2000年6月30日 朝刊

国体「完全民泊」に協力を 土佐市が市部落長協に要請

民泊受け入れについて話し合った市部落長協議会と土佐市との会合(土佐市役所)  土佐市は二十九日、市部落長協議会(山本渥己会長)に対し、高知国体開催に伴う市内一円での「民泊」への協力を要請した。同市は二競技約六百人の選手、監督の受け入れを、食事提供を含む民家での「完全民泊」で行う基本方針を打ち出しているが、この日は給食方式を含めた四つの民泊案を提示。今後、地区ごとに説明に入り、対策を話し合うことを決めた。

 土佐市が会場となるのはソフトボールとバスケットボール。計二十七チーム、約六百人の選手、監督が期間中(十四年十月二十六−三十一日)に市内で滞在する。ホテルなどの営業宿泊施設は市内に約四百人分しかなく、「同一競技内で民泊と営業宿泊施設が混在するのは不公平感を招く」として、市は六百人全員を民泊で対応することを決めている。

 市役所で開かれた会合では、市国体推進室が「同じチームを複数の地区に分宿させない」「一地区一チームの受け入れが前提」などと基本方針を説明し、チーム数と同数の二十七地区を選ぶことを提案。一戸当たりの受け入れ人数は三人前後に設定し、ソフトボールの場合、地区内に十戸、バスケットボールは地区内に七戸前後の協力家庭が必要との見込みを示した。

 焦点の「完全民泊」(宿泊、ふろ、食事、便所、洗濯を各家庭で賄う方式)について、市は「この方式が理想型と考えている」としたが、国体用の標準献立の調理に懸念が出ることなども想定。食事だけを各民家に配る給食方式や食事・便所は公民館ですませる案、ふろと洗濯以外は近くの公民館や集会所で行うケースまで計四案を示した。

 同協議会のメンバーからは、受け入れ地区の選定には「百六十余りの市内各地区への意向調査が必要ではないか」という意見も出たが、土佐市は練習会場との距離や公民館などの設備上の問題から、「受け入れ可能と思われる地区をある程度、市側で想定している。市、市国体実行委員会として直接、個別の地区ごとに要請に出向きたい」と説明。基本的に了承された。

 県国体局によると、県内での「民泊」要請は既に一部市町村でスタート。今夏にかけて具体化の動きが加速しそうだという。

 【写真】民泊受け入れについて話し合った市部落長協議会と土佐市との会合(土佐市役所)


2000年6月28日 朝刊

ハンドボール強化へ元全日本チーム主将が里帰り指導

「ふるさとへの恩返し」とハンドボール強化練習で指導する青木さん(県民体育館)  ハンドボールの県チーム強化に向けて「強い味方」が郷里に帰って来た。日本代表チーム元主将で世界選手権にも出場した青木義男さん(60)=須崎市西古市町出身。今春、大阪の公立高校教諭を定年退職したのを機会に、二年後に迫った高知国体の強化を引き受けた。四月に帰高。昼間は岡豊、南高のクラブ活動を、夜間は県民体育館で週に二、三日行われる県チーム強化練習を見ている。六月からは高知市教委の運動部活動外部指導員(非常勤)の委嘱を受け、横浜中男子と、城北中女子のクラブ指導を週五日ほど手伝っている。

 経歴がすごい。昭和四十二年の世界選手権(スウェーデン)に全日本チーム主将として出場。日体大時代も主将。国体でも大阪代表で昭和三十七年から五十年まで選手として戦い優勝八回、2位三回。監督では四十一年に府立佐野工高をインターハイ3位、四十九年には大阪選抜を国体優勝させている。この春まで、豊中高で顧問を続けてきた。

 元々はバドミントン選手。須崎高時代は県内大会個人優勝の実績もある。日体大に進むに際し、同大の県同窓会長、梅原一さん(現須崎市長)から、「バドミントンは弱い。ハンドか器械体操をやれ」と強い勧めがあり転向。走力と根性でメキメキ上達。バドミントンで磨いた手首の強烈な返しが武器となり、ポイントゲッターとして大活躍した。上級生のしごきに反発、「コートの中では文句を言わせない」と、鬼のような練習を積んだという。

 定年退職。数年間は特別講師の仕事もできたが、県ハンドボール協会の武田末男理事長が「助けてほしい」と懇願。国体までの二年半、武田理事長の持ち家を提供してもらい、活動することになった。

 本県のレベルについては、「正直なところ成年、少年とも1回戦を勝つのも難儀。体が小さすぎる。少年については、今の中学三年生がどれだけ背が伸びてくれるかです」と言いつつ、「勝てんのは百も承知。とにかくやってみないと。結果を残したい」。

 これまで年に一、二回は里帰りして短期間の練習をアドバイスしており、状況は分かっている。選手の鍛え込みは「人間関係ができてから。今は、お手伝い」とにやり。それでも、練習がだらだらしていて、早くもカミナリを落としたという。

