岡沢 秀明さん(25) 春野町
道や空き地を歩いていると、たばこや空き缶(かん)のポイ捨(す)てが目に付きませんか? 僕は小さいころから、「誰(だれ)が、なぜ捨てるんだろう」と気になり、将来(しょうらい)は環境(かんきょう)をきれいにする仕事をしたいと考えていました。
川の水質(すいしつ)管理(かんり)やリサイクルの研究など、環境にかかわるいろいろな職業の中から僕が選んだのは、ごみの収集(しゅうしゅう)。「街(まち)をきれいにする一員に加わりたい」という思いが強かったんです。
高知市の労務職(ろうむしょく)の採用(さいよう)試験を受け、ことしで3年目。生ごみやプラスチックなど、高知市内の家庭から出るごみを処分場に運んでいます。
苦労は多いですよ。夏場の生ごみは気分が悪くなるほどにおうし、ごみの汁(しる)やうじが体に飛び散ることもあります。でも、自分で希望(きぼう)して始めた仕事だから、嫌(いや)だと思ったことはないですね。
毎日ごみステーションを回っていると、分別(ぶんべつ)をしていない人の多さに驚(おどろ)きます。生ごみの袋(ふくろ)に、瓶(びん)や缶を平気で入れている人も。ごみの中には立派(りっぱ)な資源(しげん)がたくさんあるから、面倒(めんどう)でもルールは守ってほしいですね。
体力勝負の仕事で疲(つか)れることもありますが、収集し終わったステーションを振(ふ)り返ると、山積みのごみが消えている。そのきれいな状態(じょうたい)を見ると、「よし、また頑張(がんば)ろう」と励(はげ)まされます。
「環境をきれいにする」という大きな目標に対して、一人の人間ができることは限(かぎ)られています。でも、ごみを処分場に運ぶ仕事は、社会にとってなくてはならない仕事。ちょっと偉(えら)そうですが、僕は収集にそんな誇(ほこ)りとやりがいを感じながら、自分のできる環境美化に取り組んでいます。
【写真】岡沢さんは毎日パッカー車に乗り、ごみを収集しています(高知市北本町4丁目の市クリーンセンター)
(高知新聞 2003年7月6日朝刊)
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