 高岡高の漫画研究部は第四回大会で審査委員長賞、第六回大会では第二位に。今回が本選出場三度目で、本県では第二回大会の岡豊高以来二度目の栄冠を手にした。

 部員五人と川田八一教頭、顧問の片木圭教諭が県教委を訪問。吉良教育長からの記念品贈呈の後、部長の角田竜君が「作品は自信があったけど優勝できるとは思っていなかった。びっくりしました」と優勝報告。吉良教育長が「今回の優勝を大きな自信と誇りにして頑張ってください」と祝福した。

 「老人力」がテーマとなった決勝戦では、しわくちゃの梅が青い梅に「まだまだ青いな」と語る作品を仕上げ、審査委員長のやなせたかしさんを「実にウメーですね」とうならせた。片木教諭は「生徒の中からすごいアイデアが出た」。角田君も「弱っていく人間を描かず、年を取っても味がでてくるということで梅にしました」と作品のコンセプトを説明した。

 部員の中には漫画家志望の生徒も。生徒たちは「家族も漫画に理解があります」と話すなど、和やかに漫画談議に花を咲かせていた。

 【写真】まんが甲子園の優勝報告をする高岡高校漫画研究部の部員たち(県教委の教育委員室)


1999年8月14日(土)<朝刊>

高岡高 まんが甲子園初Vを土佐市長に報告

森田市長(右端)に「まんが甲子園」優勝を報告した高岡高漫画研究部(土佐市)

 三百八十六校で競った「第八回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」で初優勝を飾った土佐市高岡町甲の高岡高校・漫画研究部が十三日、森田康生・土佐市長を表敬訪問して優勝を報告した。

 メンバーは部長の三年、角田竜君を筆頭に、二年の石元美紗さん、近沢一美さん、一年の藤原大吾君、佐竹博史君の五人。同高としては三回目の出場で、一昨年の準優勝を上回る快挙となった。

 高知市布師田の高知ぢばさんセンターで九日行われた決勝戦のテーマは「老人力」。同校は、漬け込まれてしわくちゃになった赤梅が、青色の“若い”梅に「まだまだ青いな」と呼び掛ける漫画で臨み、「アイデアが素晴らしい」と、やなせたかし審査委員長をうならせた。

 市村藤一校長、顧問の片木圭教諭とともに五人が市役所玄関前に姿を現すと、市職員や市民ら約五十人が拍手で出迎え。森田市長が「土佐市に高岡高あり、を知らしめた。市民に大きな喜びを与えた快挙だ」とたたえた。

 また「あのアイデアはどこから」との質問には、角田君が「姉が何気なく、白い紙に赤丸を書いたのを見て日の丸弁当、梅干しと連想が進んだ」と、着想の秘話を披露。土佐市は九月広報で漫研部優勝を特集する予定で、一同は「優勝作品の版権は県にあるらしいが、複製して市内に展示できないものか」などと話し合った。

 【写真】森田市長(右端)に「まんが甲子園」優勝を報告した高岡高漫画研究部(土佐市


1999年8月8日(日)<朝刊>

「まんが甲子園」きょうから熱戦 高知市ぢばさんセンター

 高校生ペン児の夏の祭典「第八回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」が八、九の両日、高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開かれる。ことしは福島県を除く四十六都道府県から過去最高の三百八十六校の応募があり、このうち予選を勝ち抜いた強豪三十校が出場。高校生日本一を目指す。

 「漫画王国・土佐」を全国にアピールし、若者の交流を進めようと平成四年からスタートした。ことしの県勢は初陣の室戸、七回目の出場となる常連・岡豊のほか、佐川、高岡の四校が出場。全国の強豪としのぎを削る。

 初日は午前十時から開会式。第一次競技のテーマが発表され、十五校を選抜。敗者復活戦で別に五校を選び、計二十校が九日の決勝戦へ進む。審査員は委員長のやなせたかしさんら漫画家や漫画評論家十二人が担当する。

 初日は第十一回黒潮マンガ大賞の表彰式、二日目も声優の水谷優子さんのショーなどが行われる予定。多彩なイベントでペン児の祭典を盛り上げる。


1999年7月16日(金)<朝刊>

漫画部のステータス上げた「甲子園」 出場者に意識調査

昨年のまんが甲子園で創作作業に熱中する女子高生(高知市のぢばさんセンター)

