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こども高知新聞

2006年10月22日
小さな「はなしや」に大笑い いの町神谷小・落語クラブ

敬老会で落語を披露する神谷小落語クラブの子どもたち(写真はいずれもいの町神谷の神谷中)  吾川郡いの町神谷の神谷小学校では、子どもたちが落語(らくご)に取(と)り組んでいます。このほど神谷中学校で開(ひら)かれた同地区(どうちく)の敬老会(けいろうかい)で、同小落語クラブの10人が自慢(じまん)の話芸(わげい)を披露(ひろう)しました。大人顔負(かおま)けの落語にお年寄(としよ)りも大笑い。同小の小さな「落語家」たちを紹介(しょうかい)します。

 ■一門誕生

 同小で子どもたちが落語を始めたのは4年前。きっかけは、落語好(ず)きの先生が同小に来たことでした。その先生を師匠(ししょう)に、当時2年生だった2人の男子児童(じどう)が練習(れんしゅう)を重(かさ)ね、その年の敬老会で発表(はっぴょう)しました。

 その後も、落語の練習が続(つづ)けられました。そんな姿(すがた)を見たほかの子どもたちが一人、また一人と加(くわ)わります。翌年(よくねん)、全校(ぜんこう)児童が参加(さんか)するクラブ活動(かつどう)の時間(じかん)がつくられました。落語クラブ「噺屋(はなしや)一門」の誕生(たんじょう)です。

 毎月1回、クラブ活動の時間には、落語クラブの子どもたちの元気(げんき)な声(こえ)が学校中に響(ひび)きます。教室(きょうしつ)にはござが敷(し)かれ、正座(せいざ)をした子どもたちがずらりと並(なら)びます。

 敬老会に向(む)けて、一人一人にネタが書かれた紙(かみ)が配(くば)られました。身(み)ぶり手ぶりを付(つ)け、何度(なんど)も何度も練習を繰(く)り返(かえ)す子どもたち。新(あら)たな挑戦(ちょうせん)が始まりました。

 【写真説明】敬老会で落語を披露する神谷小落語クラブの子どもたち(写真はいずれもいの町神谷の神谷中)

 ■みんな笑顔に

子どもたちの落語に会場のお年寄りも大笑い いよいよやってきた敬老会当日。神谷中学校に落語クラブの子どもたちが次々(つぎつぎ)と集(あつ)まってきました。

 控(ひかえ)室(しつ)に入ると、用意(ようい)された色鮮(いろあざ)やかな衣装(いしょう)に着替(きが)えます。この衣装には意味(いみ)があります。子どもたちは蒼(あお)、輝(き)、翠(みどり)など、色にちなんだ落語用の名前を一人一人が持(も)っています。その名前にちなみ、舞台(ぶたい)に立つ時には名前と同じ色の衣装を身(み)に着けます。準備(じゅんび)がすっかり整(ととの)うと、その顔(かお)はもう一人前の落語家です。

 「わーたくしの方が噺屋久呂(くろ)。まいどー、一生(いっしょう)懸命(けんめい)のおしゃべりでーございます」。舞台に用意された座布団(ざぶとん)に座(すわ)ると、この日のために練習を重ねたネタを一人一人が披露していきます。この時ばかりは、子どもたちの顔がきりっと引き締(し)まります。

 「一生懸命やねえ」「まっこと」。子どもたちの落語に、会場のお年寄りは手をたたいたり、ハンカチで笑(わら)い涙(なみだ)をぬぐったり。どの顔も楽しそうです。全員(ぜんいん)の発表が終わると、ひときわ大きな拍手(はくしゅ)に包(つつ)まれました。

 部長(ぶちょう)で6年生の浜田充朗君(くん)は「落語の面白(おもしろ)さは、オチと声の変(か)わり方。笑った人の顔を見た時が一番うれしい」。4年生の筒井太壱君も「落語を始めるまでは、学校に行くのも恥(は)ずかしかったけど、今は人前でちゃんと話ができるようになった」と言(い)います。将来(しょうらい)の夢(ゆめ)は、笑点のメンバーになることです。

 見ている人に落語の楽しさを伝(つた)えたい。笑顔(えがお)になってほしい。子どもたちはその思いを胸(むね)に、練習を続けています。

 【写真説明】子どもたちの落語に会場のお年寄りも大笑い


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