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第9回まんが甲子園の軌跡

2001年3月28日(水)<朝刊>

まんが甲子園ブックバージョン 藤島秀佑さんが入賞

プロ漫画家のバロン吉元さんの励ましに笑顔を見せる藤島さん=左(東京・八重洲のホテル)  まんが甲子園のストーリー漫画版に当たる「まんが甲子園ブックバージョン」の第七回コンテストで、高知商三年(応募当時)の藤島秀佑さん(18)=高知市南川添=が審査員賞の一つ「高口里純賞」に選ばれ、二十七日、都内のホテルで表彰式が行われた。県勢の入賞は昨年の西村未来さん(当時、岡豊高三年)に続いて二人目。

 「まんが甲子園支援プロジェクト」の主催。ストーリー漫画を対象に全国の高校生から作品を募り、プロ漫画家や漫画雑誌編集長が審査した。

 応募六十一点の中から入賞した藤島さんの作品「ABANDON HILL」は戦場で味方の裏切りに遭ったパトロール部隊の隊長のダンディズムを描いたストーリー。一昨年夏ごろから本格的に漫画をかき始めた藤島さんにとっては初めてのオリジナル作品だ。

 「映画的な描写がいい」「線は粗削りだが、将来性を感じる」と審査員の評価も高く、藤島さんは「漫画仲間の西村さんが昨年入賞したことが刺激になった。自信半分、不安半分だったが、自分の作品がプロの漫画家に認められてすごくうれしい。これからも漫画をかき続けます」と声を弾ませていた。

 【写真】プロ漫画家のバロン吉元さんの励ましに笑顔を見せる藤島さん=左(東京・八重洲のホテル)


2001年2月2日(金)<朝刊>

「17歳」の温かさ再び 松橋高V作品がまんが甲子園通りに

「まんが甲子園通り」に新たに設置された優秀作品の記念モニュメント(高知市追手筋2丁目)

 昨年の「第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」で最優秀賞を獲得した熊本県立松橋(まつばせ)高の作品のモニュメントがこのほど、高知市追手筋二丁目の県立追手前高東側の「まんが甲子園通り」に新たに設置された。

 モニュメントは高さ約一メートルの台座に複製の陶板(四十センチ四方)を埋め込んだ形。六年前から県が毎年設置を進め、第一回大会からの最優秀作品が市民の目を楽しませている。

 松橋高校の作品は「十七歳」がテーマ。余命いくばくもない十七歳の犬に、同じ十七歳の高校生が「長生きしろよ」と呼び掛ける、ユーモアの中に心温まる作風で審査員をうならせた。

 新しいモニュメントに通りすがりの高校生も「この作品好きやった」「犬がえらいしわくちゃやね」と感想を述べていた。

 【写真】「まんが甲子園通り」に新たに設置された優秀作品の記念モニュメント(高知市追手筋2丁目)


2000年8月22日(火)<朝刊>

ペン児の作品一堂に 本戦作品全65点展示 南国市

今年の「まんが甲子園」で描かれた全作品を展示した競技作品展(南国市のサニーアクシス南国店)

 「第九回まんが甲子園」の競技作品展が二十一日から、南国市大そね乙のサニーアクシス南国店で始まった。「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会の主催。二十七日まで。

 今年のまんが甲子園には、全国から三百七十七の高校が応募。予選を勝ち抜いた三十校が八月八、九日の二日間、高知市のぢばさんセンターに集い、熱戦を繰り広げた。

 作品展には、最優秀賞に選ばれた松橋高校(熊本県)や、本県から出場した四校の作品をはじめ、本戦で描かれた六十五点すべてを展示している。

 第一次競技「掛け橋」、敗者復活戦「if(もしも)」、決勝戦「十七歳」の各テーマで、ペン児たちがアイデアを絞った力作ばかり。買い物客や夏休み中の子供たちが足を止め、「こりゃえい」「丁寧にかいちゅうね」と笑顔で見ていた。

 会場には、審査員の色紙展示や落書きコーナーもあるほか、二十二日からは本戦の様子を記録したビデオも上映される。

 【写真】今年の「まんが甲子園」で描かれた全作品を展示した競技作品展(南国市のサニーアクシス南国店)

