四万十町でも、三方を山に囲まれた旧窪川町は、中央を四万十川が流れ、標高230メートルの高南台地が広がる県内有数の穀倉地帯だ。主要産業である農業は、生産調整対策として米作から大豆やソバの栽培などに比重を移しつつあり、特に国内自給率が低い大豆の栽培と付加価値をつけるための製品化に力を入れている。
南側は太平洋に臨み切り立った断崖が続くが、興津の「小室の浜」は白砂青松の美しい海岸が約3キロメートル続く上に水質も良く、県内で唯一、環境省の「全国水浴場八十八選」に選ばれている。興津八幡宮の秋の大祭は、逃げるみこしを重さ約3トンの宮舟が追う、勇壮な宮舟行事で知られる。
茂串町にある四国霊場三十七番札所「岩本寺」は、年間約20万人が訪れ、ここから足摺岬の金剛福寺までが、札所間の距離が最も離れた難所となっている。
【写真】みこしと宮舟の激しい攻防で知られる興津八幡宮の宮舟神事(四万十町興津) |