 全国の“ペン児”が集う真夏のイベント、全国高校漫画選手権大会(まんが甲子園)は、マイナーイメージの強い漫画部のステータスを押し上げ、出場した生徒は「表現」という目的を超えて「交流」に意義を感じている――こんな傾向が、土佐女子短大の伊藤一統講師(28)がまんが甲子園の出場者を対象に実施したアンケートで浮かび上がった。

 まんが甲子園は多くの漫画家を輩出する「漫画王国・高知」を全国発信しようと平成四年にスタート。ことしも八月八、九の両日、高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開催される。

 伊藤講師は広島大大学院に在学中の三年前、「オタク」のイメージで語られる傾向が強い漫画好きの若者の意識を探ろうと、まんが甲子園の出場者を対象に調査を実施。一般的なイメージとはかなり異なり、積極的でマルチメディア型の生徒が多いことが分かった。

 今回は、漫画と高校生のかかわりや、部活動の状況などを主眼に、昨年の大会本戦に出場した全国三十校を対象に調査。十六校・七十三人から回答を得た。

 回答者のうち八七・七%は女子生徒で、漫画部の女子主導傾向がくっきり。漫画とのかかわりでは、コミック本の所有冊数は過半数が百冊以上で、中には三千冊以上の生徒もいた。

 漫画への意識は「友達付き合いに役立つ」(七五%)、「知識を増やすのに役立つ」(八四・五%)、「文学や芸術の一つ」(八六・一%)など多くが肯定的意識を持っていた。

 「漫画部は学校の部活動でどのような存在か」の質問には、「人気がない」「影が薄い」「異端児」「オタク視される」「変態部」などネガティブな回答が目立った。

 名称も「イラスト同好会」「CA(コミック・アート)部」「作画研究部」など、「漫画」という表現を避ける傾向も見られた。

 参加の意義については、「漫画を描くことの奥深さを知った」などの「表現」面より、「漫画を通じて友人や仲間ができた」など「交流」を挙げた生徒が多かった。

 教員からは「校内的にも、マンガアニメ部の存在を証明することができた」といった回答も寄せられた。

 伊藤講師は「漫画というメディアも、高校生にとっては趣味の中での気楽なコミュニケーションツールとしての機能が付与されているのかもしれない。また学校の図書館や教材など学校文化に漫画は入ってきているが、いまだによい漫画のみであることが漫画部の存在の窮屈さに影響しているのでは」と指摘している。

 【写真】昨年のまんが甲子園で創作作業に熱中する女子高生(高知市のぢばさんセンター)


1999年6月25日(金)<朝刊>

まんが甲子園本大会出場30校決定 本県からは4校

30校を選抜した「まんが甲子園」の2次予選(東京・霞が関の商工会館)

 第八回全国高校漫画選手権大会(まんが甲子園)の第二次予選審査が二十四日、東京・霞が関の商工会館で行われた。一次予選を通過した百校の作品をさらに絞り込み、八月八、九の両日に高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開かれる本大会への出場校三十校が決定した。初出場の室戸高をはじめ、本県からは岡豊高、佐川高、高岡高の計四校が選ばれた。

 審査は委員長のやなせたかしさんや、いがらしゆみこさん、里中満智子さん、矢口高雄さんら十一人による投票制。「賞味期限」「大予言」のテーマで描かれた作品群を前に「これはどういう意味?」「うまいけど、票がいっぱい入っているから僕はこっち」と言葉を交わしながら、じっくり品定めした。

 一次予選に続いて審査したはらたいらさんは「残るべき作品が残っているだけに、苦労した」。今回から審査に参加したやなせさんは「作品優先だが、地域バランスを考慮したり、温情もあるわけですよ。今回のアイデアがいまひとつでも、絵が上手だと決戦の時にいい発想が出てうまくいくかもしれないから、こちらも予言するような気持ちで選んだ」と話していた。

 各ブロック別の本大会出場校は次の通り。

 【北海道】北広島、滝川、遺愛女子

 【東北】八戸聖ウルスラ学院、むつ工業(以上青森)、第一女子、東北(以上宮城)

 【関東】前橋女子(群馬)、浦和学院、花咲徳栄(以上埼玉)、芸術(東京)、北鎌倉女子学園(神奈川)