 「コートに立っていてくれるだけで、引き締まり方が違う」と武田理事長。幅広い人脈も、「強化のための県外遠征申し込みに大いに役立つ」と期待している。

 奥さんの富美代さん(52)=旧姓戸川=も須崎市出身。大阪の中学教頭を務めているため、現在は単身赴任だ。

 【写真】「ふるさとへの恩返し」とハンドボール強化練習で指導する青木さん(県民体育館)


2000年6月25日 朝刊

ソフトテニス 世界チャンピオン招き強化練習

「基本プレーを大切にしてほしい」とアドバイスする木口利充日本ソフトテニス連盟強化委員(東部コート)  県ソフトテニス連盟が日本ソフトテニス連盟強化委員の木口利充氏=静岡県清水市=らを招いて、強化練習が二十四日から二日間の日程で高知市の東部コートで始まった。

 木口氏は、天皇杯を五回獲得。昭和五十五年の世界選手権では横江忠志・県テニス連盟強化委員長と組んで優勝。四月まで日本ナショナルチームの強化コーチを務めた。

 本県からは、高知国体候補選手の成年約二十人、少年約四十人が参加し、ストロークやボレーの基本を反復練習。ストロークでは軸足のけりや、腰の回転を意識して、より速いボールを打つことがテーマとなった。木口氏は「強いストロークが打てないと全国では勝負にならない」と、基本の重要性を強調していた。

 また、富山と香川両県から有力女子実業団チームも来高。成年選手と練習試合を、少年選手とはストローク練習を行った。中でも富山県のタカギセイコーは一昨年の日本リーグで優勝。昨年世界選手権優勝の裏地美香選手や、同3位の沼崎優子選手も所属する。

 裏地選手とラリーを行った中学生は「あこがれの選手と打ち合えるなんて夢みたい」と興奮気味。引率の教諭も「トップレベルの考え方を、学校に帰ってからも、意識して練習したい」と、木口氏や実業団チームの指導を真剣な表情で聞き入っていた。

 【写真】「基本プレーを大切にしてほしい」とアドバイスする木口利充日本ソフトテニス連盟強化委員(東部コート)


バレーの男女候補選手、初の中高合同練習

 バレーボールの高知国体少年男女候補選手の練習会が二十四日、Vリーガーの南克幸選手(旭化成)をコーチに招いて高知商高で開かれた。国体開催年に三年生になる選手の高校入学を受けた初の中高合同練習。主催の県バレーボール協会は「国体に向けて高い意識を持ってもらいたい」と、候補選手全員にそろいのTシャツと認定証を渡し、ハッパをかけた。

 高知国体候補選手は高校一年と中学二、三年が対象で男子三十四人、女子二十九人が選ばれている。このうち、練習会には約五十人が参加した。コーチの南選手はジュニア世界選手権準優勝のあと、十八歳から全日本メンバー。バルセロナ五輪代表など世界を舞台に活躍中のセンター。

 練習は午後一時半から二時間半。入念なウオーミングアップのあと、パス練習を中心に基本動作を学んだ。南選手は国体の活躍に向けて、サーブとサーブカットの重要性を強調。「サーブで崩せば相手の攻撃のパターンを封じることができる。個人の反復練習でうまくなる」と話していた。選手は胸に青色で「よさこい高知国体」、マスコットのくろしおくんバレー・バージョンのプリントされた白いTシャツを着て汗を流した。


剣道は全日本連盟審議員招き練習会

 県剣道連盟の国体強化練習会は二十四日から三日間の日程で県武道館で始まった。講師は元京都府警主席師範で全日本剣道連盟審議員の井上晋一氏。

 練習会にはことしの国体四国予選に出場する少年男女の代表らを含む高校生約八十人と一般の選手、指導者ら約三十人が参加。井上氏は講話で九州から全国の頂点に立った高千穂高校の例を挙げて、朝夕の豊富なけいこ量がいると強調。続いて、井上氏の見つめる中、一般選手相手に高校生らが打ち込みに汗を流した。二十五日は県警察学校で試合けいこを中心に強化練習が行われる。


2000年6月18日 朝刊

和太鼓などで勇壮に 式典音楽 初の説明会

 よさこい高知国体の開、閉会式の式典音楽隊に参加する「第一次出演候補団体」を対象にした「式典音楽実施計画」の初の説明会が十七日、高知市の県市町村共済会館で開かれた。

 夏季、秋季大会の開、閉会式のセレモニーに関しては、昨年三月のよさこい高知国体実行委員会(当時は準備委員会)式典専門委で基本構想を決定。これに基づき式典音楽実施計画を定め、ことし三月の専門委で承認された。

 実施計画では入場行進曲が「土佐の文化」をテーマとしストーリー性を持たせることや、退場曲は土佐湾の黒潮を和太鼓で表現した勇壮な曲で始まり、これから歌詞を公募する「県スポーツ讃歌」でフィナーレとすることなどが決まっている。

