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8月3日(日)
芸術高(東京都)が優勝 梼原高 大健闘の2位
高校漫画サークル日本一を目指す第七回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)は九日、高知市布師田の高知ぢばさんセンターで決勝戦が行われ、東京都の芸術高が最優秀校に輝いた。本県勢は、敗者復活戦ではい上がった梼原高が二位に入る大健闘。創造力と体力を振り絞った二日間の熱戦に幕を閉じた。
県と「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会の主催。ことしは過去最多の三百六十七校が参加。予選を勝ち抜いた三十校が本大会に臨み、八日の一次競技(テーマ『クローン』)で、まず十五校が振るい落とされた。
大会二日目は午前九時から、前日敗れた十五校が徹夜で仕上げた作品(同『再利用』)を審査。本県の梼原高など五校が敗者復活で決勝に進んだ。
決勝戦のテーマは「教育」。ドラの音とともに、各校はそれぞれのブースに駆け込んで作業を始めたが、難しいテーマだけに頭を抱えて「うーん」「どうしよう…」。敗者復活組も眠気と闘いながら必死でアイデアをひねった。
五時間半がかりの熱戦を制し、最優秀校に輝いたのは芸術高(東京都)。二位は梼原高、三位には留萌高(北海道)が入った。審査委員長賞は吉田高(愛媛県)、「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会会長賞は京都高等工芸(京都府)、三菱電機賞は北広島高(北海道)、県高等学校文化連盟会長賞は川本高(島根県)にそれぞれ輝いた。
【写真】橋本知事から優勝旗を手渡される東京・芸術高のメンバーたち
梼原高 初出場で2位の栄冠
敗者復活戦を勝ち上がって決勝戦に臨んだ梼原高は、見事二位入賞を果たした。地域挙げての応援に加え、決勝では岡豊高が画材を提供。力を出し切った選手は少し涙ぐみながら「みんなに入賞を伝えたい」と満面の笑みを浮かべた。
同校はこの朝の審査発表で決勝進出の喜びを味わったのもつかの間、決勝テーマが「教育」と聞き、「もういかんね」と顔を見合わせた。敗者復活戦用の作品づくりに一晩中かかりほとんど寝ていない上に、「一番苦手」なテーマ。嫌なムードがブースに漂った。
それを奮い立たせたのは、前日よりさらに増えた地域の応援と、岡豊高漫画アニメ部の祖父江建樹顧問が届けたパステル。前日の競技で梼原高が、漫画の色付けに手間取っていたのを見兼ねての気遣いだった。
このパステルは岡豊高がまんが甲子園の賞金で購入した画材。絵の具に比べて色付けがしやすく、制作は順調に進んで納得いく作品が仕上がった。
アーチェリー部や剣道部との掛け持ちでつくった梼原高チーム。喜びもひとしおで「応援してくれた人、パステルを貸してくれた人、みんなにお礼を言いたい。次は後継者づくりです」と二年生の竹崎かおりさん。気持ちははや来年のまんが甲子園に向いていた。
【写真】西森顧問=左端=と固い握手を交わし喜び合う梼原高のペン児(高知市の高知ぢばさんセンター)
####### 会場の声 #######
☆「漫画とアニメーションが似通っていて区別がつかない。お互いに影響し合っているんだろうけど、アニメーションがほとんどないフランスにはない現象。日本独特だね」=フランスから高知観光に来た大学生、ギオム・オルゾンジュールさん(26)。
☆「石ノ森先生はほかの人が手を付けていない分野にチャレンジしていて、これからが楽しみだった。まだまだかいてほしかった…」=昨年までまんが甲子園の審査員を務め、一月に亡くなった漫画家、石ノ森章太郎さんをしのぶコーナーで土佐塾高教員、海地健史さん(31)。
☆「面白いねえ! 方々から来とるねえ! 東京からもねえ!」=八十五歳の姉とめいと一緒に会場に立ち寄った高知市竹島町、幡本町恵さん(83)。
☆「みんな若い。私が一番ぼろぼろね…」=敗者復活戦で生徒の徹夜に付き合った山形・酒田中央高、久保淑子講師(49)。
☆「中はサウナ。十五分入っているのが限界です」=ぬいぐるみ「やっくん」に入っていたスタッフの追手前高二年、高橋玲麻奈さん(17)。
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