↑第9回本戦終了後


↓第9回本戦まで

2000年8月7日(月)<朝刊>

あすから「まんが甲子園」 全国30校激突へ

 高校ペン児の真夏の祭典「第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」(県、「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会主催)が八、九日、高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開かれる。予選を勝ち抜いた北海道から九州までの全国三十校が出場、高校漫画サークルの頂点を目指す。

 漫画王国・土佐をアピールしようと四年に始まった。ことしは三百七十七校が応募し、一次、二次審査を突破した三十校が、八日からの本戦に臨む。県勢は山田、伊野商が初陣に臨み、五度目の土佐塾、三度目の小津が出場する。

 初日は午前十時から開会式。第一次競技のテーマが発表され、十五校選出へ。二日目にかけての敗者復活戦でさらに五校を選び、計二十校が九日の決勝戦へ進む。

 審査員は、第一線の漫画家や漫画評論家十一人が担当する。例年、やなせたかしさんが審査委員長を務めていたが、体調不良のため、はらたいらさんが委員長代理となる。

 会場では、第十二回黒潮マンガ大賞の表彰式やキャラクターショー、声優の水谷優子さんのショーなど、多彩なイベントが繰り広げられ、ペン児の祭典を盛り上げる。


2000年7月1日(土)<夕刊>

iモードで「まんが甲子園」発信

iモードに対応した「まんが甲子園」のホームページ。過去の最優秀作品の映像などがその場で入手できる

 「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会(入交太二郎会長)はこのほど、携帯電話のiモードに対応した「まんが甲子園」のホームページを開設した。八月の本選の模様を全国にリアルタイムで発信。出場校への声援メッセージも受け付け、大会を盛り上げる。

 iモードは、NTTドコモによる携帯電話を使ったインターネット接続サービス。小さな液晶画面上で電子メールの送受信やホームページの閲覧ができ、手軽さから若者の間で急速に利用が広がっている。

 「まんが甲子園」のホームページ開設はこの動きに着目し、「まんが甲子園」の名前を全国の若者の間に浸透させる作戦。「まんが甲子園」二次審査が行われた六月二十二日に立ち上げた。

 iモード専用アドレスを入力すると、予選突破三十校の校名と審査員のメッセージ、過去の最優秀作品の映像などがその場で入手できる。本選当日の八月八日には、全国から出場校への声援メッセージを募集。会場の高知市布師田の高知ぢばさんセンターで披露し、選手にエールを送る。

 また、NTTドコモ四国は七月三日から、各企業との提携で提供している「公式ホームページ」に「まんが甲子園」を採用。これにより、アドレスを入力しなくても「四国メニュー」から即「まんが甲子園」ホームページにアクセスできるようになる。

 同実行委員会は「全国から声援メッセージを募集することで、地元にいながら『まんが甲子園』に“参加”できる。若者の話題になるのでは」と期待している。

 「まんが甲子園」のiモード専用アドレスは、次の通り。http://www.manga−koshien.com

 【写真】iモードに対応した「まんが甲子園」のホームページ。過去の最優秀作品の映像などがその場で入手できる


2000年6月23日(金)<朝刊>

本大会出場30校決定 本県から山田、伊野商、土佐塾、小津

審査員が作品に厳しい目を注いだまんが甲子園の第2次予選審査(東京・霞が関の商工会館)

 第九回全国高校漫画選手権大会(まんが甲子園)の第二次予選審査が二十二日、東京・霞が関の商工会館で行われ、八月八、九日に、高知ぢばさんセンター(高知市)で開かれる本大会に出場する三十校が決まった。本県からは初出場の山田高、伊野商高をはじめ、土佐塾高、小津高が出場権を得た。

 本大会は既に富山県の独自予選を勝ち抜いた富山第一の出場が決定している。二次予選審査は残る二十九校を選ぶもので、はらたいらさんや牧野圭一さん、いがらしゆみこさんら九人が一人二十票ずつ持った投票制で選考した。

 審査員は「エコビジネス」「あっ!」のテーマで描かれた百校の一次予選通過作の一つ一つに厳しい目を注いだ。

 作品を見た瞬間、「このアイデア、最高! 好きだなあ」と笑い転げる審査員がいると思えば、一方では「途中までコマの流れはいいのに、大事なところでぶち壊し。もったいない」と残念がる声。手持ちの票を余らせ、残票を事務局に返した審査員は「票を入れたい作品が少なかった。レベルが低いというより、テーマが抽象的すぎて無理があったんじゃないか」とぼやいた。

