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2002年8月9日(金)
復活組含め20校 「本音」テーマに最後の戦い
高知市九反田の市文化プラザ「かるぽーと」で開かれている第11回高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)は最終日の9日、敗者復活戦で5校が復活し、計20校で決勝戦がスタート。選手たちは「本音」をテーマに、ペン児日本一へ最後の知恵を絞った。
過去最高の392校が参加した今年の大会は、8日の1次競技で、本戦出場の30校のうちまず15校が決勝進出の切符を手にした。残る15校は敗者復活戦のテーマ「明日があるさ」を夜を徹して仕上げ、復活へ期待をつないだ。中には徹夜明けで、目を真っ赤にした選手の姿も見られた。
2日目を迎え、選手たちも大会の雰囲気に慣れた様子。この日の開始セレモニーでは、それぞれ自由にペイントしたTシャツを互いに見せ合うなど、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
午前10時から敗者復活戦の発表があり、大阪教育大付属高池田校舎、大阪電気通信大高(以上大阪)、米子東高(鳥取)、京都(みやこ)高(福岡)、宮崎商業高(宮崎)の5校から喜びの大歓声。この後、決勝進出の20校の代表がステージへ上がり、「できるところまでやりたい」「マイペースで頑張る」などと決意表明。中には優勝宣言する学校もあり、ムードは一気に高まった。
テーマが発表されると、20校の選手たちは一斉にそれぞれのブースへ。寝不足の顔も一気に引き締まり、真剣な表情で最後の戦いに臨んだ。
【写真】決勝のテーマは「本音」。日本一を目指して最後の戦いが始まった(高知市の市文化プラザ「かるぽーと」)
"素人集団"が快挙 決勝進出で部昇格決定
「本当にうそみたい。まだ信じられない」。初出場の那覇工業高にとって、今大会は「まさか」に、「まさか」の連続。真剣勝負の雰囲気の中で、無欲の決勝を楽しんでいる。
同校の選手は実は、写真部4人と元弓道部員の計5人。顧問の田力教諭も弓道部顧問。予選に参加すべく選手が集まったのは、応募締め切りの1週間前。各人が同人誌などへ描いたことはあるが、いわば“素人集団”だ。
それが、全国の強豪を押しのけ予選を突破。2年の高山絵理子さんは「本大会があることは忘れていた」と高笑い。田顧問も「真剣なほかの学校に聞かれたら怒られるから」と周囲をうかがいながら、小声で「審査員の感覚が分かりませんね」。
「決勝進出すれば部に認める」との校内での約束も、1次競技段階から「通るなんて全然思ってない」と選手たち。他校が頭を突き合わせアイデアを出し合う傍らで、早々に弁当を広げる場面もあった。
部への昇格はあっさり決定し、「予選から奇跡がこう何度も続くなんて…」と田顧問。ただ、ここまで「まさか」が続けば…。あくまで無欲で、最後の「まさか」に挑む。
"明日"つかめず 小津高は復活戦敗退
敗者復活戦のテーマは「明日があるさ」。決勝進出に漏れた小津高は夜を徹して挑んだが、“明日”への切符をつかむことはできなかった。
第1次競技の「ゆとり学習」では、円周率を取り上げたネタが他校と重なった。決勝進出校の発表直後はがっくり肩を落とした5人だったが、「今度こそ独自性を出そう」と宿舎でネタを練り直した。
しかし、なかなか浮かばない。お茶やコーヒー、目薬で眠気をごまかしながら延々と続く話し合いに、メンバーの1人は「うちらに明日がないのに、考えれるわけないやんかー!」。
アイデアが固まったのは午前3時半。不眠不休で午前9時の提出ぎりぎりまで描き続けたが、惜しくも敗退。2年の小松可奈さんは「本当にしんどかった。来年? 今は考えられない…」と、疲れ切った表情で話していた。
【写真】無欲の決勝進出で部への昇格も確実? 最後の「まさか」に挑む那覇工業高の選手たち(高知市の市文化プラザ「かるぽーと」)
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