 【中部】富山第一(富山)、上田(長野)、日大三島(静岡)、名古屋女子大(愛知)

 【近畿】箕面自由学園(大阪)

 【中国】浜田商、平田(以上島根)、千代田(広島)

 【四国】西条(愛媛)、岡豊、室戸、佐川、高岡(以上高知)

 【九州】第二(熊本)、真和志、糸満、南風原、昭和薬科大付属(以上沖縄)

 【写真】30校を選抜した「まんが甲子園」の2次予選(東京・霞が関の商工会館)


1999年6月22日(火)<朝刊>

「まんが甲子園」1次審査 過去最多の386校が応募

過去最多の386校の作品から100点を選んだ「まんが甲子園」の1次予選審査(県庁正庁ホール)

 全国の“ペン児”が真夏の高知に集う第八回全国高校漫画選手権大会(まんが甲子園)の一次予選審査が二十一日、県庁正庁ホールで行われた。ことしの応募校は過去最多の三百八十六校。六人の審査員による審査で、本県の十校を含む百校が一次予選を通過した。

 テーマは「賞味期限」「大予言」のいずれか。福島県を除く全国四十六都道府県から応募があり、参加校数は過去最多だった昨年を十九校上回った。

 京都精華大の牧野圭一情報館長や漫画家のはらたいらさんら六人が、テーブルにずらりと並べられた作品を審査。賞味期限切れのきび団子で鬼を退治する桃太郎や、カラスに「賞味期限が切れたね」と言われるごみ捨て場の「だんご3兄弟」のCD、まんが甲子園での自分たちの優勝を「予言」した作品も。

 審査員たちは作品を前に考え込んだり、何度も引き返して見比べたり。時には噴き出しながら、一つ一つの作品をじっくりと吟味していた。

 牧野さんは「残酷なくらいすぱっと切るストレートさが高校生らしさだが、その切り口が年々鋭くなっている。年を追うごとに、伝えたいことをすっきりとまとめた作品が増えてきた」と話していた。

 一次予選をくぐった百校の作品は、二十四日に東京で行われる二次予選に送られ、漫画家のやなせたかしさんら十一人が審査。選ばれた三十校が八月八、九の両日に高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開かれる本大会に出場し、「漫画日本一」を目指す。

 【写真】過去最多の386校の作品から100点を選んだ「まんが甲子園」の1次予選審査(県庁正庁ホール)


1999年6月16日(水)<夕刊>

まんが甲子園 開封作業スタート 応募の出足好調

まんが甲子園の予選応募作品を開封する県職員(県庁北庁舎)

 漫画王国・高知を舞台に漫画のセンスや技術を競う「第八回全国高校漫画選手権大会」(まんが甲子園)の予選応募作品の開封作業が、十六日から高知市丸ノ内二丁目の県庁北庁舎で始まった。同日午前中で前回並みの三百三十五校から作品が到着。関係者は「過去最多だった昨年大会の応募数の更新を」と期待している。

 今回の予選のテーマは「大予言」と「賞味期限」。主催者の県は、四月半ばに全国の高校、高専、盲・ろう・養護学校約六千百校に応募要項を発送。応募作品は六月に入って届き始め、締め切りの十四日を過ぎても同日消印の郵便物が各地から届いている。

 開封作業は午前十一時すぎからスタート。県職員が書類に不備がないかどうかをチェックした。ギャグやアニメ路線、劇画タッチと作風はさまざま。応募者のプロフィルも、クラブ員の顔を漫画でかいたり、カラフルな字で「お願いします」と大書きしたり、楽しい作品が次々に現れた。

 「まんが甲子園」の応募点数は、第三回(三百十三校)以降は二年連続で減少したが、県のPRもあって再び増加。第六回は三百九校、第七回の昨年は過去最高の三百六十七校が応募した。「前回大会で応募のなかった福井県から、今年は二校届いた。全都道府県からの応募が実現しそう。わくわくしている」と担当者。

 予選一次審査は県庁正庁ホールで二十一日に行われ、百校を選抜。さらに二次審査が二十四日に東京で行われ、勝ち抜いた三十校が八月八、九日に高知ぢばさんセンターで開かれる本大会に出場する。

 【写真】まんが甲子園の予選応募作品を開封する県職員(県庁北庁舎)


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