 はらたいらさんは「全体的なレベルはまあまあだけど、きらっと光って、バシッと決まった作品が例年より少ない。煮詰めるのが難しかったのかも」と話していた。

 各ブロック別の本大会出場校は次の通り。

 【北海道】札幌南

 【東北】大東(岩手)、第一女子(宮城)、福島(福島)

 【関東】花咲徳栄(埼玉)、飛鳥、国本女子、文教大付属(以上東京)、汲沢(神奈川)

 【中部】志貴野、富山第一(以上富山)、浜松海の星(静岡)、名古屋女子大、豊明(以上愛知)

 【近畿】京都高等工芸学校(京都)、箕面自由学園、大阪教育大教育学部付属高池田校舎(以上大阪)、明石(兵庫)、二階堂(奈良)

 【中国】松江北、浜田商、平田(以上島根)

 【四国】山田、土佐塾、小津、伊野商(以上高知)

 【九州】九州産業大付属九州、市立久留米商(以上福岡)、第二、松橋(以上熊本)

 【写真】審査員が作品に厳しい目を注いだまんが甲子園の第2次予選審査(東京・霞が関の商工会館)


2000年6月20日(火)<朝刊>

県庁で1次審査 最終応募数377校が100校に

牧野圭一さん(手前)ら6人の審査員が真剣なまなざしを注いだ「まんが甲子園」の1次審査(県庁正庁ホール)

 「第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」(県、「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会主催)の一次審査が十九日、県庁正庁ホールで行われ、二次審査に進む百点を選んだ。予選テーマは「エコビジネス」と「あっ!」。高校生の感性とアイデアの結晶に、プロの審査員たちも審査時間をオーバーする真剣さで臨んだ。

 ことしの最終応募数は三百七十七校(一校一点)で、過去最高だった昨年(三百八十六校)に次ぐ多さ。一次審査は日本漫画家協会理事の牧野圭一さんや、はらたいらさんら六人の審査員が担当。会場に応募作品を並べ、「これは」と思う作品に手持ちのカードを置いていった。

 牧野さんは今年のテーマについて「漫画にはすべて『あっ!』がつきもの。それだけに、よりインパクトと分かりやすさが必要になる。『エコビジネス』はプロにとっても難しい題材で、どちらも難易度が高いですねえ」。

 「あっ!」は、アイスクリームの「あたり」マークの「あ」が、食べかけたアイスクリームからのぞいた瞬間をとらえたものなど、高校生の感性をストレートに発揮。「エコビジネス」では騒音防止のため、選挙演説を有権者と結んだ糸電話で行う候補者や、畑を黙々と耕す年配の女性の姿を哀切を込めて描いたものなど、社会的な視点が光っていた。

 二次審査は二十二日に東京で行われ、審査委員長のやなせたかしさんや里中満智子さん、いがらしゆみこさんら十一人が審査。二次の通過校二十九校と、地方予選として初めて行われる富山県予選最優秀校一校を合わせた三十校が、八月八、九日に高知市布師田の高知ぢばさんセンターで開かれる本大会に出場する。

 【写真】牧野圭一さん(手前)ら6人の審査員が真剣なまなざしを注いだ「まんが甲子園」の1次審査(県庁正庁ホール)


2000年6月14日(水)<朝刊>

「まんが甲子園」作品開封始まる 372校から力作続々

まんが甲子園予選へ372校が応募。作品の開封作業がスタートした(県庁北庁舎)

 八月に高知市で開催されるペン児の祭典「第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」の予選応募作品の開封作業が十三日、県庁北庁舎で始まった。佐賀県を除く四十六都道府県から三百七十二校が応募。昨年の入賞校七校をはじめ常連校からも続々と作品が届き、事務局は「レベルの高い戦いが期待できそう」と話している。

 まんが甲子園本大会は八月八、九日に高知ぢばさんセンターで開かれる。今年の予選テーマは「エコビジネス」と「あっ!」。県は四月に応募要項を全国に発送。五月末から応募作品が続々届き始め、応募総数は過去最高だった昨年(三百八十六校)に迫った。

