岡本 明才さん(33) 高知市
以前(いぜん)は営業(えいぎょう)の仕事(しごと)をしていましたが、経済的(けいざいてき)に苦(くる)しかったので辞(や)めて、祖母(そぼ)の勧(すす)めでこの仕事を始めました。一時的なものだと思って始(はじ)めた仕事だけれど、やってみると面白(おもしろ)くて3年がたちました。
とび職(しょく)は、ビルや家などを建(た)てる時に大工さんたちが作業できるように足場を組み上げたり、ばらしたりする仕事をしています。夏の暑(あつ)さも冬の寒(さむ)さも関係(かんけい)なく鉄(てつ)の塊(かたまり)を持(も)って作業するので、肉体的(にくたいてき)にはきつい。しんどいから、すっと辞めてしまう人も多いです。
高い場所(ばしょ)での作業が基本(きほん)。10階(じゅっかい)くらいの高さのビルの足場を組むこともありますよ。もともと高い場所は苦手(にがて)で慣(な)れるまでは特(とく)に怖(こわ)かったです。今でも、あんまり高かったら怖いので下は見ません。
土木工事の仕事もしていて、遺跡(いせき)が出てきて発掘(はっくつ)の手伝(てつだ)いをしたことも。げたが出て「幕末(ばくまつ)のや!」と騒(さわ)いでいたら、横からアイスのカップが出てきて、がくっとなったり、本物(ほんもの)の弥生(やよい)時代(じだい)のかけらが出てきたりしたのは面白かったです。
物を作るのが好きなので、建物(たてもの)ができたらうれしいです。また、机(つくえ)の上の仕事と違(ちが)って力仕事なので、飯(めし)がうまいんです!
10代の人たちと話していたら、「仕事がない」と言っているのをよく聞くけれど、仕事を選(えら)び過(す)ぎているだけで実(じつ)は結構(けっこう)あります。そして、自分(じぶん)のように、やってみたら面白かったりする。
いろんな仕事をして、社会とつながっていてほしいと思います。
【写真説明】足場を解体する岡本さん(高知市与力町の仕事場)
(高知新聞 2005年3月6日朝刊)
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