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2000年8月9日(水)
熊本・松橋高校が初優勝 まんが甲子園が閉幕
高知市で開かれている第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)は九日、一次競技と敗者復活戦を勝ち抜いた五校を含む二十校による決勝戦が行われた。審査の結果、初出場の熊本県代表、松橋(まつばせ)高校の作品が最優秀の栄冠に輝き、知力と体力、アイデアを振り絞っての二日間の熱戦に幕を閉じた。
県と「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会の主催。過去最多の三百七十七校が参加したことしのまんが甲子園の決勝戦には、一次競技を通過した十五校と敗者復活戦を勝ち上がった本県の土佐塾高校など五校の計二十校が進んだ。
決勝戦のテーマは「17歳」。各校はそれぞれのブースに駆け込んで、アイデアをひねり、五時間半の持ち時間をフルに使い、作品作りにしのぎを削った。
審査の結果、熱戦を制して、最優秀校に輝いたのは熊本県代表で初出場の松橋高校。敗者復活戦を勝ち上がっての最優秀賞だけに、発表の瞬間、選手らは「やったぁ!」と叫び、メンバー同士で抱き合うなど喜びを爆発させた。
松橋高校チームのキャプテン、福田崇大君=3年生=は「昨夜寝ないで頑張って(敗者復活戦を)勝ち上がれ、その上、優勝なんて・・・。信じられないくらい、メチャメチャうれしい」と話していた。
最優秀校以外の結果は次の通り。
二位=箕面自由学園高校(大阪府)▽三位=松江北高校(島根県)▽審査委員長賞=花咲徳栄高校(埼玉県)▽「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会会長賞=富山第一高校(富山県)▽三菱電機賞=第一女子高校(宮城県)▽全国高等学校文化連盟会長賞=浜松海の星高校(静岡県)▼いがらしゆみこ賞=浜田商業高校(島根県)
【写真】優勝旗を手に晴れやかな表情でインタビューを受ける松橋高校のメンバー(高知市のぢばさんセンター)
ぶっつけ本番で頂点 まんが甲子園最優秀賞の松橋高校
「最優秀賞、熊本県松橋高校」。アナウンスに松橋高の生徒は一瞬顔を見合わせ「ウォーッ」。喜びを爆発させた。九日、高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開かれた第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)で栄冠を勝ち取ったのは初応募で初出場、アイデアもフレッシュな松橋高だった。
まんが甲子園では事前に五つのテーマを告知するため、多くの学校が色づけした下絵を準備するが、松橋高は下絵どころか何をかくのかさえ決めずに臨んだ。
「会場で準備すれば間に合うと思っていた。まさかあんなに色塗りに時間がかかるなんて…」と顧問の松浦紀代子教諭(49)。
八日の第一次競技は着色が間に合わず落選。九日午前九時までに作品を提出する敗者復活戦も、宿舎に帰ってから何をかくのかを話し合うありさま。アイデアが固まったのは深夜。一睡もせずに制作に没頭。敗者復活で選ばれたときも、生徒は「ふらふらでうれしがる元気もなかった」。
決勝のテーマ「17歳」も、アイデア決定まで二時間。昼すぎ、赤ちゃんにじゃれつく赤ちゃん犬とその十七年後を二こまで表現することが決まり、作品が仕上がったのは終了時間ぎりぎりだった。
審査結果の発表。特別賞や第三位、第二位に他校の名が発表される中、疲れ切った生徒五人は、無表情でいすにもたれていた。「三位になれなかった時、もう駄目と思った」。ところが、V!
全国三百七十七校の頂点を勝ち取った生徒は、表彰の舞台で優勝旗やメダルを受け取ると、両目をぎゅっとつぶって上を見上げたり、目をちょっぴり潤ませたり。「もう今、自分が分からない」とチーム代表を務めた福田崇大(たかひろ)君=三年。少しだけ残っていた元気で、その喜びをかみしめていた。
【写真】初出場の松橋高が初優勝を飾ったまんが甲子園。2日間にわたって高校生が若いパワーを燃焼させた(高知ぢばさんセンター)
このままでは終わらない!! 神奈川の汲沢高 来年向け決意
初出場の汲沢(くみさわ)高(神奈川)は漫画研究部の女子五人のチーム。一次競技の選に漏れ、敗者復活を目指したが、九時間かけた作品も及ばなかった。
予選から数えて約百枚の下書きをしてきた彼女たち。審査員に「状況が分かりにくい」「せりふに頼っている」と厳しい講評を受けたが、涙ぐみながらも「ありがとうございました」と立ち上がって一礼し、気丈さをうかがわせた。
同校は来年他校と統合し、単位制の高校となるため、部の活動は難しくなるという。しかし一年生の青山美由姫さんは「このままでは終わらない。来年も絶対来ます」。
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