 締め切りは九日の消印有効で、この日までの到着分でほぼ終了。今年は初の試みとして富山県でも予選審査が行われることになっており、応募総数には同県予選実行委員会に届いた五校も含まれている。都道府県数は三年連続四十六。念願の全都道府県からの応募は今年も惜しくも達成できなかった。

 また、今年は応募要項が一部変わり、これまで本大会出場は無料招待だったのが、一校につき六万円(県内三万円)の負担金を求めることになった。このため応募の減少が懸念されたが、ふたを開ければほぼ昨年並み。「それだけ『まんが甲子園』の知名度が高くなったのでは」と事務局は胸をなで下ろした。

 開封作業には県文化環境政策課の四人が当たり、サイズや応募用紙の記入漏れなどをチェック。予選第一次審査は十九日に県庁正庁ホールで行われ、まず百校を選抜。第二次審査は二十二日に東京で行われ、富山県予選最優秀校一校を含めた三十校が本大会に出場する。

 【写真】まんが甲子園予選へ372校が応募。作品の開封作業がスタートした(県庁北庁舎)


2000年4月14日(金)<夕刊>

全国6061校へ応募要項発送開始

全国へ向け、まんが甲子園の応募要項発送が始まった(県庁北庁舎)

 集まれ! ペン児たち――八月に高知市で開催される第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)の応募要項の発送作業が十四日、県庁北庁舎で始まった。十八日までに全国六千六十一校に発送し、広く応募を呼び掛ける。

 ことしの予選のテーマは「エコビジネス」か「あっ!」。予選は郵送で作品を受け付ける方式で、締め切りは六月九日。同十九日に高知市で一次審査を行い、百校に絞り込む。さらに同二十二日に東京で二次審査を実施し、二十九校を選ぶ。

 また将来、四十七都道府県ごとに予選を行い、勝ち抜いた代表校が本県に集まるスタイルを目指すため、ことしはテストケースとして六月に富山県で予選を実施。その最優秀校を加えた三十校が、八月八、九日に同市布師田の高知ぢばさんセンターで行われる本選に出場する。

 応募要項の発送は県文化環境部の副部長室で行われ、文化環境政策課の職員四人が作業。参加を呼び掛けるポスターや応募用紙などを黙々と封筒に詰め込んだ。

 昨年は四十六都道府県の三百八十六校から応募があった。関係者は「ことしこそ四十七都道府県すべてから四百校以上の参加を」と期待している。

 応募、問い合わせは高知市丸ノ内二−四−一、県文化環境政策課内「まんが甲子園」係(088・823・9793)。

 【写真】全国へ向け、まんが甲子園の応募要項発送が始まった(県庁北庁舎)


2000年4月5日(水)<朝刊>

ことしの予選テーマは「エコビジネス」「あっ!」

 「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会(入交太二郎会長)が四日、高知市本町五丁目の高知共済会館で開かれ、今夏の第九回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)の開催要項が決まった。予選テーマは「エコビジネス」か「あっ!」。予選突破に向け、ペン児たちの熱い戦いがスタートする。

 実行委には十二人が出席。開催要項によると、本選は八月八、九日に同市布師田の高知ぢばさんセンターで開催。予選の募集締め切りは六月九日で、同十九日に高知市で一次審査を行い、百校に絞り込む。

 さらに同二十二日に東京で行われる二次審査で、本選出場の二十九校を決定。また今後、四十七都道府県の代表が高知に集まるという形を目指すため、ことしはテストケースとして六月中旬に富山県で予選を実施。その最優秀校を加えた三十校が八月の本選に進む。

 本選の審査員は、やなせたかしさんや牧野圭一さんら十二人。その場で与えられたテーマに基づいて作品を仕上げ、八日の第一戦と敗者復活戦を勝ち抜いた二十校が翌九日の決勝戦でしのぎを削る。

 「まんが甲子園」は年々参加校が増加しており、昨年の第八回大会は四十六都道府県から三百八十六校が応募。ことしもより高いレベルでの戦いが期待されており、事務局は全国約六千百校に募集要項を郵送し、応募を呼び掛ける。


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