アメリカで始まった「教育に新聞を」運動
「NIE」は、ニュースペーパー・イン・エデュケーション(教育に新聞を、の意味)の英語の頭文字を取った活動です。この活動は、学校や家庭、社会教育の場で新聞を活用しようという趣旨です。
もともとは、1930年代に米国の新聞社「ニューヨーク・タイムズ」が提唱しました。活動が盛んになったのは、1955年になってから。アイオワ州で中学生を対象にした調査で、約4割が教室以外では全く文字を読んでいないという結果が出て、「子どもたちの活字離れに対応しよう」と、新聞社が米国教育協会と共同で「教室に新聞を」という運動をスタートし、全米に拡大しました。その後、ヨーロッパやアジアなどにも広がり、現在では少なくとも35カ国でNIEの取り組みが行われています。
◇日本のNIE
日本のNIEは、昭和60(1985)年に日本新聞協会が中心となり、教育界と協力して「NIE推進協議会」を組織。子どもの活字離れや社会的無関心の傾向を改善しようと、運動が始まりました。平成10(1998)年3月からは「日本新聞教育文化財団」(http://www.pressnet.or.jp/nie/nie.htm)が活動を引き継ぎ、NIEに取り組む小中高校を「実践校」にして、新聞を無料で提供したり、NIEの授業に関する研究会や研修会を開いています。15−16年度は全国で389校が実践校になっています。
◇高知県のNIE
高知県では、平成7(1995)年に高知新聞社と県内に支局を置く朝日、毎日、読売、産経、日経の新聞5社が「県NIE推進連絡会」を発足。3つの小中高校が実践校に指定されました。平成9年4月には、県教育委員会と共同、時事の2通信社が加わって「県NIE推進協議会」を設立。この年度から小中高校合わせて6校が実践校に指定され、それぞれ2年間、創意工夫を凝らした研究・実践を続けています。
例えば、さまざまなテーマの記事を切り抜いて授業に活用したり、同じ素材のニュースを各紙がどんな形で伝えているか、見出しや写真を比べる学習も行われています。指定校以外でも、新聞を使った教育活動は年々活発になりつつあります。
高知新聞社でもNIE活動を支援しようと、「こども高知新聞」「大図解シリーズ」をNIEのページと位置付けています。「こども高知新聞」では、各教科で活用できるような企画や児童・生徒の活動、報告を掲載しています。また、記者が学校へ出向いて授業に加わる出前授業や、中学生などの職場体験の受け入れ(→NIE記者体験のページ)をしています。年に1度の「移動編集局―ふれあい高知新聞」では、記者が学校で子どもたちにアドバイスしながら、新聞作りを実践する活動も行っています。
■授業での記者派遣などに関するお問い合わせは
TEL:088−825−4148(高知新聞社読者センター「NIE班」)
FAX:088−873−3267
◇県内NIE実践校◇
|
【18年度指定】▽横内小(高知市)
【17年度指定】▽江ノ口小(高知市)▽久礼田小(南国市)▽上分中(須崎市)▽梼原中(梼原町)▽土佐塾中高(高知市)▽高知工業高(高知市)
【15年度指定】▽三和小(南国市)▽高知小(高知市)▽大野見中(大野見村)▽県立中村中(中村市)▽追手前高(高知市)▽中央高(高知市)
【13年度指定】▽室戸小(室戸市)▽越知面小(梼原町)▽室戸中(室戸市)▽高知大付属中(高知市)▽高知東高(高知市)▽室戸高(室戸市)
※室戸市では1自治体としては県内で初めて小、中、高の3校がそろって実践校に認定されました。
【11年度指定】▽昭和小(高知市)▽奈半利小(奈半利町)▽東中筋中(中村市)▽浦ノ内中(須崎市)▽高知南高(高知市)▽安芸高(安芸市)
【9年度指定】▽笹場小(中土佐町)▽寺村小(吾川村)▽清水ケ丘中(安芸市)▽伊野中(伊野町)▽須崎工業高(須崎市)▽大正高(大正町)
【7年度指定】▽田井小(土佐町)▽香南中(南国市)▽小津高(高知市)
|
|