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第3部 「国体」あすの風 |
| 2.これ何点 |
国体では競技ごとに必ず表彰式がある。高知国体で優勝16を含む128の入賞を数えた本県。昨年宮城の入賞56(優勝6)の2・3倍が表彰台に上がったのだ。橋本大二郎知事が大会後の記者会見で「画期的な結果」と評したように、飛躍的な活躍だった。
総合得点に絡む正式競技は冬季大会3を含めて40。大きく団体(種別)競技と個人(種目)競技に分かれる。では、団体、個人を行った相撲はどうなるのか。簡単に言うと、個人は得点対象外。県勢同士の決勝で沸いた少年男子など相撲の個人4人入賞に、少年女子の優勝を含む5人が表彰されたゴルフの個人も無得点だった。 山岳の少年男子クライミング、なぎなた成年演技はともに6位だが、得点にならなかった。弓道成年女子遠的8位も駄目。これらは計算方法がまた違う。なぎなたは演技と試合が行われるが、それぞれ個別の入賞は直接、カウントされない。両方の入賞得点を足して1―8位の順位を決め、天皇杯得点が入る。山岳はクライミングと縦走、弓道は遠的と近的を足しての順位。だから、一方の入賞だけでは得点になりにくい。 また、このように2種目の合計で総合順位が決まる場合は、その種目ごとに都道府県がどれだけ得点しているかが絡んで、複雑になる。山岳でこんなことが起きた。本県は女子の成年と少年が縦走でともに2位に入った。しかし、もう一方のクライミングはともに入賞を逃した。同じ成績なのだが、天皇杯得点は少年が4位の25点。成年は5位タイで12・5点。“天皇杯貢献度”では違った結果が出ることになった。 空手道の団体組手は「3人制」だが、得点は優勝が8点の「個人」。個人競技にもカヌーやボートなど複数で戦う種目も多いのに、すべて「個人」扱いになっている。 総合得点は参加得点と競技得点からなる。参加得点は各県に1競技一律10点。競技得点は基本的に個人優勝が8点。団体は個人の5倍の40点。1988年の京都国体から見直された数字だが、個人では、入賞最低ラインの8位を1点にして、単純に一点刻みで1位が8点という程度で根拠は薄い。点数制度のスタートは、48年の福岡県。それから何度となく変わった。優勝数で争う「オリンピック方式」もあった。参加得点がなかった時代もあったし、競技別優勝のボーナス点が付いたことも。日体協は「一人ひとりの頑張りを、できるだけダイレクトに反映させるように改正を重ねた」と説明するが、とにかく分かりにくい。 来年の静岡国体から、この点数制度は、また「改正」されるそうだ。 一般の理解を妨げる複雑怪奇な計算方法が天皇杯争いを現実離れしたものにしている。国体そのものを分かりにくくしている。目の前の勝負に一生懸命の選手やチーム。それを応援する地元。純粋に「勝った、負けた」だけで、一喜一憂できる競技会にならないものだろうか。 (高知国体取材班) 【写真】自転車競技の「総合成績」掲示板。47都道府県の下に得点が書き込まれていく。自転車は一人ひとりの入賞がそのまま天皇杯争いに直結するが、競技によって“計算”は違う(りょうまスタジアム) (2002年11月14日朝刊) |