 また式典音楽隊の規模は吹奏楽、ファンファーレ、合唱、マーチングバンド・カラーガードの四部門で夏季大会百七十五人、秋季大会千三百九十人を想定。「第一次出演候補団体」はこれに沿うよう四部門の各県連盟の推薦を受けた中学、高校クラブや一般グループなど夏季大会十一、秋季大会七十二団体を三月に決定、委嘱した。「一次候補」としているがさらに絞るわけではなく、平成十三年度に正式決定する。

 この日の説明会ではこれら団体代表者ら約七十人が出席。高知国体実行委員会事務局の県国体局から実施計画や平成十二年度の指導者講習会、練習会などのスケジュールの詳しい説明を受けた。


「県スポーツ讃歌」歌詞募集 優秀賞1点に10万円

 よさこい高知国体実行委員会(会長=橋本大二郎知事)は開、閉会式などで演奏する「高知県スポーツ讃歌」の歌詞を二十日から募集する。優秀賞一点には賞金十万円が贈られる。

 「―スポーツ讃歌」は高知の豊かな自然、明治維新で歴史を動かした県民の情熱が象徴される壮大、色彩感覚あふれるものをイメージ。開会式の退場曲と閉会式の入場曲、各会場地での開始式、表彰式などに演奏されるもので、作曲は高知大の瀬戸口重利教授に依頼。マーチテンポに沿った原則二番までの歌詞を公募する。

 応募資格は県内在住者であること。八月三十一日締め切りで、実行委が委嘱する七人の審査員で審査する。優秀賞一点に賞金十万円。このほか優良賞二点に各二万円(中学生以下の場合は賞金相当の記念品)、佳作五点は記念品の副賞付き。

 応募、問い合わせ先は〒780-0870高知市本町三丁目六−三七、中島町ビル内、よさこい高知国体実行委員会「県スポーツ讃歌歌詞公募」係(電話088・873・8338)まで。電子メールアドレスはkokutai@pref.kochi.jp


2000年6月11日 朝刊

自転車のロードコース 高校生試走「怖い」の声

高校生らによる自転車ロードレースのコース試走。舗装がない地点もあり、走りづらそうだった(吾北村古江)  よさこい高知国体の自転車ロードレースが行われる土佐郡土佐町など四町村で十日、県内高校生らによるコースの試走が行われ、道路状態や危険個所をチェックした。このうち、一部が未改良のまま本番を迎える吾川郡吾北村の国道439号は道路状態が悪く、参加者から不安の声が出された。

 県国体局の委託で、県自転車競技連盟が県高体連自転車競技部の協力を得て行った。高知工、東工、土佐の三高校の自転車部の男子生徒二十人とOB三人、引率教諭らが土佐町田井の道の駅から二コースに分かれて出発した。

 土佐町−吾北村−本川村−大川村の全長約八十キロのコースを走り、五つの区間ごとに三人一組でタイムを測定。教諭らは車で回り、迷いやすい分かれ道や見張りを付けるべきポイントを調べた。

 吾北村の郷の峰−思地の約二十キロ区間は、各所で道路工事が行われており危険な状態。生徒らは本番さながらのニュートラルで走行し、舗装のないでこぼこ道や狭いカーブに苦労した。

 途中で緊急出動中の救急車とすれ違い、ひやひやする一幕も。終了後、生徒らは「転ばんように走るのでやっと。まじで怖い」「道幅が狭く、とても全力では走れない」と感想を言い合っていた。

 県連盟の中村一雄理事は「本番までにかなり改良が済むだろうが、ニュートラル直前の選手のスピードは時速八十キロ以上。そのまま未改良区間に入れば事故の危険性が高まる。ニュートラル導入は前代未聞で私たちも手探り状態。何とか安全で公平な方法を考えなければ」と話していた。

 十一日はコースを反対に回ってチェックし、関係機関に対する要望や問題点などをまとめる。

 【写真】高校生らによる自転車ロードレースのコース試走。舗装がない地点もあり、走りづらそうだった(吾北村古江)


2000年6月2日 朝刊

選手強化へ募金活用 高知国体実行委総会開く

 二〇〇二(平成十四)年のよさこい高知国体実行委員会(会長=橋本大二郎知事)第七回総会が一日、高知市の城西館で開かれ、十一年度収支決算と十二年度事業計画などを承認した。

 橋本知事は「宿泊、大会運営はボランティアを考えており、県民総参加の国体にしたい」とあいさつ。常任委員会で決定した自衛隊への協力要請基本方針などを報告した。専決処分の「よさこい高知国体募金」の推進の一部改正は、従来、開催経費に限っていた募金の使い道を競技力向上対策費にも拡大した。

 十二年度事業計画は、▼市町村対象の民泊研修会(七月)▼必要バス台数調査(九−十一月)▼式典マーチングバンドのコンテ作成から具体的練習(来年三月−)、など具体的項目を挙げ、すべて承認された。


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